突撃! 隣のキーボード! フラーのエンジニアはどんなキーボードを使ってる? 2024年最新版
みなさん、いつもどんなキーボードを使っていますか?
フラーのデジタルノートで『突撃! 隣のキーボード』を公開したのは約2年前。フラーのエンジニアのこだわりがたっぷり詰まっていて、デジタルノートの中で今も人気の記事です。
ある日、前回の記事をまとめた多田さんが「突撃!隣のキーボード、2024年版をやりたいな〜って思ってます」と社内で呟いているのをデジタルノート編集部が発見! 多田さんに記事の執筆をオファーし、記事の公開に至りました。
前回から社員も増えてパワーアップした2024年最新版のフラーのキーボード事情をご紹介します。ぜひご覧ください!
ここからの書き手は多田さんにバトンタッチします!
はじめに
フラーiOSエンジニアの多田です。はじめましての人ははじめまして、お久しぶりの方は突撃!隣のキーボード 2022以来2年ぶりですね。
2022年の突撃時点では私は入社したてだったのもあり、社員の皆さんと仲良くなる一環で記事執筆に臨みました。
2年経った今、社内の交友関係も広がり、新入社員も増え、世にご紹介したいキーボードが社内に大量にあることに気づきました。
これは突撃しがいがあるぞ…?と思い再度筆(とキーボード)を取ることにしたわけです。
今回は前回よりもたくさん突撃できましたので、3部構成で紹介していこうと思います。
既製品部門
非エンジニア部門
自作部門
まずは既製品部門です!
キーボード紹介〜既製品部門〜
サーバーサイドエンジニア maro114510:EPOMAKER x Aula F75
使用キーボード
EPOMAKER x Aula F75
気に入ってる or こだわりポイント
打鍵音が最高です!!
リモートワークのときに使っているのですが、音量調節ノブが意外と役立ちます
HHKBと併用しているとバッククオートの位置に混乱します
非常に重いので、持ち運びは現実的ではないかもしれません
光るのでゲーミング的な遊び心も発揮できます
ほかのキーボードと比べると安いです
筆者コメント
レイアウトは75%のよく見るメカニカルキーボードですが、キーキャップの配色がおしゃれで所有欲を満たしてくれますね〜。打鍵音最高!とあるように、本キーボードはガスケットマウントが内部に装着されています。基盤とキースイッチの間、基盤とフレームの間に複数層のプレートが挟まっており、押し心地や打鍵音を心地よくさせる工夫がなされているのです。
一番特徴的なのはやはり右上に配置されたロータリーエンコーダーノブでしょうか。ノブ付きのキーボードですと、KeychronのProシリーズが有名ですがこちらは価格がそれなりにします。対してEPOMAKERの本機種は場合によってはKeychronの半値以下と、かなりコスパが良いですね。お買い物上手ですね〜〜!
iOSエンジニア かなせるさん:HHKB Professional HYBRID Type-S 無刻印/墨(英語配列)
使用キーボード
HHKB Professional HYBRID Type-S 無刻印/墨(英語配列)
気に入ってる or こだわりポイント
チェンバロという鍵盤楽器を趣味で演奏しており、キーボードをチェンバロに見立ててキーキャップを再配置しています。理由はかっこいいから。
本当は刻印されてた方が良いのですが、無刻印を使っています。理由はかっこいいから。
打鍵感は茶軸の方が好きです。でも見た目がかっこいいので許しています。
筆者コメント
今や会社に1人はHHKBを使っている人がいるぐらいには知名度があるHHKB。
非常に優れた打鍵感で人気を博していますが、シックでモダンな見た目を気に入って使っている方も多いのではないでしょうか。そういった需要もあって、最近では黒だけでなく、純白や桜、山葵色の別売りキーキャップが販売されています。
そんな中、白いキーキャップを部分的にあしらいチェンバロ風に仕上げてきたかなせるさん!これは世界に1つだけのHHKBですね…!白鍵の間隔も再現されているのが非常におしゃれです。
iOSエンジニア(内定者アルバイト) 津守さん:Lofree Flow84
使用キーボード
Lofree Flow84
気に入ってる or こだわりポイント
アルバイトをしているので正社員ではありませんが書かせていただきました。 (すごく面白い企画でフラーさんに入る前からこの記事を拝見しておりましたので..!!)
