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【はじめてのスマホアプリ開発】会社でスマホアプリ開発を任されたときに知っておきたい流れを解説します

スマートフォンの普及が広まる現代。9割の人がスマホを所持しているとの調査結果もあります。(総務省 情報通信白書令和5年版より)

スマホの中に入っているアプリはより生活に密着し、私たちの日々の営みの一部にどんどんと浸透している今日このごろ。この時代の流れから、スマホアプリの開発やサービス導入を考える企業も多いのではないでしょうか。

今回このnoteでは、すべての企業のデジタルパートナーを目指してスマートフォンアプリの開発・デザインを中心にビジネスのデジタル領域を総合的に支援するフラー株式会社が、アプリ開発に関する流れやポイントなどについてご紹介します。

スマホアプリ開発企業をお探しの方、スマホアプリ開発をするときに何から始めたらいいかわからない、といった方のヒントになればうれしいです。


アプリ開発の一般的な流れとは?

スマートフォンアプリ開発は一般的に大きく4つの工程に分かれています。

  • 企画

  • 要件定義

  • デザインと開発

  • テストとリリース

少し詳しく図で説明したものが、以下の画像です。

これら、企画・要件定義・デザインと開発・テストとリリースの工程を経て、無事にリリースができた後は、アプリを使い続けてもらうための運用フェーズに移ります。

次からはこの工程について、企業がアプリ開発をするにあたって必要なポイントにフォーカスしてもう少し具体的にお伝えします。

企画

ゼロからアプリ開発を進めるときにまずやることは、企画を立てることです。

企画の段階で以下のような事項を具体的にしていきます。

  • アプリの目的

  • 解決したい課題

  • ターゲットユーザー

  • 運用方法

  • プロジェクト全体のロードマップ作成

  • マネタイズの仕組み

  • 市場の規模、動向

  • 競合の動向

この段階で競合や市場の調査が必要になる場合もあります。

企画は今後のアプリ開発の重要な指針となる工程です。この先の工程や開発は多くの場合、複数人が携わり、ある程度の時間をかけて行われます。そこで生じる認識のズレや意見の違いを見直す際のコンパスのような役割も担うので、企画としてこの段階でアプリの礎をしっかりと固めておくと安心です。

要件定義

企画ができた後は、アプリ開発に向けた準備に取り掛かります。最初に取り組むのはアプリ開発に必要な設計です。この工程は一般的には要件定義と呼ばれます。

アプリで実現したい機能やシステムの仕様、性能、画面遷移、操作性、信頼性、保守性などのアプリそのものや品質に関することはもちろん、リリース後にアプリを運用するフローや運用モデル、システムに関することもここで定め、要件定義を作成していきます。

社内外の関係者へのヒアリングもこの段階でしっかり行います。アプリやプロジェクトに対しての目標や要望を理解して要件に落とし込むことも必要です。アプリに求められていることと予算や工数などについても要件定義の工程でしっかりと決めきることで、その後の仕様変更を減らすことができます。

要件定義ができてきたら、定義した要件をさらに具体化するために外部設計と内部設計も行ないます。

①外部設計
基本的にユーザーがアプリを使うときに見ている部分の設計です。画面遷移やUI/UXデザインなどの仕様を決定します。

②内部設計
画面には表示されないけれどアプリを動かすために大切なサーバーやデータベース、プログラムに関する設計のことです。

ここまでの企画から要件定義は、アプリやそれに伴うサービスの根幹となります。曖昧なことをなくすこと、言語化してチームで共通認識を作ること、それを整えてドキュメントに残すことも大事なステップです。

次からは企画や要件に基づき、アプリを実際に作る工程に移ります。

デザインと開発

多くの場合、ここからデザイナーとエンジニアがアプリ開発に参加します。

デザイナーは主に前の工程で定めた内容を元にアプリ画面に関するデザインを進めます。どのようにしたらユーザーが迷わずに操作できるか、アプリの目的を達成するのかを考えながら具現化していきます。

エンジニアはデザイナーと同様に企画や要件で定められた内容、そしてデザイナーがデザインしたものを元にアプリのコーディングや開発を行います。開発はサーバーサイド、Android、iOS、Webフロントなどの各分野に分かれており、それぞれに特化したエンジニアが複数名で取り組むことも多くあります。

