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【アプリ市場ウォッチ・ファイナンスアプリ編】利用個数は4年前の約3.3倍に

アプリ市場分析サービス「App Ape(アップ・エイプ」で蓄積するデータは、個別アプリの利用やユーザー属性はもちろんのこと、特定のアプリ市場や業界の推移も捉えることができます。

決済・家計簿・投資など様々なアプリが登場し、生活インフラとしての重要性がますます高まる中、特にダイナミックな動きをデータから感じられるのが「ファイナンスアプリ」です。

ファイナンスアプリ市場はどんな成長を遂げ、人々はどのようなアプリを使っているのでしょうか。App Apeのデータから読み解きました。

調査方法
フラー株式会社が提供するスマホアプリ分析サービス「App Ape(アップ・エイプ)」による調査。国内約15万台のAndroid端末から収集したサンプルデータを対象とし、一定の条件を満たしたものを抽出し分析。

ファイナンスアプリ市場の変化

2023年のファイナンスアプリの一人当たりの月間平均利用時間は3.8時間でした。4年前の2019年に比べ約1.2時間増加しました。

一人当たり月間平均利用個数は3.6個と2019年に比べ約2.5個増加。

アプリの利用時間、利用個数ともに増加傾向にあることが分かりました。

決済・家計簿・投資などファイナンス関連領域のアプリがこの4年で多数登場したことにより、ファイナンスアプリ市場全体が活性化している様子が伺えます。

ファイナンスアプリ市場の顔ぶれの変化

Google Playのファイナンスカテゴリ無料ランキング゙の平均順位を月ごとに算出し、2018年7月と2023年7月の顔ぶれを主な機能別に比較しました。
2018年7月は「銀行口座・手続き」を主な機能とするアプリが6個、「スマホ決済」を主な機能とするアプリが4個と、現金や家計の管理を主な機能とするアプリを中心にランクインした形です。

一方、2023年7月は楽天ペイやPayPayをはじめとするスマホ決済アプリが6個と最多で、「銀行口座・手続き」アプリと「クレジットカード照会」アプリが各4個という構成になりました。

この5年間で、”スマホ決済”という新たな生活インフラの一端を担うアプリが浸透していった様子がランキングの顔ぶれから伺えます。

エリア別 ファイナンスアプリMAUランキングは?

ファイナンスカテゴリに属するアプリで、MAUが一定以上のアプリを対象として調査。全国8つのエリアでMAUに占める各エリアのユーザー比率が60%以上のアプリを抽出し、MAUが大きい順にまとめました。

アプリの顔ぶれを見ると、各エリアを拠点とした地方銀行アプリが多数入っており、地方銀行が手がけるアプリの利用が各地域のユーザーに浸透していることが分かります。

一方で、関東では「モバイルSuica」が1位にランクイン。他のエリアと比較して電車を主な交通手段とする人の多さや、モバイルSuicaの利用が可能な店舗が関東エリアには多いことが反映されたようです。

[2023年版]ファイナンスアプリ カオスマップ

GooglePlayのファイナンスカテゴリに属するアプリのうち、2023年7月のMAU上位80個を抽出。主な機能ごとに区分したカオスマップを作成しました。

アプリは大きく7つのグループに区分しました。
・銀行
・スマホ決済
・クレジットカード
・投資関連
・家計簿
・ローン
・ポイ活・ポイントカード・レシート買取

「スマホ決済」アプリの利用時間は1日4.2分

7つのグループのうち、スマホ決済グループに属するアプリはQRコードや電子マネー、後払いなど決済に関わるセグメントです。

2023年のスマホ決済グループのアプリの日間平均利用時間は4.2分でした。
前年比で0.4分の微増ではあるものの、増加率に換算すると9.5%と今もなお決済アプリの日々の利用シーンが増えている様子が伺えました。

ファイナンスアプリ市場全体では伸長傾向

ここ数年で様々な機能を有するファイナンスアプリが誕生し、その利用が拡大していることが分かりました。

各セグメントの詳細などについては「ファイナンスアプリ市場調査レポート2023」にて紹介しています。ぜひご覧ください。

「ファイナンスアプリ市場調査レポート2023」のダウンロード

App Ape公式ページ

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