HHKBを普段使っていたのですが、大学の友達から『コレ使ってみろ!ヤベェぞ!!!』みたいに熱弁されたため購入しました。
ガスケットマウントがこのキーボードに搭載されているので、メカニカルキーボードなのに静音性のある打鍵感なので研究室などで使っていても周りに迷惑をかけないのが良いところです。
キーボード界隈で有名なLofree Ghostというキースイッチを搭載しているので打鍵感がめちゃくちゃ……イイです…言葉では言い表せないくらい…
筆者コメント
2025卒内定者の津守さんです!入社前ですがアルバイトとしてフラーで既に働いております。
そんな津守さん、HHKBからLofree Flow84へ最近変えられたそう。
いや〜Lofree Flow、いいですよね。今年キーボード界隈に流星のごとく現れたメカニカルキーボードです。 まず、見た目がかっこいいです。キーキャップもそうですが、アルミ製のフレームが高級感を出すのに一躍買っています。
そして津守くんも仰るように、本キーボードはガスケットマウントにこだわりがあり、打鍵感は心地よく、静音性もかなり高いです。キースイッチ自体がこのキーボード用に設計されたものであり、何から何まで完成度の高いキーボードとなっています。
サーバーサイドエンジニア 吉岡さん:HHKB Studio
使用キーボード
HHKB Studio
気に入ってる or こだわりポイント
3年ほど前に購入したHHKB Professional BTからの乗り換えです。前から雪モデルの発売を待っていため、発表されてから即購入しました。
今までのモデルとは異なり、静電容量無接点方式ではなくメカニカルキーボードであり、打ち心地に疑念を抱いていましたが、想像以上に心地よくてこれじゃないとダメになりました。
マウスボタンとポインティングスティックが搭載されているため、キーボードから手を離さずに作業でき、とても満足しています。 ポインティングスティックの操作感は慣れるまでは大変でしたが、今はとても快適に利用できています。
個人的にはキーボードを膝に置いて、楽な姿勢でブラウジングやタイピングをできるのが最高です。
持ち運ぶには少し重めですが、HHKBへの愛でカバーできます。
逆に重さがあることで、タイピングするときやポインティングスティックを動かすときにキーボードが動いたりすることがないので、これがベストなのかもしれない。
筆者コメント
昨年発表されたHHKBの新作、HHKB Studio!しかも最近発売された純白キーキャップの雪モデル!
社内でHHKBを使っている方はよく見ますが、HHKB Studioを使用されているのは吉岡さんだけではないでしょうか?
さて、そんな新作HHKBですが、今まで全てのモデルで静電容量無接点方式が採用されていたのに対して、HHKB Studioはメカニカルスイッチが採用され発表時は界隈で賛否が分かれていたように思えます。
吉岡さんもその点は懸念していたようですが、さすがHHKB、打鍵感は最高のままなようですね!
また、マウスボタン・ポインティングスティック(ThinkPadについてる赤ポチマウス)が搭載されており、マウス一体型のキーボードになっています。 やはりこれも快適なんですね…っ!我々の仕事道具であるマウスとキーボードが一体化されたら、そりゃ快適ですよね〜。特に、膝の上に置いて作業できるというのはかなり良さそうですね。
それでも、「重い」というデメリットはあるようですが… 見た目、かっこいいですもんね。お値段もそれなりにしますし、愛着湧いちゃいますよね。重さぐらい愛でカバーできちゃいますよね。
サーバーサイドエンジニア 兼松さん:UHK60(Ultimate Hacking Keyboard 60)
使用キーボード
UHK60(Ultimate Hacking Keyboard 60)
気に入ってる or こだわりポイント
物理レイアウトに関して:
分割と非分割が切り替え可能で、家やオフィスでは分割、出先では尊師スタイルが両立できます。
左側がUK(ISO)配列、右側がUS(ANSI)配列になっていて、60%US配列の欠点である「`」と「ESC」を両立できない問題を左シフトキーの右のキー(UKだと | キー)に「`」を置くことで解決しました。この 「`」「ESC」 問題を解決できるのは他にHHKB( | キーが2つに分裂してる)しか知りませんが、HHKBはDvorak配列を実現できないのでこのキーボードにたどり着きました。