テスト

アプリが出来上がったら、正しく動作するかのテストを行ないます。

設計書通りに作られているのかの確認、あらかじめ定めたOSバージョン・端末での動作確認の他にも、意図したとおりに画面が遷移するのか、ネットワークや処理速度に異常がないか、各所に想定以上の負荷がかかっていないかなど、チェック項目を一覧で用意して想定通りの挙動を行うかを細かくチェックをします。

テストの精度はアプリの品質に大きく影響するので、とても大事な工程です。

リリース

テストを終えてアプリが完成したら、いよいよリリースです。iPhoneをはじめとするiOS製品向けストアのApp Store、Android向けストアのGoogle Playストアにアプリ審査を申請します。

App StoreもGoogle Playストアも数日〜1週間程度で審査結果が出ます。いずれの場合も審査に落ちてしまうとストアに表示されないので、その場合は再度審査を申請する必要があります。再審査となる可能性はどのアプリでもあるので、余裕を持ったスケジュールを確保しておきましょう。

リリースを終えたら

晴れて審査を通過すると、リリースです。ここで開発は一区切りを迎えます。

ですが、アプリはリリースさえできれば終わりではありません。アプリは基本的に不具合対応や改善を行いながら日々アップデートを続けていくプロダクトです。

アプリはリリース後も、アップデートを続けるプロダクトです。バージョンを積み重ねながら改善を続けます。

リリース後も使い続けてもらえるようにここからは運用段階に移り、改めてアップデートの企画や要件定義をするなど、基本的にはリリースまでの開発と同様の形でアプリの運用やプロジェクトを進行させていきます。

アプリ開発の方法

スマホアプリ開発の方法は大きく2つあります。自社開発と委託です。それぞれについて、少し詳しくご紹介します。

自社で開発する

社内で開発する仕組みができている場合は、自社開発をすることが多いです。この場合、アプリ開発や運用に関する知識やスキルを持つ人を中心に、開発体制の構築や人員の確保、プロジェクト管理などを社内で整える必要があります。

IT企業やシステム開発を専門としている企業、すでにアプリ開発の知見がある企業では自社開発でアプリ制作をするほうが、滞りなく進めることができると考えられます。

開発会社に委託する

一方でITを専門としていない企業の場合、多くはアプリ開発を専門にしている企業に委託をして、アプリ制作を進めます。

この場合、要となるのは開発会社の選び方です。アプリ開発会社にはそれぞれ得意分野があるので、アプリの要件や特性に合わせて相性の良い企業を見極める必要があります。

また、事業規模や予算、状況にもよりますが、場合によってはコンサル会社、開発会社、デザイン会社といった複数の会社に委託をしてひとつのアプリ開発を進めていくこと、開発などの一部分だけを専門会社に委託することも考えられます。

フラーの場合

この記事を書いているフラー株式会社は、上記で言うところの委託される開発会社の立場でアプリ開発に携わっています。デジタルに特化したものづくりのプロフェッショナルとしてアプリ開発を中心にデジタル領域を総合的に支援してきました。

ここからはアプリ開発におけるフラーの得意分野について、少し紹介していきます。

一社で担えること

フラーの大きな特徴のひとつは、アプリ開発の一連の流れである企画からデザイン、開発、運用までを1社で担えることです。

外部に開発会社に委託する場合、各工程に特化した複数の企業に依頼をして開発を進める方法も考えられます。しかし、アプリ開発に慣れていない企業が複数の企業を束ねてプロジェクトマネジメントしていくことは難しいことでもあります。

フラーはアプリ開発で必要な工程をすべてカバーできる体制を整えているので、企画や開発から運用までを1社で担うことができます。そのためアプリやプロジェクトに対するメンバーの解像度も上がり、コミュニケーションコストを減らすことができることは、総合的に見ると大きなメリットになります。

