フラーってどんな会社? 約4年勤めている社員に話を聞いてみた
IT業界では短期間でさまざまな会社を渡り歩くことが珍しくなく、分野によっては平均勤続年数4〜5年ほどという検索結果もあります。
そこで今回は、実際にこれまでさまざまな会社を経験し、かつ現在フラーには4年前後勤めているメンバーを呼び、「フラーに入ったとき、4年後の未来でも勤めていると考えていたか」「辞めようと思ったことはあるか」など、赤裸々に話を聞いてみました。
——簡単な自己紹介をお願いします
氏川(マネージャー、入社4年半):
Androidエンジニアでエンジニアリンググループの統括マネージャーと、組織管理ユニットのユニット長をしております氏川です。現在の担当案件は小売、イベント運営、教育関係の3つ。
フラーには入社してから4年半ほどが経ちました。
渡邊(iOSエンジニア、入社3年半):
iOSエンジニアの渡邊です。メインで自動車関係、サブで登山や農薬関係のアプリ開発を担当しています。
フラーでの勤続年数は3年半と少しです。
三輪(ディレクター、入社3年8ヶ月)
シニアディレクターの三輪です。現在、主に旅行関係、サブで自動車関係の案件を担当中です。
フラーに入ってからは、3年と8ヶ月ほどが経っています。
——フラーに入ろうと決めたとき、現在も働いていることをイメージしてましたか?
氏川(マネージャー、入社4年半)
正直、イメージしてなかったですね。
フラーって2018年の僕が入った当初、Androidエンジニアはまだ2人しかいなかったんですよ。僕で3人目。なんなら3人のうち1人はAndroid未経験だったから、経験者でいえば僕を足して2人しかいない。
フラーに入ったのは、子育ての関係で新潟に移住することになったからです。当時、新潟でソフトウェアと言ったら個人的にはフラー一択だったので。
でも本当にまだまだ小さい会社で、どうなるかなんて全然わからなかったから、いざとなればフルリモートでフリーランスか何かやろうと考えてましたね。
それに、これまで1社目は3年、2社目は1年半で転職したので、そういう面から考えてもフラーに4年半居るとはまったく。
渡邊さんも、入ったときのフラーの規模感は同じようなものですよね?
渡邊(iOSエンジニア、入社3年半):
そうですね。まさに状況は似ていて、僕もiOSエンジニアが2人しかいないところに3人目として入りました。
当時フラーはまだ、社名を直接入れない限りは検索にもなかなか出てこないくらいで、僕は人づてに聞いて存在を知った形です。
フラーの携わっている案件が自分にとって魅力的だったので応募し、入社しましたが、IT業界自体が会社が比較的なくなりやすい環境でもあったので、フラーに入って4年後にもまだ勤めてるというのは……。
氏川(マネージャー、入社4年半):
そうそうそう。
自分のキャリアプランがどうこうではなく、そもそもフラー自体がまだまだ小さな会社すぎて、4年後を具体的に想像しようがなかったんですよね。
今の、エンジニアが何十人もいるちゃんとした組織とは全然違ったので。
三輪さんはどうですか?
三輪(ディレクター、入社3年8ヶ月):
僕は元々どんどん転職していたタイプなんですが、実は、フラーには「長く勤めよう」と思って入りました。
氏川(マネージャー、入社4年半):
え、そうなんだ!
三輪(ディレクター、入社3年8ヶ月):
SNSで偶然、当時フラー社長だった渋谷さん(編集注:現会長)がApp Ape(フラーの運営するアプリ分析サービス)のセールスを募集している投稿を見たんです。そこで掲げられている要件が、「マネージャー経験がある」「アプリに詳しい」「SaaSに詳しい」ことで、もう全部自分に当てはまるなと。
つまりApp Apeは僕にとって、自分のそれまでの経歴がかなり活かせそうなサービスだったんです。なので、「App Apeをしっかり大きくして、長く働きたい」と、そんなキャリアプランを考えていました。
——4年前のフラーと、現在のフラーの違いはどんなところにありますか?
三輪(ディレクター、入社3年8ヶ月):
まず、ちゃんと会社っぽくなりましたよね。特に社員教育やオンボーディングがすごく充実した印象です。
僕たちの頃、あんなのなかったですよね?