分割すると右にトラックボール、左に3キー+マウスボタンユニットがつけられるのでホームポジションから大きく離れずマウス操作できます
スペースキーの下のケースの縁が実はスイッチになっていて、普段少ない親指の活躍の場が増やせます(正直なところ使えてない)
論理レイアウトに関して:
レイアウトが自由に変更できて、自分はDvorak 配列にしており、かっこいいです。
複数レイヤーの設定ができ、Mod(左スペースキーの位置に置いてる)+ IJKL(Qwertyでの位置)で矢印にしてたりします。超便利。
レイヤーだけでなくキーマップそのものも切り替えができ、ショートカットマクロをOS別に変えた Mac, Windows, Linux(Gnome) 用キーマップを用意してます。デフォルトでMac用にしてるので他は最初に切り替えが必要です。
その他:
キースイッチは軽い Kailh BOX Silent Pink (35gf リニア) を選びました。軽くて超ラクです。ホットスワップできるので、今は HHKB Studio スイッチを試すか悩んでます。
ESCキーのキーキャップがかわいい
左の上部に14セグ*3がついていて、ある程度自由にいじれます。
新しいキーボードを探しているときに求めていた機能:
分割と非分割を切り替え可能
60% +1キー ある(`ESC問題を解決したい)
レイアウト変更可能・レイヤー機能(Dvorakにできる)
これらが全部自作なしに解決することに感動して買いました。
筆者コメント
兼松さんのキーボードをオフィスで見て、今回筆を取る事を決意したまであります。こんなにもこだわりを紹介頂き、、ありがたい限りです。
いや〜〜UHKはキーボード単体でマウス操作ができたり、一体型にも戻す事ができたり、多機能ですね〜〜!コックピットの操作盤みたいで、めちゃくちゃかっこいいです。憧れます。
さて、いっぱいこだわりを書いてくださったので、私もいっぱい解説書いていきます!
ノートPCのキーボードやHHKBといった一体型キーボードは、手腕を体の中央に置く事になるため肩を狭めた状態での打鍵になります。そのため長時間の使用では肩がこりやすいデメリットがありました。近年キーボードを長時間使う仕事が増えてきた事もあり、肩を広げて打鍵できる分割型キーボードが注目を浴びるようになってきました。
「分割キーボード おすすめ」と検索すると、手頃な所だとMistelのBAROCCOシリーズやKinesisのFreestyleシリーズ がよく紹介に挙がります。これらは我々が普段使っている一体型キーボードを、言葉通り中央で分割した形をしています。
これだけでも「肩を広げて打鍵できる」メリットを享受できるのですが、「もっと楽に打鍵できるのでは?」と肩だけでなくこだわりも広げていく猛者達がいます。私や兼松さんのように。
兼松さんはキー配列に特にこだわりがありますね。Dvorak(ドヴォラック)配列を使っている人を初めてみました!
普通のキー配列はQwerty(クワーティ)配列と呼ばれる配列です。皆さんも学校や職場でこの配列で育ってきたと思います。 Qwerty配列は「a, i, u, e, o」といった一番使う母音キーが散らばった配列になっています。これら母音キーを一箇所にまとめてより高速に打鍵しよう!というコンセプトで作られたのが、兼松さんも採用しているDvorak(ドヴォラック)配列です。 こんなキー配列になります。
私も昔Qwerty配列から違う配列にしたことがあるのですが、慣れるのに時間がかかってしまい結局Qwerty配列に戻ってしまいました…。 タイピング選手権に出るような選手の方もDvorak配列を使っていたりするので、高速タイピングを極めたい方は是非配列の変更を考えてみてはいかがでしょう?
さて、お次は非エンジニア部門です!
エンジニア以外の職種の方でもこだわりを持って外付けキーボードを使っている方がいまして、突撃させて頂きました〜。
キーボード紹介〜非エンジニア部門〜
ディレクター 薮内さん:Keychron K3 V2
使用キーボード
Keychron K3 V2
気に入ってる or こだわりポイント
タイピングする時の沈み込みが深すぎず、浅すぎず、ちょうど良いくらいの心地よさが堪らないキーボードです!