フラーが取り組むデジタルパートナー事業では、アプリ開発の工程をすべて備えています。

ユーザー目線の追求

アプリ開発において、アプリで実現したいことを熟考して実現しようとすると、使い手となるユーザーを置き去りにしてしまいがちです。

フラーでは顧客事業を体験することなど、ユーザー視点に立ったものづくりが会社の文化となっています。アプリの作り手となる社員がユーザーとしてサービスを体験すること、ユーザー視点で真剣に考えることで、自分事としてプロジェクトに取り組む姿勢を貫いています。

また、フラーは企画の段階からデザイナーが参加しています。経営陣にデザイナーがいることやデザイナー比率が多いフラーの強みを活かして、アプリの目的やニーズを考えたりユーザー視点を考えたりする“デザイン思考”を取り入れています。アプリで叶えたいことやアプリのサービスなど根本的な部分に着目しながら開発を進める姿勢はフラーの強みのひとつです。

アプリ周辺すべてをやりきる体制

外部に委託してのアプリ開発を検討する企業や事業の場合、アプリ開発は事業の一部分であるケースが多くあります。

フラーの専門はアプリを中心としたデジタルプロダクト制作ですが、アプリを含めたプロジェクトや事業全体を支援する体制も整えています。アプリを中心に、事業を伸ばしていく過程で必要なプロモーション支援などにも伴走しているので、SNS広告のバナー制作や電車内の広告、店舗に掲載するポスターなど、オンライン施策・オフライン施策問わず事業の成功に向けて取り組みます。

店舗内のポップや電車内のポスター、展示会ブース、リーフレットなど、デジタルプロダクトだけではなく事業全体のための支援にも取り組んでいます。

リリースからが本当のスタート

アプリは作ったら終わりではなく、使い続けてもらうための工夫やアップデートを常に続けていくプロダクトです。フラーはアプリを初めてリリースした後の支援も大切にしています。

iPhoneをはじめとするiOS製品向けストアのApp Store、Android向けストアのGoogle Playに寄せられるストアレビューへの返信や継続したバージョンアップ、中長期視点での開発を念頭にアプリと向き合っているのもフラーの特徴です。

事例の紹介

フラーがこれまで取り組んできたプロジェクトについて、このデジタルノートでもお伝えしています。それぞれのプロジェクトでどのようなことを考えてアプリ開発をしていたのか、フラーはどうそれに応えたのかなど、ぜひいっしょにご覧ください。

▼株式会社NTTドコモ『comottoウォレット』
“ワンチーム”でものをつくるということ comottoウォレット開発秘話

▼銚子丸『銚子丸 縁アプリ』
アプリがもたらすこれからの銚子丸らしさ。「銚子丸 縁アプリ」開発秘話

▼サッポロホールディングス『うちれぴ』
おうちのレシピ帳の先に見える食の未来。家族のごはんをサポートするアプリ「うちれぴ」開発秘話

▼『大地の芸術祭』公式アプリ
「大地の芸術祭」公式アプリ開発秘話 安心安全と現地での体験向上を実現するために

▼東急株式会社『common』
次世代の街づくりを目指す「common」のプロダクト設計 〜「common」チーム記事ディレクター編〜

フラーの事例紹介については、コーポレートサイトも合わせてご覧ください。

ウェブ電通報では社長の山﨑が『アプリの参考書』と題した記事を連載しています。

最後に

アプリ開発の流れと開発の方法について、ご紹介しました。

iPhoneが初めて発売されたのは2007年です。スマホやスマホアプリは登場から20年も経っていないため、まだまだ始まったばかりの分野と言えます。そのため、ビジネスとしてのアプリ制作の作法や常識は固まりきっていません。

一方で特にビジネスにおけるデジタルやアプリの需要は高まり続けているため、現在どのように今の事業とデジタルを結びつけたらいいのかと頭を抱えていたり、十分に効果を発揮できずに悩まれていたりする企業も多いと感じています。

フラーはデジタル領域のプロフェッショナルとして、今も業界の第一線でプロフェッショナルとして事業に取り組む企業とアプリ開発やDX戦略推進を中心に本当に必要とされる価値あるデジタルを提供し続けています。

今がアプリ開発の黎明期だからこそ、共にデジタルの活用方法を考えていけたら、アプリ開発を進めるときにフラーを候補のひとつとしてご検討いただけたら、うれしく思います。

ぜひお気軽にお問い合わせください。

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