見出し画像

フラーのインターンシップってどういうもの? 取り組む中で大切にしていることを講師に聞いてみた

2018年から始まったフラーのインターンシップ。2022年の夏はこれまでのデザイナー向けコースに加えてエンジニア向けコースも初めて実施しました。

フラーのインターンシップはどういう特徴があり、どんな思いで実施しているのか、デザイナー・エンジニアそれぞれの講師に聞いてみました。

今回のインターンシップで講師を務めたのは、こちらの二人です。

櫻井 裕基(デザイナーコース講師)
フラー株式会社 取締役副社⻑CDO 兼 デザイングループ⻑
1989年生。新潟県出身。国立長岡工業高等専門学校卒業後、千葉大学工学部デザイン学科へ編入学。2012年にフラーに参画し、2014年1月に取締役、2019年6月に副社長に就任し、現在は取締役副社⻑CDO 兼 デザイングループ⻑(最高デザイン責任者 Chief Design Officer)。

藤原 敬弘(エンジニアコース講師)
フラー株式会社 共同創業者 技術顧問
1986年生。北海道出身。国立苫小牧工業高等専門学校卒業。日立製作所を経て、2011年11月フラー株式会社を共同創業、 取締役CTO(最高技術責任者 Chief Technology Officer)に就任。現在は技術顧問として、フラーの開発組織を支える。

生の課題に向き合うフラーのインターンシップ

ーーフラーのインターンシップの特徴はどういうところにあると思いますか?

櫻井(デザイナー):
まずは“生の課題”に向き合っているところですね。初めて実施した2019年以来、架空の課題ではなく、ご協力いただく自治体が実際に抱えている課題を一貫してテーマ課題として取り扱っています。

もうひとつは、“接点をつくること”です。フラーのものづくりは人との接点があってこそのものです。ひとりで完結するのではなくクライアントやチームがあって、そこに関わる人たちの話を聞いたり体験したりしながら創っていくものなので、人との接点はこれまでのインターンシップでも多く設定してきました。

藤原(エンジニア):
今回新たに始めたエンジニアコースは、普段できないことに取り組めるようにと考えていましたね。

例えばフラーのエンジニアとのつながりを作ったり、小千谷市の職員さんの話を聞く機会を作ったり……チュートリアルや自分で学ぶことは学校や自習でもできることだから、せっかくの2週間という時間を普段と違う環境で学んでもらえるようにしていましたし、そのために自由に使える時間を多めに設定していました。

デジタルのものづくりを凝縮したカリキュラム

ーーインターンシップの内容を決める中で気をつけたことを教えてください。

櫻井(デザイナー):
テーマへの取り組みやすさとクライアントへの理解を深められるよう工夫しました。

例えば、今回のデザイナーの最終プレゼンのテーマは「デジタルの力でゴミとの新しい付き合い方を創る」でしたが、2週間の限られた時間での取り組みだからこそ、普段の生活と密接する身近で取り組みやすい、腹落ちしやすいテーマを選びました。

インターンシップを通してクライアントである小千谷市についてさまざまな観点から知ってもらい、理解してもらいたかったので、課題で細かな指示をするのではなく、「ゴミとの付き合い方」というあえてふわっとしていて自由度の高いテーマ設定とした側面もありました。

藤原(エンジニア):
エンジニアは逆にテーマを絞りました。テーマは「デジタルの力でふるさと納税のニーズの可視化する」で、取り組む内容は小千谷市さんからいただく個人情報を抜いたふるさと納税のデータを自分で書いたコードで可視化すること。とはいえ、データの見せ方はいろいろあるので、そこについては個人で創意工夫できるようにしました。

グラフの描画もライブラリを使わずに自分たちで組み立てて、コードを書いて、インタラクティブなグラフを表示する流れをあらかじめ示しました。仕様の段階で迷わないようにある程度定めた形ですね。

ーーしっかり技術と向き合える形ですね。

櫻井(デザイナー):
仕様から考えるとユーザー体験や考えることが本当に広くなってしまって、技術もどっちつかずになりがちですしね。

藤原(エンジニア):
そうですね。インターンシップ自体が2週間と短い期間しかないので、エンジニアとしてより本質的なコーディングや技術と向き合う時間にしたいという思いがありましたね。

向いているのは、デジタルのものづくりを楽しめる人

ーーフラーのインターンシップに合っているのはどんな人だと思いますか?

