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フラーが沖縄サテライトオフィス開設に込める願いとユメ(前編)〜代表と拠点開発責任者による対談〜

デジタルパートナー事業を営むIT企業であるフラーは、これまで、千葉の「柏の葉本社」、新潟の「新潟本社」「長岡サテライトオフィス」で事業を展開してきました。

そしてこのたび、新たに「沖縄サテライトオフィス」を開設。

そこで今回は、「IT企業が沖縄にオフィスを開いた理由」「沖縄オフィスの現状」「沖縄の現実と叶えたいこと」などを、代表取締役社長と沖縄出身メンバーで沖縄地域 拠点開発責任者の二人に聞いてみました。

なお、記事は前後編の二本立てとなっており、今回はその前編となります。
(後編はこちら:https://note.fuller-inc.com/n/neeee5ec29ca3

沖縄にオフィスを開いた理由

——沖縄に新たなオフィスを開いた理由を教えてください

山﨑(代表取締役社長:カバー写真右):

まず、ビジネス的な観点からお話しします。
フラーには従来、千葉の「柏の葉本社」、新潟の「新潟本社」「長岡サテライトオフィス」がありました。
そこで考えていたのが、次はやはり、これら従来の場所と並んだときに最も違いが際立つ土地へ、新しいオフィスを開きたいなということ。

たとえば、フラーでは内定承諾の際、候補者の方に「どの拠点で勤務したいですか?」と聞いています。そのときに、それぞれまったく違う選択肢を提示できれば、よりフラーを魅力的に感じてくれるかなと。
つまり、『コーポレートサイトや採用資料に各拠点情報を並べて載せたとき、周りからそれがどう見えるか』を、とても強く意識しているんです。

オフィス開設場所としてよくある選択肢は、まず東京や大阪ですが、フラーは都心とは離れたノビノビとしたところにオフィスを構えるため、それら二つは現時点では違うかなと思います。
東京周辺の県は、すでに千葉がある。大阪周辺ではどうかというと、そこもある程度、東京に対する千葉の立ち位置と近くなってしまって、やはり目新しさという点では選びにくい。

こんな風に日本全国の土地を思い浮かべていったとき、従来のオフィス開設場所と最も違った特徴を持つのは、沖縄なんじゃないかと考えていたんです。
東京から程よい距離にある千葉とも、寒さ雪深さとそれによる美味しいお米が印象的な新潟とも、イメージがガラッと変わりますよね、南国の沖縄は。

オフィスがそれぞれまったく違う特徴を持った土地にあるというのは、これからの時代のビジネスをする上で、すごく重要なことだと思っています。

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——ビジネス的な観点以外にも、何か要因はありますか?

山﨑(代表取締役社長):

他にも、ビジネス面での理由と同じくらい大きな要因が二つあります。

まず一つが、フラーの社内文化です。
フラーでは、『メンバーに出張を楽しんでもらう文化』を大切にしています。実際、柏の葉のメンバーが新潟に行くときも、新潟のメンバーが柏の葉に行くときも、みんな喜んでくれている。僕は、それが本当に素晴らしいことだと思っています。

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(フラーがオフィシャルクラブパートナーを務めるアルビレックス新潟のゲーム観戦を通じた「新潟 × 柏の葉のメンバー交流」の様子)

なので、第三の県に新たな拠点を創るなら、次も「やった、出張だ! 嬉しい!」と喜んでもらえるような魅力的な土地にしたかったんです。
そういう意味で、沖縄は文句なしに嬉しい場所かなと。

そしてもう一つ。心情的な理由として、沖縄に恩返しがしたいなという想いがあることです。
フラーは創業メンバーが全員高専の卒業生で、かつ現在も社内の1/4ほどのメンバーが高専出身者という、高専と縁深い会社。
そしてその中でも沖縄高専は、創業間もない頃、まだまだ何者でもなかったフラーを信じてインターン生を送ってくれた、初めての高専なんです。沖縄高専の先生は、本当に僕たちにすごく良くしてくださいました。

今、お世話になったり良いご縁を紡がせていただいている土地は、ありがたいことにたくさんあります。ですがその中で、本当に最初の頃に信じてくれた人たちのいる沖縄は、やはりちょっと特別です。だからいつか、恩返しをしたいなと。

このような三つの要因があったところに、ちょうどよくと言うか、沖縄出身かつ沖縄高専出身でもある伊禮が「本気で沖縄に帰りたいと思っている」と相談をくれて、今回の新オフィス開設の運びとなりました。


地方拠点開設において、絶対に必要なこと

——沖縄へ帰りたいのは、どういった理由からですか?

伊禮(沖縄出身エンジニア/沖縄地域 拠点開発責任者:カバー写真左):
地元愛が強いので、元々、ずっと帰りたいとは思っていたんです。
僕は沖縄高専を卒業して就職する際に沖縄を出ました。そこから何年か他の会社で働いて、フラーに転職をして今に至るんですが、その転職の際も帰郷するかどうかで悩みました。
結局はフラーに来て千葉で働いてはいたものの、やっぱり帰りたい気持ちはずっとあって、ことあるごとにちょっとアピールもしていたり(笑)。

そんな時に起こったのがコロナ禍。フラーもフルリモートになりました。
もちろん寂しさややり辛さはありましたが、「フルリモートでも全然できるじゃん」という手応えもあって。
なら、沖縄に帰るのって今こそ本気でありなんじゃないかなと思い、社長の山﨑に提案しました。

山﨑(代表取締役社長):
長岡サテライトオフィスが出来たことも、沖縄サテライトオフィス開設の大きな後押しになりましたね。そこで、常駐する人の少ない小規模なオフィスもフラーには合っているんじゃないか、という実感が得られたんです。

新潟本社の前身である新潟拠点を作ったときは、「絶対に成功して大きくするぞ」という気持ちがありました。だけど、そこまで意気込まずに、まずは小さな規模感を想定して始めてもいいんだなと。

——地域拠点の活用について、フラーにはどんな気持ちがありますか?