Bluetooth接続可能と商品説明に書いてあるのに、接続できることが稀だったり、接続できても10sくらいで切断してしまう個性を持っていますが、打鍵する度にキラキラ光ってくれるのでテンションを爆上げしてくれる子です。
初めて購入した外部接続キーボードなので、今後も大切にしていきます。
筆者コメント
Keychronのロープロファイルキーボード、K3ですね!コスパが良い事で有名なキーボードです。 ただ、薮内さんの個体はBluetooth接続に不備があるみたいですね…それもまた個性…?笑
ちなみに、「プロファイル」というのはキースイッチの種類の事です。背の高いキースイッチがノーマルプロファイル、薮内さんのK3のように背の低いキースイッチをロープロファイルと言います。
メカニカルキーボードでよく使われているのはノーマルプロファイルの方で、赤軸・茶軸・青軸以外にも黒軸・銀軸など押し心地が異なるキースイッチが多数あり、カスタマイズ性に優れています。
対して、ロープロファイルは後発のキースイッチで赤軸・茶軸・青軸ぐらいしかラインナップがなかったりします。(探せば色々あるのですが、流通量はノーマルプロファイルより少ないです) ただ、背が低いというのは大きなメリットです。まずキーボード自体のサイズが小さくなり、持ち運びがしやすくなります。次に押し心地が軽い事です。キーを押す深さが浅いため、普段ノートPCをメインに使われている人でも違和感なく使うことができるのです。
薮内さんが使われているキーボードは、ホットスワップ機能といってキースイッチを工具なしに交換できます。…薮内さん、気分転換にキースイッチを交換してみてはいかがですか?!
経営企画グループ長 下田さん:Realforce TKL S / R2TLS-JPV-IV
使用キーボード
Realforce TKL S / R2TLS-JPV-IV
気に入ってる or こだわりポイント
もともとMac×英語配列のキーボードを使ってたんですが、業務ノートPCがWin×日本語配列になったことを機に、いまのキーボードに買い替えました。
こだわりポイント:
日本語配列であること(買い替えの前提)
テンキーレスであること
標準的な配列であること
島がわかれてるレイアウトであること(ファンクションキーの島、カーソルキーの島、「Insert」とかの島...)
ファンクションキーの島については美的感覚なんですが、後者2つの島については、カーソルキーや「Page Up」「Page Down」多用勢なので、実用上重視してます
静音性があること → これらにこだわって選んだ結果、Realforce TKL Sにいきつきました。カスタム等せず、プロパーで使ってます。
気に入ってるポイント:
アイボリーとグレーのツートンカラーのキートップ。シブい。仕事できるようになった気持ちになる色です。
打鍵感がスコスコ感あって好きです。静音モデルにしたのが多分功を奏しました。
なんだかんだ言ってもやはりブランド。REAL FORCEを使っているという喜びは大きいです。僕は王が好きです。
筆者コメント
高級キーボードの名機、Realforceですね!静電容量無接点方式を採用した標準レイアウトのキーボードとして長く愛されているシリーズです。
キー配列・レイアウトに特徴がないのが特徴だったりします。同じ静電容量無接点方式のHHKBはキー配列が独特で若干慣れが必要になってくるのに対して、Realforceシリーズはどれも標準的なキー配列を採用している事から「いつも使ってるノートPCのキー配列でいいんだけど、打鍵感をよくしたい」というユーザーに好まれてきました。 現に下田さんもこだわりポイントとして「標準的な配列であること」を挙げております。
あと、
とても共感できますw キーボードの色味やブランドって、PCに向かった時の気持ちを高揚させてくれますよね。
広報ユニット 日影さん:Keychron K8(US配列・赤軸)他
使用キーボード(写真上から)
Keychron K8(US配列・赤軸)
Keychron K4(US配列・赤軸)
Vissles V84(US配列・独自のVS II軸 / US配列・茶軸)
気に入ってる or こだわりポイント
写真は上からKeychronのK8(US配列・赤軸)とK4(US配列・赤軸)、VisslesのV84(US配列・独自のVS II軸)です。写真のほかVisslesのV84(US配列・茶軸)も持っており、これらの4台を気分とシチュエーションで使いまわしています。
選ぶ際に重視しているのは「気分良く文字を打ち込めるか」です。上質なキーボードは入力時のストレスが少ないだけでなく、文字を入力する際の打鍵の心地良さが仕事のテンポを作ることにも寄与するからです。気兼ねせずに道具としてガンガン使える、納得感のある金額であるかどうかも重要です。
お気に入りのキーボードを使っている時のなんとも言えない満たされた気持ちは、仕事の時間を自分自身の趣味的な愉悦の時間に変える力すら持っているように感じます。
あれこれ語っていますが、実は、魅惑のマイキーボードの世界にハマったのはつい2週間ほど前。マイキーボード所持者としては圧倒的な初心者です。これまでの20年以上のPCライフでどうして使ってこなかったのかと非常に悔やまれます。
それでも、自分の好きなマイキーボードで打ち込める幸せに感謝しながら、今日もこうして机に向かっています。ちなみにいま使っているのはVisslesのV84の独自のVSⅡ軸。赤軸よりも静かでなんとも言えないしっとりとした音がたまらなく心地よいです。
ああ、もっと打鍵していたい。
筆者コメント
…え?この2週間で4台も…? かくいう私もエンジニア人生6年目ですが、今までで6台キーボードを買い替えてきました。 キーボード 沼にハマると あっという間 (字余り)
日影さんのこだわりポイントは総じて「打鍵感」でした。 確かに、打鍵感が良いと自然とモチベを上げてくれます。そしてさすが広報の方ですね、それをこうも言語化してくださるとは…!
