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デジタルプロダクトづくりを学ぶ短期インターンシップ!フラーの『Summer Internship 2022』開催レポート

この夏、フラーでは『Summer Internship 2022』と題し、8月29日から9月11日の12日間に渡る短期インターンシップを開催しました。

デザイナーとエンジニアのコースにそれぞれ分かれ、10日間にわたりオンラインでデジタルプロダクトの制作を体験、最後の2日は最終成果発表会を含めたオフラインでのインターンを実施しました。(2年越しのオフライン開催です!)

昨年のインターンシップに引き続き、今年も新潟県小千谷市に課題や場所の提供など、全面的なご協力をいただきました。課題や取り組む課題は小千谷市で実際に抱えているもの。フラーの「デジタルパートナー事業」を体験して、『ヒトに寄り添うデジタル』や『本当に必要なデジタル』に向き合い続けるインターンシップとなりました。

夏の終わりの12日間、本気で取り組んだインターンシップの様子をレポートします。

参加者、メンター、クライアントで初顔合わせ

初日の8月29日は、関係者全員が集まりキックオフを開催。講師であるフラーのCDO櫻井と技術顧問の藤原、メンターを担当するフラーメンバーとインターンシップ参加者のデザイナーコース5名とエンジニアコース3名がオンラインで初めて顔を合わせました。

この日はインターンシップで取り組むテーマの詳細も発表しました。

デザイナーコースのテーマは『デジタルの力でゴミとの新しい付き合い方を創る』。

小千谷市の抱えるゴミの課題を解決するためのアプリ画面を企画・デザインし、企画書に落とし込んだ最終プレゼンを行います。普段の生活で切り離せないゴミ。その量や分別の仕方、リサイクル方法など見る視点によってあらゆる切り口がある広めのテーマです。

エンジニアコースのテーマは『デジタルの力でふるさと納税のニーズの可視化する』。

個人を特定できる情報を除いた小千谷市のふるさと納税のデータを整形するところから始め、ユーザーのニーズや動向を分析、Web上でグラフで可視化します。やることやゴールは決められていますが、その工程や見せ方は自由度が高く工夫しがいがある内容です。

今回の最終プレゼンは個人での発表です。

キックオフ翌日からインターン生はそれぞれのコースに分かれ、早速ワークショップや課題に取り組みます。

オンラインでの実施期間中、関係者のコミュニケーション手段は基本的にはSlackです。加えて、デザイナーコースではFigma、エンジニアコースではGitHubも使いながら制作を進めました。

解決ポイントを見極めるデザイナーコース

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デザイナーコースは、まずワークショップやコンセプトシートを中心に取り組みました。課題やユーザーを理解するために作られた“理解シート”を一通り書いた後、アプリのコンセプトを固めていく流れです。

テーマが『ゴミとの向き合い方』と広く、生活にも密接している分、できることや気付くことも多くあります。やりたいことや提案したいことがたくさん出てくる様子でした。

9月6日に開いた中間発表会では「やりたいことが多くて、どうしようかと困っていた」との声もありましたが、メンターとして参加している社員がしっかり伴走しながら、それぞれが思う小千谷市のゴミとの付き合い方を考えていました。

技術と向き合うエンジニアコース

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一方、エンジニアコースはワークショップ、d3.jsやReact.jsなどのチュートリアルを行った後、Jupyter NotebookとPandasを使ってデータを可視化していく個人作業に入りました。

技術としっかり向き合えるように、一人ひとりの工程やスケジュールの自由度は高め。そのため、それぞれ最終的なアウトプットのイメージが見えてくるまではたくさん悩んでいた様子が伺えました。

それでも日を追うごとに疑問点や気になることはSlackやZoomを通じてどんどんメンターに相談するスタイルができていったことで、後半になると作業がより一層進んでいきます。

必要に応じてZoomをつないで相談したりメンターにレビューしてもらったりする進め方は、普段のフラーの仕事のやりとりにも通じるものを感じました。

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全員でデザイナーにとって頼れるエンジニア、エンジニアにとって頼れるデザイナーについて講義を聞く日もありました。

質問に真摯に答えてくれる小千谷市

インターンシップの期間、ご協力いただいている小千谷市ともSlackでやり取りを続けました。「どんなことでもお気軽に聞いてください」と言っていただけたこともあり、小千谷市の担当者の方とのやりとりをするSlackチャンネルも日々活発に動いていました。

小千谷市の担当者からの返信。どんな質問にも誠実に向き合ってくださいました。

取り組む中で感じた疑問をインターンシップ参加者が投げかけると、小千谷市の担当者の方はどんなことでもしっかりと真摯に回答。時には市役所の部署を超えてヒアリングをした上で質問に答えてくださっていたとのこと。やりとりを重ねる中で小千谷市とインターンシップ参加者の関係がより強くなっていくのを感じました。