櫻井(デザイナー):
フラーのデザイナーはコミュニケーションを大事にしているので、コミュニケーションを
取りながらさまざまな取り組みを進めていくことを望んでいる人にはすごく合っていると思います。

デジタルプロダクトに向き合いたい人にもぴったりです。フラーのインターンシップはデジタルでのものづくりの進め方や考え方を学べるようにいつも設計しているので、そういう仕事のやり方を実践してみたい人にとってはものすごくリアルな経験ができるんじゃないかな。

藤原(エンジニア):
エンジニアについては、技術を使っていて楽しいと感じられる人が向いていますね。エンジニアにとって技術というのはおもちゃのようなもの。だから、新しいプログラミング言語を楽しみながら、使い方や考え方が分からなかったら自分で調べたりメンターに聞いたりして新しいものを創ることを楽しめる人が、きっとフラーのインターンシップも楽しめるのだと思います。

2週間の中で、インターン生が自由に使える時間を多くしているのは、まさに技術を自ら楽しんでもらいたいからです。わからないことについて先輩がサポートする環境はしっかり用意しているので、その時間や技術そのものを楽しめる人にとってはすごくいいインターンシップだと思います。

“フラーらしさ”を感じてもらえたら

ーーフラーがインターンシップを続けていく理由を教えてください。

櫻井(デザイナー):
まずはフラーのことを知ってもらえるようにするためかなと思います。デザイナーとしては、インターン生にとって普段と違う環境で創る機会になったらと思っています。

学生のときは創る機会はたくさんあったほうがいいですし、学校とは違う環境で創る機会は多いほうが間違いなくその後のデザイン人生においてもかけがえのない経験になるんです。学校というデザインを学ぶ場では先生も学生も全員がデザイナーという環境かもしれないけれど、社会に出たら違う職種や立場の人と必ず仕事をしていくことになりますからね。

インターンシップを通して、実際に現場でデザインをしている人からレビューをもらったりデジタルプロダクトを創る工程を知ったりして、いつも使っているアプリの見方が変わるーー。そんな学校とは全然違う環境を提供できたらいいですね。

藤原(エンジニア):
今回は2週間でしたが、インターン生がレベルアップできるまとまった時間をフラーが提供ができたらいいなと思います。もちろん、時間をどう使うか、真剣に取り組むかは本人次第ですが、フラーの現場のエンジニアと話をしながら参加者がレベルアップできる機会をこれからも提供し続けられたらいいんじゃないかなと思います。

それと自分で言うのもなんですが、フラーのエンジニアは本当にいい人が多いので、話を聞いて一緒に働きたいとか友達を連れてきたいと思ってもらえる接点にできたらいいなとも思います。実際に話を聞いてみるから見えるところもあるし、フラーは人が人を呼ぶリファラルで育ってきた会社でもあるので。

櫻井さん(デザイナー):
フラーは10年間、アプリを創り続けてきた会社です。エンジニアだけでも、デザイナーだけでもない環境でデジタルのものづくりを続けてきました。だからこそ、そういう働き方を体験してもらえる機会にできたらと思います。

新卒向け採用のお知らせ

フラーでは新卒向け採用情報サイトも公開しています。
デザイナーとエンジニアのエントリーを募集していますので、気になる方はぜひご覧ください。

また、2022年夏のインターンシップレポートに加え、インターンシップ参加者の感想もnoteで公開しています。合わせてご覧ください。


最後までお読みいただきまして、ありがとうございます!もっと詳しくフラーを知ってみませんか?