【Androidエンジニア座談会】話をしないと始まらない! フラーのAndroidエンジニアが大事にしていること
アプリ開発を中心に事業に取り組むフラーの社員は、普段担当するアプリのプロジェクトごとのチームに分かれて仕事をしています。
しかし、組織は職種別。エンジニアは各専門分野に分かれてユニットという形で組織が構成されています。
今回デジタルノートに登場するのはAndroidアプリ開発を担うエンジニアが所属する組織、Androidユニットから集まってもらった3名です。
職位や年代もバラバラの3名の座談会からは、フラーのAndroidエンジニアが話しやすさやコミュニケーションを大事にしている理由が見えてきました。
▼今回の記事に登場する人
coderさん:Androidユニット長
2021年1月入社。入社以来、多くのプロジェクトに携わる。現在はユニット長業務に加えて新規プロジェクトにも参画。柏の葉オフィス所属。X:@_m_coder
小林さん:テックリード(Android)
2020年10月入社。iOSエンジニアも兼務している。現在はテックリードとしてAndroidユニットを技術面から支えながら新規プロジェクトを担当。長岡オフィス所属。
ハルコさん:Androidエンジニア(新卒2年目)
2023年4月入社。飲食店アプリや新聞社のアプリを担当。現在は新規プロジェクトに奮闘している。柏の葉オフィス所属。
コードを書くより話すことが多い? Androidエンジニアのお仕事
ーーみなさんが普段どんな仕事をしているのか具体的に教えてもらえますか?
coder:私はプロジェクトに関しては要件定義の段階から参加することが多いです。ディレクターさんとデザイナーさんと一緒に検討中の仕様が技術的に実現可能かみたいな話をしながら決めていく役割です。それから実際にコードを書いて実装するところもやっています。
ーーテクニカルマネージャーの役割ですね。ゆっきーさん(小林さんの愛称)はどうですか?
小林:僕もcoderさんとほぼ似たような感じです。
coder:あ、あとあれですよね。要件に対して工数の見積もりとかもやりますね。
小林:そうですね。それとお客さまとの打ち合わせに参加することも多いです。リードエンジニアの役割を担うエンジニアはお客さまの要望を聞いて仕様の提案をする役割もあります。
coder:テクニカルマネージャーは各ユニットのリードエンジニアの誰か一人が担うけど、その人の専門以外については他のリードエンジニアに聞いたり相談したりするし、各リードエンジニアも一緒にお客さまと話して仕様の調整を進めることが多いですよね。
小林:ハルコさんは入社1年目からリードエンジニアに近いことをしてましたよね。がんばっていてすごいなと思っていました。
ハルコ:ありがとうございます。みなさんの助けがあってなんとかできた感じです。
coder:私がリードエンジニアをお願いした張本人です……どのプロジェクトに誰をアサインするかは工数やプロジェクトと本人の相性などを考えて選任するのですが、あのときは少し挑戦的なお願いをしました。本当にやりきってくれてありがとうという気持ちです。
ーーそんなハルコさんに、仕様が決まってからの動きについて聞いてもいいですか?
ハルコ:はい! リードじゃないエンジニアは実際にコードを書いて手を動かして実装する仕事がメインになります。
でも実装してみるといろいろと調整しないといけないことがとってもたくさん出てくるんです。そうすると職種を超えたいろんな方とのコミュニケーションが必要で、他のユニットのエンジニアとも、ディレクターともデザイナーともたくさん話をしないと開発できないんです。
だからAndroidやiOSエンジニアはコミュニケーションがすごく活発なエンジニアなのかなって私は思っています。
coder:実装するって一口で言ってもどう実装するかまで詰めないといけなくて、その「どう実装する」って結構コードを書くだけに留まらないんですよね。
そこはコミュニケーションをしながら認識を合わせて、どうやって進めるのが一番いいかをお互いすり合わせながら進んでいくみたいなことが起きます。
ーーフラーに転職して来たエンジニアではない方が「前職ではエンジニアに話しかけづらくて」と話している声を聞くこともあるのですが、フラーはそんなことなさそうですよね。
ハルコ:むしろこちらからどんどん話しかけていかないと実装が進まないので、私から話しかけています。もしフラーのエンジニアが他の職種の人からそう思われているとしたら一大事だと感じる人が多いんじゃないでしょうか。
小林:コミュニケーションを大事にしながらプロジェクトを進めてきたハルコさんだから、一層そう感じるんだろうなと思います。たしかに僕らは「ちょっと話せますか?」とSlackのハドルをつないだり、Zoomで話したり、ツールを使い分けながらよく話をします。
プロジェクトの担当者が一番プロジェクトの技術に詳しいから
ーーユニット長とテックリードの役割についても教えてもらえますか?
coder:ユニット長はピープルマネジメントっていうんですかね、メンバーと1on1したりユニットの決め事を伝えたり、あとはリソース調整とかのマネジメントが主な役割です。
テックリードは技術的な分野で検証するときや必要なときに音頭を取る役割、ですかね。ゆっきーさんからも補足などもらえますか?
小林:その通りだと思います。
ーーテックリードが「新しい技術を取り入れます!」と進めることもあるんですか?