できることをすべて詰め込んだ最終発表会

中間発表会を経てそれぞれの発表の方向性が定まった後は、プレゼンに向けてさらに集中する時間を過ごしました。

最終成果発表会はオフラインで行うため、前日の9月9日に小千谷市の市民の家・小千谷信濃川水力発電館『おぢゃ~る』に参加者全員が集合しました。メンターと顔を合わせてリアルタイムで話せたことで悩みや課題がより解消され、インターンシップ参加者のプレゼン内容もよりブラッシュアップされていきました。


9月10日に開かれた最終成果発表会にはインターン生はもちろん、社長の山﨑をはじめとするフラーの講師・メンター陣が出席。この日まで何度もやり取りを重ねた小千谷市の担当職員も同席し、一緒に最終発表のプレゼンテーションを見守りました。

プレゼンでは、これまでの取り組みをそれぞれが発表しました。

エンジニアコース、長岡技術科学大学大学院の相曽さん。効果的なターゲット広告の提案をデータを用いて発表しました。
会津大学の目黒さん。謝礼品のデータ分析を行い、その傾向を捉えた提案をしました。
長岡高専専攻科の山口さん。人気の返礼品であるお米の中でもどんな商品を誰に届けたらいいかを発表しました。
ここからはデザイナーコース。はこだて未来大学の松岡さん。企業のゴミ分別を切り口にゴミを減らす提案をしました。
千葉工業大学の櫛原さん。小千谷市とゆかりある錦鯉を用いてゴミ問題にアプローチしました。
長岡造形大学の櫻林さん。子どもに向けたゴミ分別の学習アプリを提案しました。
成蹊大学の染谷さん。ゴミになりうる手放したいものを「廃棄しない」という選択肢を考えました。
長岡造形大学の平山さん。小千谷だからできる不要品とご近所とのつながりを提案しました。

データの着眼点、アプリの概要や解決したい点、小千谷市だからできること……などを熱心にプレゼンすると、同じくらいに熱いフィードバックや質問がありました。

その場にいる全員が真剣に取り組んでいて、あっという間に8名のプレゼンが終了しました。

最終発表会後の修了式では、一緒に12日間を駆け抜けた小千谷市企画政策課の佐治さん(ふるさと納税のエンジニアコース担当)からは「データを元にした提案は気づきがとても多くあったし、特に戦略的に新米を提供する提案はハッとした」と、増川さん(ゴミ問題のデザイナーコース担当)からは「どの発表も小千谷市として対応してないといけない課題で、さっそく明日から取り組みたい内容ばかりだった」とコメントをいただきました。

フラーの山﨑からは期待を込めて「もっともっとできたはず。今回の取り組みを通してユーザーにどう使ってもらうかをこれからも考え続けてほしい」と講評がありました。

小千谷市の担当職員の増川さん(左)と佐治さん(右)。いつも親身に熱心に向き合ってくださいました。
フラー社長の山﨑。期待を込めた熱いメッセージを伝えました。

この夏だけで閉じるのではない、未来に向けた12日間だったのだと感じます。

記念撮影ではホッとした笑顔が夕日に照らされて、とても眩しく見えました。

講師・メンターとの集合写真。

12日間の夏を締めくくる、大きな花火

小千谷市を訪れたこの日は、年に一度の片貝花火まつりでした。小千谷市片貝地区で上げられるこの花火大会は、最後に世界最大級の大きな四尺玉の花火が上がることで全国的にも有名です。

最終発表会を終えた夜、全員で花火を見に出かけました。小千谷市さんのご厚意で連れて行ってもらったのは、正面に花火が大きく見える田んぼの真ん中。開けた夜空に上がる花火を贅沢に味わいました。

花火とともに、本気で取り組んだ夏の12日間が終わりました。

と、言いたいところでしたが、実は最終発表のプレゼン後、社長の山﨑や講師・メンターからレビューを受けた参加者は翌日の解散する最後の最後まで自分が納得いくアウトプットを創り込む姿がありました。

小千谷市の担当者さんに見送られながら帰路につき、デジタルのものづくりに熱中した12日間のインターンシップが夏とともに終わりました。

最後にお知らせ

新卒向け採用情報サイトも公開しています。
デザイナーとエンジニアのエントリーを募集していますので、気になる方はぜひご覧ください。

また、今回のインターンシップ参加者の感想に加え、インターンシップ講師による対談記事もnoteで公開しています。合わせてご覧ください。


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