とても納得感があります。 私がSlackで長文を書いてしまうのは打鍵感が良すぎるせいですね。仕方ないですね。
労務総務ユニット 大久保さん:Majestouch MINILA-R Convertible 茶軸
使用キーボード
Majestouch MINILA-R Convertible 茶軸・日本語かななし・Matte Black配色・ASAGI
気に入ってる or こだわりポイント
自分が使っている色以外にも、様々なカラーがあるので色にこだわりたい人におすすめです。
軸も赤、青、茶、SILENT静音の4種類があり好きな打鍵感から選べます。
有線と無線(4種類まで登録可能)で使えるところも複数台で使いたい人におすすめです。
自宅では、テンキー有りのMajestouch 3を使っていますが、こちらもテンキー有りが好きな方におすすめです。
筆者コメント
FILCOのMajestouchシリーズですね〜!私もこのMINILA-Rは一時期候補に入れていました。 親指でFnキーを押せる所が唯一無二の特徴でして、通常の60%しかキーがないにも関わらず数字や記号、各種ファンクションを無理なく入力できるのです。
写真をご覧の通り、このキーボードにはF1~F12キーの行がありません。代わりに0~9の数字キーの側面にF1~F12と書かれているのは見えるでしょうか?スペースキー横のFnキーを押しっぱなしにした時には特定のキーが側面に書かれているキーに変わるのです! 45%、60%キーボードと言われるキー数が少ないキーボードはこのようにFnキーを組み合わせる事で全ての値を入力することができるようになっています。
他の有名な60%キーボードですとHHKBがありますが、こちらはFnキーを小指で押す事になりまして、私は使っている内に指が疲れてしまいました。対してMajestouch MINILA-Rですと親指でFnキーを押せるので、無理のない手の動きでFnキーを押せて快適です。
ディレクター 殖栗さん:Apple Touch ID搭載Magic Keyboard - 英語(US)
使用キーボード
Apple Touch ID搭載Magic Keyboard - 英語(US)
気に入ってる or こだわりポイント
キーボード自体にこだわりがあまりないのですが、Macbook付属のキーボードだと姿勢が辛かったのと、指紋がすごく残る感じがしたので、思い切って、Magic keyboardを買いました。
出社する理由が欲しかったので、keyboardをオフィスに置いておいて、出社を自分に義務付けております。
こだわりがなかったので、MacBookとの互換性を重視しました。 結果、互換性だけでなく、軽くて持ち運びがしやすそうだなと思っています(持ち運んでいないのですが)
出張時も、普段の感覚と変わらずにキーボードを打てるのもとても良いです。(ビジネス職は出張も多いと思うので、おすすめです。)
カタカタ打てる打感も今では気に入ってます。
ライトニング充電の点がいただけないですが、最近、C端子のMagic keyboardも出たそうなので、少し気になっています。
充電も1、2週間に1回程度でいいので楽です。
筆者コメント
ここまでメカニカルキーボードと静電容量無接点キーボードが続いてきましたが、ついに来ました、AppleのMagicKeyboardです!
実は我々キーボード界隈の人たちでもMagicKeyboardには敵わないと思っている事がいくつもあります。
静音性
打鍵感
コンパクトさ
TouchID
この4つです!