小林:僕はそういうことはあまりないですね。どちらかというとライブラリを整えたり、プロジェクトでメンバーの入れ替わりがあっても困らないようにしたり、そういう基礎の部分の管理などをしています。
新しい技術的なライブラリやアーキテクチャに挑戦することは、それぞれのプロジェクトメンバーにある程度任せていますね。自主性に任せてチャレンジしてもらって、良かったものがあればユニットにフィードバックしてもらう感じでやっています。
coder:新しいプロジェクトが立ち上がるときって、そのメンバーがプロジェクトのことを一番よく理解しているんですよね。なのでプロジェクトに適した技術も新しい技術の取り入れも、まずそのメンバーに考えてもらっています。
ハルコ:そういう流れの中でライブラリをどう更新するかなどの管理をゆっきーさんがしてくださっているので、そういう意味では関わってもらっている印象もあります。
ーーお客さまから技術の指定を受けることもあるのでしょうか?
小林:それは比較的少ないかなと思っています。おそらくよくイメージされる受託開発だとそういう要望や指定があるのかなと思うのですが、フラーはほとんどない気がしますね。
coder:そうですね。フラーのお客さまはデジタルを専門としない企業が多いので、開発に関しては我々がデジタルのプロフェッショナルとして期待してもらっている、任せていただいている背景もあると思います。
困ったときにすぐに声を出せる、安心した環境づくり
ーー業務で困ったときにユニット内で助けを求める場所はあるのでしょうか?
coder:ありますね。SlackにAndroidユニットのチャンネルがあるので、そこで結構気軽に助けを求めることがまずは多いですかね。
チャンネルで「こんなこと困ってる」と伝えるとみんな集まってきて、いっしょに考えて「なるほどわからん」となることもあるんですけど、とりあえずまず何かしら応答してもらえる場所があります。
ハルコ:困ったそのときだけじゃなくて、プロジェクトの守秘義務は守った上で「こういうところで躓いたよ」とか「新しい技術触ったよ」と共有し合う時間もあるので、それも助かっていますね。その話を聞いて「あの人に聞いてみるといいかも」とかも情報として得られるので、そういう取り組みはありがたいです。
coder:ユニット長としては発言しやすい雰囲気になるように意識しているところはあって、気軽に集まってもくもく会をしたり、Slackでも軽く発言してみたり返信してみたりと考えています。
小林:確かに、ユニット長はSlackの返信がめちゃくちゃ速くて助かってます。Slackの中に住んでるんじゃないかってぐらい。
coder:全然役に立たない投稿とかもしてますけどね。ただ速いだけで何の役にも立たないみたいな。
小林:でも困ったときとか、「わからん」って言ったときにすぐに反応してもらえるってのはすごくありがたいですよ。
ーー定期的なユニットでの会もあるんですか?
coder:『Android雑談会』というのを週1回15分ぐらいで設けてます。30分でもいいんですけど、気軽に参加できて話せるといいなと思って15分です。
ファシリテーターもくじ引きで決めて、話すネタも募集して、みんなでワイワイAndroidにまつわる話をしています。
ハルコ:これがすごくいいんです。人数が多くない場所でみんなの前で話すことやファシリテーションの練習になるので、そういう意味でも意義がある会だなって思っています。
新卒入社だと、どうしても社会人力みたいなものが足りないんです。それに気づいて萎縮しちゃう場面もあったんですけど、Androidユニット内では自分が足りていない部分について責められる空気が全然なくて、むしろ「どんどん失敗していいよ」という空気感さえあります。そういう雰囲気に救われた部分は大きいですね。
ーー小さな失敗をしておける環境なんですね。実家のような安心感を抱けそうです。
安心も挑戦も、どちらもある環境
ーー最後に、フラーのAndroidエンジニアやユニットの推しポイントをそれぞれ伺えますか?
小林:さっきの話にもあったAndroidエンジニアやユニットの中の雰囲気は割といいと感じているところですかね。
わからないことをシュッと相談し合えることも、エンジニアがいっぱいいるからいろんな意見を聞ける環境も、エンジニアとして成長していく上で価値のあることだろうなって思います。
coder:私からは、これもさっき言ってたけどプロジェクトの担当者が技術的なことに挑戦しやすいところですかね。ここが一般的に想起する受託開発のイメージとの違いかなと思うので、結構新しい技術にも挑戦しやすいことは推しポイントのひとつですね。
ハルコ:私が感じる技術的な側面での魅力は、新規アプリ開発の立ち上げを何度も経験できたりいろんな種類や目的のアプリを作ることに関われたりするところです。恵まれた環境だな、他ではあまりない魅力なのかなと思ってます。
小林:……追加してもいいですか?
ーーもちろんです!
小林:フラーはデザイナーさんが多いことも大きな魅力かなと思ったんです。
AndroidもiOSも、エンジニアの人って実装するデザインにこだわる人が多いと思うんですね。なのでデザイナーさんの思いがこもった凝ったデザインをどう実現しようかと考える楽しみも日々あるなと思っています。
coder:「こういうUIできますか?」と聞かれると「こう来たか!」と思うこと多いですよね。
小林:そういうときワクワクしますね。
coder:実現できたときの達成感もありますよね。
おわりに
coderさん、小林さん、ハルコさん、ありがとうございました!
取材はオンラインで行ったのですが、普段からオンラインでのやりとりが活発なみなさんなのでやりとりも滞りなく、ときにはチャットも交えながらフラーのAndroidエンジニアらしいワイワイとした雰囲気で終始盛り上がりました。
のびのびと、だけど自分の言葉をまっすぐに話す3人からフラーのAndroidエンジニアの雰囲気が伝わっていたらうれしいです。
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フラーはスマホアプリ開発を中心に事業に取り組んでいます。
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