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まずは熱心なユーザーであり続ける〜フラーのVPoEがプロダクト開発で大切にしていること

わたしたちフラーは、主に「デジタルパートナー事業」に取り組んでいます。
パートナーの成功を実現するため、アプリやウェブに関わる支援を通じて“ヒトに寄り添うデジタル”をパートナーと共に創り、未来を育む事業です。

その中でも開発を担うエンジニア部門の特徴は、専門性が高い技術領域についてわかりやすく、透明性高く、誠実に対応する“寄り添う技術”であること。

ただ開発するだけではなく、時にはお客さまの使うサービスを実際に体験したり、ユーザーヒアリングを行ったりと、常にユーザー目線で開発を行っています。

今回のデジタルノートでは、エンジニア組織のマネジメント責任者であるVPoEの畠山が、プロダクト開発の現場で大切にしていることを綴ります。

畠山 創太
プロフィール:1989年新潟県出身。東京都立大学(旧:首都大学東京)大学院修士課程修了後、インターネット広告・メディア事業を営む大手IT企業に就職し、ソフトウェアエンジニアになる。フラーで数多くのAndroid、iOS、Webアプリの開発に従事。現在はVPoEとしてマネジメントや採用を担当している。

こんにちは。私はフラー株式会社でVPoE(エンジニア組織のマネジメント責任者)をしている畠山です。私たちは「ヒトに寄り添うデジタルを、みんなの手元に。」というミッションを掲げて、モバイルアプリやWebアプリのサービス開発に取り組んでいます。

本記事では、弊社の開発チームがはたらくうえで大切にしていることについて紹介させて下さい。

ものづくりには困難がつきもの

良いものをつくって課題を解決する、誰もがそう考えてものづくりを始めますが、満足のいく成果に到達することは簡単なことではありません。一見すると自明な解決策であったとしても、製品の機能としてリリースするためには数多くの困難を乗り越える必要があります。苦労して開発した機能がユーザーにあまり使われないこともあるかも知れません。また、ひとつの課題を解決したら、別の新たな課題が生じることがほとんどです。日々直面する数々の問題に対して忍耐強く解決に取り組んでいます。万能な対策や近道は存在せず、ただやるしかないのです。

熱心なユーザーであり続ける

私たちはこれまでに数多くのプロダクトを手掛けてきましたが、プロダクト開発に情熱を持つために最も効果的な方法は「熱心なユーザー」になることだと私は考えています。

熱心なユーザーは習慣的にプロダクトに接しており、細かいバグにもすぐに気が付きます。プロダクトに足りないものや改善すべきところもよくわかっています。ダメな仕様を見つけてしまったときは、冷ややかな目線を向けることなく、どのように修正すべきかについてフィードバックをくれるのです。

開発チームは自分達のつくっている製品の仕様については他の誰よりも詳しいので、熱心なユーザーとして得た気づきや課題に対する解決策を同時に獲得することができるのです。解決すべき問題についてチーム全体が理解するまでの時間を大幅に短縮することにもつながりますし、自分たちの仕事に対する当事者意識も強まります。(なかなか共有しづらいすごく細かいバグやUIの問題を見つけると、自らが修正したくて仕方がない気持ちになったりもします。)

また、ユーザーフィードバックを良い方向に活用することにも役立ちます。特定のユーザーの要望通りのものをつくってしまい、結局は誰も必要としないものが出来上がってしまうパターンは避けるべきです。いただいた要望の背後に存在する根本的な課題を見極めるためにも、自身がひとりのユーザーであることがとても役立つのです。

つくっているものを深くまで理解する

ここから先は、私たちのアプリ開発の象徴的な場面について紹介させて下さい。

「ハードオフ公式アプリ」は実店舗に通う楽しさに焦点を当てて開発したアプリです。株式会社ハードオフコーポレーション様がお客様と共に築き上げてきた文化をしっかりと理解した上で開発に取り組んでいます。アプリの全面リニューアルを手掛けて以来、開発メンバーは定期的に店舗に足を運んでいます。

また、家にあるものを手軽にアプリで出品でき、出品したモノに対して全国のハードオフグループ店舗から買い取り依頼(オファー)を受け取ることができる「オファー買取アプリ」のアプリも開発しています。このときも店舗スタッフの普段の業務フローや自分達がつくっているものを理解するために、開発中は何度も店舗を見学しました。

店舗向けアプリをリリースした後にも定期的に店舗に足を運ぶチームメンバー
アプリを開発するうえで既存の業務フローの理解に努めるチームメンバー

エンドユーザーと同じ環境でテストする

続いて紹介するのが、筑波山登山をもっと楽しく安全にするアプリ「Mount Tsukuba」です。登山道整備を行う団体「つくばトレイルガーディアンズ(以下「TTG」)」が中心となり、茨城県をはじめ警察や消防、地元企業の皆さまのご協力のもとで開発しています。アプリの開発チームは複数回にわたって実際に登山へ行き、登山とアプリの体験を検討したりBluetoothを活用した機能をテストしたりしました。

リリース前に登山者向けアプリを実際に試すために開発チームで登山をしました

実装を担当したエンジニアが書いた以下の記事もぜひご覧下さい。

運用に協力することでユーザーを知る

最後に紹介したいのが「長岡花火公式アプリ」です。新潟が誇る全国三大花火の一つである長岡花火のためのアプリで、2017年から現在に至るまで開発と運用のお手伝いをさせていただいています。(2020年、2021年は花火大会の中止により大きなアップデートは行いませんでした。)

長岡花火公式アプリでは、花火大会当日の駐車場の空き状況や観覧席のゲートの解放をプッシュ通知でお知らせする機能を提供しています。この運営にはアプリの開発チームも協力しており、現地に設置された詰所で花火大会のスタッフの方々と当日のアプリ運用をリアルタイムで実施しています。

長岡花火は生で観ると本当に素晴らしく、「この花火大会をアプリによってもっと良い体験にしたい」という気持ちが強まります。花火大会に訪れるたくさんユーザーのうちのひとりになることで、現地で得た気づきを翌年の花火大会に向けて改善し続けています。こういった取り組みによってより一層オーナーシップをもって開発に取り組むことができると考えています。

花火大会当日に運営を手伝うアプリ開発チーム

まとめ

あらゆるものは変化していくので、ものづくりにおける困難はこれからも続いていくでしょう。そんな中で私たちプロダクトの開発ではユーザーを理解することに時間と労力を惜しまない姿勢を大切にしています。

一方で、私たちはまだまだ学習し成長し続けている組織であり課題も多いです。フラーでは現在、一緒に素晴らしい製品をつくることを目指すソフトウェアエンジニアを積極採用中です。お待ちしております!

新メンバー、積極採用中!

フラーは現在、新メンバーを積極採用中です。

フラーやフラーの開発にご興味お持ちいただけましたら、お気軽にご連絡ください。


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