氏川(マネージャー、入社4年半):
なかった、そんなこと想像もしなかった。
三輪(ディレクター、入社3年8ヶ月):
これから入る人が羨ましいかも(笑)
「なんとかなる」という気持ちで入って、そのままとにかく営業に行って、最初は惨敗して帰ってくる、なんて日々だったので。
氏川(マネージャー、入社4年半):
あの頃は、基本的にはフラーで何かを学ぶというより、他社でやってきたことをここで活かそう、自分たちの知識と経験をより集めて目の前の課題をなんとかしようという雰囲気でした。あれはあれで、今とは違う面白さがありましたね。
出身の業界が全然違う人もたくさんいました。
渡邊(iOSエンジニア、入社3年半):
そうでしたよね。良くも悪くも、今より多様性があったように思います。
今はそこが変わって、組織として一貫性のある会社になってきた印象です。単純に人もものすごく増えて、自分のiOSユニットも12人と大きな組織になりました。
三輪(ディレクター、入社3年8ヶ月):
この4年の変化についてなら、時代の移り変わりに素早く柔軟に対応してきた会社、ということは言えると思います。
よく覚えているのが、コロナ禍での秋葉原拠点の閉鎖です。
当時、セールスとして僕もよく使っていた秋葉原拠点だったのですが、コロナでリモートが当たり前になりつつあるのを見て、フラーはすばやくそこを閉じました。あれは世間一般と比べて、かなり早い判断だったはずです。
判断のスピード、時代に合った働き方を推進する方策、そしてその意思決定の精度、それらを見て「やっぱりこの会社いいな」と思ったことをよく覚えています。
渡邊(iOSエンジニア、入社3年半):
そうでしたね。リモート主体になってライフスタイルが変わったので、僕も印象深いです。おかげでペットと生活できるようになりました。
社会のライフスタイルや個々人のライフステージの変化に、柔軟に対応し続けてくれている会社ですね、フラーは。
——ご自身は4年間でどう変わりましたか? この4年間はどんな4年間でしたか?
三輪(ディレクター、入社3年8ヶ月):
色々挑戦させていただいた4年間弱、という言葉に尽きます。
App Apeの統括マネージャーを担当していたころは、横断的にビジネスサイド全体を見る経験を積めました。それまではビジネスを点の範囲でしか見られなかったので、新しいスキルを磨けたと思います。
サービスを広めること、売上を上げることをしていた自分が、今年からはプロダクトマネージャーとなって作る側に回るという形で、また新しい挑戦の場をもらっています。
氏川(マネージャー、入社4年半):
最初の2年間は、とにかく挑戦的な仕事が多かったです。
大きなクライアントとの大きな仕事だけど、人材に余裕はない。でも、やる。あと◯ヶ月で作り切る——みたいな。とにかくやりましょうと。
フラーに来る前は事業会社にいてリリース後の安定したプロダクトを担当していたので、そういう0から作りあげるような経験ができたのは、すごくよかったです。
直近の2年は、フラーの拡大に合わせてマネジメント側に回りました。その変化も個人的には大きかったですね。
今のフラーが持っている良い文化をどう言語化し仕組み化するかなどに腐心しました。少しですが採用やインターンにも関わっています。
今までのフラーの中にはなかった、大きな組織になるために必要になるものを新しく作るというのは、仕事のための仕事ではあるんですが、挑戦的で楽しかったです。
成長の機会に恵まれ続けた4年間だったと思います。
とにかく、フラーでは常に何か新しいことを求められます。一つのことが終わって安心していると、一瞬でまた次の話がくる。
で、気がついたら4年経ってましたね。
渡邊(iOSエンジニア、入社3年半):
最初の頃、期限の決まっていない「次どうする?」を考えなければいけない案件について、事業会社にいた経験を生かしてイニシアティブを持って動けたのを良かったこととしてよく覚えています。
そして今では、その経験をさらに横展開して他の案件に活かせています。そのあたりが自分の成長したところかなと。
また、この4年で結婚をし、ペットも迎え、入った当初は毎日出社していたけれど、コロナ禍を受けて今ではほとんどリモート出勤と、ライフステージも働き方もずいぶん変わりました。
先ほども同じようなことを言いましたが、やはりフラーはこの4年間、そういった働き手の変化にできる限り合わせてくれたな、と思います。
氏川(マネージャー、入社4年半):
社員一人ひとりが働きやすい環境にしようという思想は、ずっとある会社ですよね。
たとえば「出勤する拠点って、自由に選べるんですか?」と新卒の社員に聞かれたのですが、自分としてはそれは聞くまでもないすごく当たり前のことという感覚だから「そうか、普通は選べて当然とは思わないか……」と、ちょっと驚きます。フラーらしさなんだと思います。
自分も子供が大きくなってどんどん生活が変わっていっていますが、それに合わせて勤務スタイルも変えさせてもらっています。
渡邊(iOSエンジニア、入社3年半):
変化といえば、仕事仲間の生活スタイルを気にするようになりました。ネガティブな話ではなくて、「あの人今日子どものお迎えあるな」とか、そういうことを自然と気にし合って、調整し合うようになったという意味で。
氏川(マネージャー、入社4年半):
そうそうそう、わかります。当たり前に男性も育休取るし、それをわざわざ自慢げに言うこともない。
そういうのもフラーらしくていいなと思います。
三輪(ディレクター、入社3年8ヶ月):
メンバーの働き方が様々なことについて、特に何とも思わないですもんね。「あ、そうなんだ、オッケーオッケー」って感じ。やることはやっているでしょ、という信頼が根底にあることが一番大きいのかな。
——辞めようと思ったタイミングはありますか? また、それでも今まで勤め続けたいちばん大きな理由はなんですか?