シザー構造という薄い作りのため、キーを押す深さがメカニカルキーボードよりも圧倒的に浅いです。それにより物理的に出る音が少なくなるため、静音性は格段に良いです。
押す深さが浅いからといって打鍵感が悪いかといえばそうでもなく、独自に改良されたシザー構造のためか押し心地も良いのです。安めのノートPCを使うとMacBook/MagicKeyboardの良さが分かると思います。
さらには薄い故に携帯性も良く、バッテリーも1週間以上持つため、弱点が見当たりません。
決め手はTouchIDが付いているという事でしょう。TouchIDを使いたいがためにHHKBとMagicKeyboardの2台使いしているエンジニアを私は何人も知っています…
このようにMagicKeyboardというのは実はとーっても使いやすいキーボードなんです。 これをこだわりを持って使っている殖栗さんは非常にお目が高い…!
さて、皆さんもうお腹いっぱいですかね…?
次で最後です!自作部門!
こだわりと手間が詰まった逸品達が並びます!ご照覧あれ!
キーボード紹介〜自作部門〜
iOSエンジニア 生田さん:Keyball61
使用キーボード
Keyball61
気に入ってる or こだわりポイント
お金をかけ、こだわって作りましたが、結局売ってしまいました。 キーボードを持ち歩くのは面倒です。重いし。 MacBookのキーボードでいいじゃんってなりました。
一応キーボードでこだわった点を書いておくと...
とにかく静かなキーボードが好きだったので、Durock Silent Linear Dolphinというスイッチを使いました。
LEDで文字が浮かび上がると綺麗だろうなーと思い、Razerのキーキャップを使いました。
白で統一したかったので、TRRSケーブルもお金をかけてオーダーメイドで作ってもらいました。
使いやすいようにテンティングも取り付けました。
筆者コメント
自作キーボード界隈で人気を博しているKeyballですね!!親指の位置にトラッキングボールが配置されており、キーボード単体でマウス操作が可能となっています。
しかし、、生田さんはそもそも外部キーボードの運用が性に合わなかったようですね。MacBookのキーボードに回帰してしまったと…
でも、分かります。出張とかオフィス移動が多いとキーボードの持ち運びって面倒に感じますよね。そしてMacBookのキーボードってかなり使いやすい部類なので、出張が多い週とかは私も「MacBookだけでいいのでは…?」と思う時があります。
サーバーサイドエンジニア 柳さん:Keyball39
使用キーボード
Keyball39
気に入ってる or こだわりポイント
キーボードとマウスを移動するのに疲れて購入しました!手を移動させずにカーソル移動ができるのでかなり楽です!!
キースイッチとキーキャップは以前使っていたNuphy Halo65から使いまわしているのでこれからこだわっていきたいです!
先端がマグネットになっているケーブルを使っているのでケーブルの着脱も煩わしくなくとても気に入っています
筆者コメント
またまた出ました、Keyballです!オレンジと水色の差し色キーキャップがとてもキュートですね!
キーボードとマウスを一体化させて手の移動を最小限にすることができるのがKeyball最大の特徴でしょう。柳さんが仰るように、手を移動させずに全ての操作を行いたいというユーザーから人気を博しており、自作キットは常に品薄状態です。
そして手の移動だけでなくキーボード本体も最小限にしたいというユーザーも多く、39キーという超最小限構成がKeyball39です。 親指位置の複数のキー(柳さんの写真だとオレンジと水色のキー)がFnキーないしレイヤー変更キーとなっていまして、これを押しっぱなしにしているとキー配列が変わる仕組みとなっています。 結構慣れが必要ですが、これら親指キーを駆使する事で全ての値を入力できます。そう、結構慣れが必要なんです。 でも我々エンジニアってこういう扱いづらいけど扱えたらサイコー、みたいなガジェット・ギミック大好きじゃないですか?大好きですよね?そんな愛と情熱とちょっとした少年心でカバーできるものだったりします。
サーバーサイドエンジニア 堀さん:Keyball39
使用キーボード
Keyball39
気に入ってる or こだわりポイント
分割されているため、肩こりしにくいです。
名前の通りキーが39しかないので、ホームポジションを崩さずにタイピングできます。慣れるまでは記号の入力などが大変です。
可能な限りシンプルなデザインを意識しており、無刻印の黒で統一されています。
トラックボールも付いているので、マウス操作がすべて完結できます。スクロールやドラッグアンドドロップなども可能です。