山﨑(代表取締役社長):
コロナ禍で「オフィスって必要ないんじゃないか?」という潮流がありますが、一方でフラーでは、リアルな拠点をとても大切にしています。

僕たちは、地方に拠点を置くことが、その土地にとっても自分たちにとっても大きなウリの一つになるんじゃないかなと思っています。新潟や柏の葉のような地方に拠点を設けて、その土地の持つ魅力を活かす形でフラーの魅力を発信していく。それは、すごく良いことだなと。

そんな地方拠点開設で絶対に必要なのが、その土地に思い入れのある出身者がいること。
「地元の話で盛り上がれる」ことは、オフィスの契約をする、隣のオフィスの人と話す、地元の会社の人たちと話すときなど、その土地の方々と心の距離を詰める際に活きます。
そして何より、その土地への気持ちがあることは、拠点を発展させる強い原動力になります。

その点、沖縄出身で地元愛に溢れた伊禮は、拠点立ち上げを任せるメンバーとしてまさにピッタリですね。

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沖縄で働く実感

——沖縄について、どんなところが好きですか?

伊禮(沖縄出身エンジニア/沖縄地域 拠点開発責任者):
変な言い方をするようですが、恋愛と似てて、どこが好きだと聞かれるとなかなか具体的に何か一つを上げるのは難しいなと思います。
性格が明るいから好きって言っても、「明るい子は他にもいるじゃん」と言われればそう。同じように、海が近くにあるから好きとか、ご飯が美味しいから好きとか言ってみても、「それって別に他の地方でも良くない?」と言われてしまえば、それはそうかなって。

でも間違いなく、僕は地元の沖縄が大好きです。それはあえて言うならきっと、小さなことの積み重ねだと思います。
たまたま車の中でかけたラジオで沖縄の方言が飛び交ってるとか、入った居酒屋に沖縄の民謡が流れてるとか、週に1回食べる沖縄そばが楽しみなこととか。
そういう小さな一つ一つが積み重なって、地元への愛着が出来ているんだと思っています。

——沖縄拠点立ち上げ決定と、それを任されるとなったとき、どう思いましたか?

伊禮(沖縄出身エンジニア/沖縄地域 拠点開発責任者):
正直なところ、「まじか! よっしゃー!」って(笑)

もちろん準備は時間がかかったので、水面下で地道に色々やっていました。キックオフは去年の6月くらいで、そこから正式なゴーサインが出たのは、半年後の12月くらいですね。

山﨑(代表取締役社長):
フラーが沖縄に拠点を創る、というのは、パッと聞いただけだとちょっと唐突ではあります。なので、ステークホルダーにしっかりご説明をしてからにしたかったんです。
フラーにとってすごく相性の良い土地を選んだ自信があったからこそ、きちんと、丁寧に進めることにしました。

——実際に沖縄で仕事を始めてみて、感触はいかがですか?

伊禮(沖縄出身エンジニア/沖縄地域 拠点開発責任者):
業務の面では、変化はほぼないと思っています。千葉の柏の葉本社での勤務でも、終盤ではフルリモートだったので、その時と変わらないですね。
ただ、柏の葉に居た頃はプロジェクト外のメンバーとコミュニケーションを取ることが多かったので、それがなくなったのは寂しいです。

プライベートでは、「地元に帰った」というのはすごく大きいと感じています。同じく地元が沖縄のパートナーと、結婚をしたら地元で生活したいねと話していたので、ありがたいです。

実家のそばで暮らせるのも嬉しいです。この間、母親に母の日でカーネーションを手渡ししたら、すごく喜んでくれて。両親に顔を見せて自分の手で直接何かができるというのは、地元に帰れたからこそですよね。
沖縄を出たとき、「好きにしなさい」と送り出してくれたけど、きっと寂しかったんだと思います。こうして帰ってみたらやっぱり、すごく連絡の頻度が増えて。
前は月一に「元気?」くらいだったんだけど、今は週一くらいで「角煮作りすぎたんだけど、食べる?」みたいな(笑)
家族との時間が増えたというのは、良い変化なのかなと思います。

山﨑(代表取締役社長):
いやー、それを聞けただけで嬉しいな! 沖縄に拠点創って良かった。
こういう話を聞くと、地方に拠点を創ることってやっぱり絶対に意味があるなと、改めて強く思いますね。

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後編に続きます。
(なお、インタビューと写真撮影は、「Brother’s house 弟の家」様にて行いました)
フラーでは、新メンバーを随時お迎え中。ご興味お持ちいただけましたら、こちら↓の採用ピッチ資料もぜひご覧ください。

採用ページ↓もぜひ覗いてみてください!

(インタビュー:坂詰、文章:平山、写真:坂本)

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