三輪(ディレクター、入社3年8ヶ月):
もし辞めたら何するんだろう、みたいなことは考えます(笑)
氏川(マネージャー、入社4年半)
わかる。いつでも辞められるぞ、と思って働いてる。会社に依存してはいけないから。
でも、目の前の課題があるからそれを片付けてからじゃないと気持ち悪いんですよ。そして、面白い課題がどんどん出てくるからやめられない。だから常に「いつでも辞められるけど、今辞めてどうすんだ」って感じです。
そもそも基本的に働きやすいから、大きなストレスもないですしね。
三輪(ディレクター、入社3年8ヶ月):
そうなんですよね。この環境でさまざまなチャレンジをさせてもらっていると感じているので、そこでまず成果を出してからにしたいという想いが大きいです。
周りにすごい人も多いので、成長のチャンスが多いですし、自分はまだまだフラーで働く理由があります。
氏川(マネージャー、入社4年半):
向き合うお客様の数も、社会からの期待感も、ありがたいことにどんどん大きくなっていると個人的にも思います。そこを考えても、まだやれる、やりたい、やるべきことがあるな、と。
三輪(ディレクター、入社3年8ヶ月):
わかります。ほんとに辞めようと思ってたらもう辞めてると思います(笑)
私は転職回数多いので、人よりは慣れている方ですし。
氏川(マネージャー、入社4年半):
たしかに(笑)
てことは、やっぱ本気で辞めようと思ったことなんてないのかもなあ。
渡邊(iOSエンジニア、入社3年半):
僕は実は、不満があって辞めたいと思ったことはないですが、好きなサービスのCTOの方から声をかけていただいたことがあって、ちょっと悩んだときが。
氏川(マネージャー、入社4年半):
おー! なるほど。
渡邊(iOSエンジニア、入社3年半):
でも、そのタイミングがちょっと面白かったんです。
声をかけてくれた会社がやっているサービスとちょうど同じドメインで、フラーの新案件が走り出していたという。
それで、「だったらフラーで働き続ける方がいいな」と思って断りました。
氏川(マネージャー、入社4年半):
へえ〜、まさかそんなことが……。
僕らエンジニアって飽きっぽいんですよ。1つのドメインをずっとやっていると飽きる。だから別の会社に行って、新しい領域にチャレンジしに行く人が多いんです。
そういう意味では、フラーはいろいろなジャンルのクライアントからお話をいただいており、自分で手を挙げれば希望した案件に挑戦できるので、飽きにくい環境でもありますよね。
三輪(ディレクター、入社3年8ヶ月):
フラーの案件との関わり方が、いわゆる一般的な受託っぽくはない点も、やっぱりエンジニアさん的には魅力的なんですかね?
クライアントワークではあるけれど、フラーからもよくなるご提案をさせていただいた上で、当事者意識を持ってお客様とものづくりするという。
渡邊(iOSエンジニア、入社3年半):
そういった、受託開発と自社事業の良いところ取りみたいなことができるのは、すごく魅力的に感じていますね。
共創と呼ぶその理念に対する共感は入った頃から強くあり、それは今もフラーで楽しくやれている理由の大きな一つです。
氏川(マネージャー、入社4年半):
エンジニアもコードを書くだけじゃなく、設計や技術的な手段についてちゃんと議論に入っていけるというのは、フラーならではの面白い部分だと思います。
それはこれからも損なっちゃいけないですね。
お知らせ
氏川さん、渡邊さん、三輪さんありがとうございました!
IT業界とはいえ、長く働く社員も多いフラーの今や昔の雰囲気が伝わっていたらうれしいです。
最後にお知らせです。
フラーでは一緒に働く方を積極採用中です。ご興味お持ちいただけましたら、お気軽にご連絡ください。
採用ピッチ資料はこちら↓