3Dプリンターで作成したケースを装着しています。(フリマアプリで購入)
テンディングをしてより自然な姿勢でタイピングができます。
今後、無線化に挑戦してみたいと思っています。
筆者コメント
Keyball三銃士(?)最後の1人、堀さんです。
柳さんと同じく39キーのKeyballをお使いなんですね。そしてやはり慣れるまでは記号入力大変ですよね…
さて、Keyballについては生田さんと柳さんの所でコメントしていますので、違うお話を。
堀さんは3Dプリンター製のケースを使用されていますね! 自作キーボードは基盤や電子部品が一通り入ったキットを購入して、はんだ付けを自分で行い組み立てる人が多いと思います。(中には基盤設計から行う人もいますが) このキットの中に入っている外装部品は、
土台のプレート
基盤
キースイッチをはめるプレート
の3つのみのため、キットのみで組み立てた場合は下図のように側面が空いてしまいます。
このままでも全然使えるのですが、ホコリなどの混入防止や見た目を整えるためにケースを付けたくなってきます。
そう、ケースも自作するのです。中には木材を使って自作されている方もいますが、3Dプリンターで作られる方が多い印象です。Keyballは使用ユーザーが多く需要があるためか、3Dプリンターを所持している方がフリマアプリなどでケースのみを販売している事があります。 堀さんはそれを購入してケースを取り付けたわけですね〜。
気になったのは、堀さんのケースはテンティング付きですね!キーボードの底部に支柱を付けてキーボードを斜めに置くことができます。これにより、より手に馴染むような角度でタイピングができるわけですね〜。めちゃ良さそう。
iOSエンジニア 多田(筆者):Corne V4 Chocolate
使用キーボード
Corne V4 Chocolate
気に入ってる or こだわりポイント&筆者コメント
さあ!最後!私、多田が今使っているキーボードのご紹介です!
前回使っていたのはCorne Cherry V3でした。
このCorneシリーズは@foostanさんが設計したキーボードで、自作キーボード界隈で古くから愛され続けてきたシリーズです。前回のCorne Cherry V3は名前の通り第三世代で、私が今使っているCorne V4 Chocolateは第四世代となります。 そう、、自作キーボードにもアップデートという概念が存在するのです。 写真を見ての通りどちらも分割キーボードという事には変わりないのですが、V4になり革新的なアップデートが施されました。
はんだ付けが不要になり、キットにケースが付属するようになったのです!!
今までのキーボードを自作する流れは、
好みの設計の自作キットを購入
はんだ付けをして組み立て
見合うキースイッチとキーキャップを購入&取り付け
ケースを3Dプリンターで自作 or 購入
と、4ステップ必要でした。
Corne第四世代でははんだ付け不要でケース付属のため2ステップで済むようになったのです!
すごい!嬉しい!
そして何より嬉しいのが、私のお気に入りのキースイッチ、Lofree Ghost/Phantomスイッチが使用できるようになったことです。 このスイッチ、押し心地が最高なのです。初めて触った時の感動は忘れられません。また、このスイッチはロープロファイル(通常のキースイッチよりも背が低い)のため、キーボードを薄くできるのも大きなメリットです。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
突撃!隣のキーボード2024版は前回の2022版よりも大ボリュームでお送りさせて頂きました。
私も企画時点でこんなにもこだわりキーボード達が集まるとは思っていませんでした。
おかげさまで私もたくさん感想・解説を書くことができ大満足です。
…そういえば12月といえばボーナス月の会社さんが多いのではないでしょうか?
キーボードに既にハマっているあなたも、この記事を見て少しでも触発されたあなたも、これを機にキーボードにこだわりを持ってみてはいかがでしょうか?
まとめ
多田さんありがとうございました!
パワーアップしたフラーの『突撃! 隣のキーボード』が読んでくださった方のキーボードライフの一助になっていたらうれしいです!
さて、キーボードにこだわりを持つ社員が多数在籍しているフラーは、普段ものづくりへの熱い思いを持ちながらアプリ開発を中心に事業に取り組んでいます。
フラーやフラーのエンジニア・開発にご興味お持ちいただけましたら、お気軽にご連絡ください。
会社の雰囲気などは、現在ご覧いただいている会社公式note『フラーのデジタルノート』でお伝えしています。合わせてご覧くださいませ。