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入社のきっかけは新幹線広告! 東京から新潟へUターンを決めたメンバーインタビュー

フラーは、年始に合わせて上越新幹線に広告を掲出しています。
そして今年の新幹線広告は、昨年の広告を見たことがきっかけでフラーに入社したメンバーが、新デザインを担当しました。

去年の広告にどんなことを思ったのか、そして、今年の広告にどんな想いを込めたのか、話を聞いてみました!

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小野田 洋幸(おのだ ひろゆき):デザイナー
新潟県出身。Webシステム開発企業、IT系ベンチャーを経て2012年に飲食店情報提供サービス企業に入社。デザイナーとしてBtoBサービスアプリの新規開発を始め、複数サービスの立ち上げ・運用に携わる。その後、フラーに入社。

——フラーではどんなお仕事をされていますか?

小野田:
デザイナーとして、広くデザイン作業をしています。現在は主に、新規案件でメインデザイナーを担当中です。

——前職ではどんなことをされていましたか? フラーの業務と、なにか違いは感じますか?

小野田:
前職は、大手飲食店情報サイトの運営会社で8年間、デザイナーをやっていました。

職種で言えば同じデザイナーなのですが、前職は社内案件を担当する、いわゆるインハウスデザイナー。対して今は、外部のお客さまとお仕事をするクライアントワークが中心です。
働き方は大きく変わったと感じますね。

会社によっても異なるとは思いますが、インハウスデザイナーは、基本的に新規でサービスを一から作る機会はそれほど多くはなく、既存のものをどう発展させるかという仕事がメインになります。
社内の関係者に対してデザインの合意を得ていくプロセスは、クライアントワークとは異なる技術が必要です。もちろん、それはそれでやりがいのある仕事でした。

一方で、フラーのクライアントワークでは、まったく新しいサービスを創り上げていく実感が強くありますね。
個人的には、フラーではデザイナーに与えられる裁量が大きいのもあって、今の方がデザインとして面白いものを創れているかなとも思っています

——昨年の上越新幹線広告をご覧になったとのことですが、ご出身は新潟ですか? また、ご経歴はどのようなものでしょうか?

小野田:
新潟県の長岡市出身です。

デザイナーとしての仕事は、知り合いからの依頼でファッション関係のECサイトのデザインを担当したことが始まりでした。自分でPhotoshopなどの操作をひと通り覚えて取り組んでみたところ、「ウェブデザイン面白いな!」と。
そこから、ベンチャー系のIT企業に就職。そして、前職である大手飲食店情報サイト運営会社に行って、以降8年間働きました。

——フラーを知ったきっかけについて、詳しく教えてください

小野田:
東京でずっと働いてはいたものの、いつか新潟に戻れたらいいなとは思っていたんです。なので、新潟県内のIT企業は調べていました。

フラーにはどうしてかなかなか行きつかなかったのですが、去年の年末、新潟の実家に帰省した際に、新潟日報の新聞記事で知りました。もしかしたらそれまで、名前は見たことがあったのかもしれませんが、明確に意識したのはこの時です。

そして、新幹線で東京に戻る途中、あの広告を見たんです。

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(写真:2020年1月の一ヶ月間、上越新幹線に掲出した広告)

広告の内容自体もそうですが、まず、新幹線に広告を出していることに驚きましたね。「あ、そんなに大きな会社なんだ」って。やっぱりああいう場所に広告が載っていると、ちゃんとしているというか、社会的に存在感のある企業なんだなと。
新聞記事を読んでいたこともあって、隣にいた妻に、「今、新潟でグイグイきてる会社らしいよ」と話したのを覚えています。

——新潟に帰ることについての想いや、広告を見て感じたことなどを教えてください

小野田:
結婚を2018年にして、子どもも生まれました。
そろそろ居場所としての"家"のことを、ちゃんと決めなくては……そう考えはじめていて。

それで数年間、いろいろと探してはいたんです。
東京近郊も選択肢には入っていたのですが、その場合、なにかは犠牲になってしまいますよね。
都心の職場の近くに住むとなると、どうしても広い家は難しいんですが、子どものことを考えるとそれは避けたいなあ、と。
じゃあちょっと遠くのところに……となると、毎日通勤に一時間半かけて、みたいなことになります。それはそれで厳しい。

そこで、他に選択肢はないのかな——故郷の新潟だったらもっといい住環境じゃないのかな、なんて考えるようになりました。

ただ、新潟の会社をいろいろと調べても、移住をして自分が後悔をしない確信が持てなかったんです。仕事に妥協をして移住することになるような気がしてしまって。
そんな気持ちで移住をしたら、1年後2年後に、絶対に後悔するなあと。

妥協せず、仕事の内容に納得の行く会社に入りたかったし、それから、奥さんに負担をかけたくもなかったので、給与面や労働環境でも条件を緩めたくありませんでした。
なので、納得できるところが見つからなければ、移住は諦めようかなとも思っていたんです。

そんな時に、帰省先から東京に戻る途中で、フラーの新幹線広告に出会いました。
まさに「自分のことだな」と感じたことを覚えています。
故郷に帰りたい気持ちはあるけど、妥協はしたくない。移住できたらと思うけど、諦める気持ちで帰りたくない。そう思っていたので。

実際、フラーは職務の内容も魅力的でした。一人のデザイナーとして、新潟にいながらも都内の企業にいるのと変わらない仕事ができる。これなら何も犠牲にする必要がなさそうだと感じました。

東京に戻ってから妻とも相談し、2月にフラーのコーポレートサイトから応募しました。
これもよく覚えているのですが、ちょっと夜遅い時間だったのにも関わらず、すぐに返信をいただけました。しかも、いかにもなテンプレートのお返事ではなく、明らかにちゃんと僕の応募内容を見て書いてくださったもので。
ここ、絶対にいい会社だろうなあと、すごく好印象でした。

——実際、フラーに入ってみていかがですか?

小野田:
フラーは、もう社員が100名に届きそうになってこそいますが、基本的には、これからますます発展していくというフェーズの組織です。
対して自分は、大きい会社に8年間いました。だから最初は、馴染めるかなあという不安があったというのが正直なところです。

なので、驚きました。実際に入ってみたら、なんだかすごく心が落ち着いてしまって(笑)

フラーは、100名前後という規模の割に、社員同士の距離が近い会社です。それは同じ立場の同僚だけでなく、役職付きの方々もそう。
仕事の相談もしやすいですし、仕事以外の話をする機会も自然に持てます。
フラーの、この安心して働ける環境が、自分にはとてもありがたかったですね。

なお、今は柏の葉本社で勤務をしていますが、2021年の4月に新潟へ引越しをして、新潟本社勤務になる予定です。

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——今年の新幹線広告のデザインを任されて、どう思いましたか?

小野田:
自分が入社したきっかけである広告を、自分が入社してから手がけることになるとは思ってなかったので、話をいただいたときは驚きました。
不思議な感覚がありますね、自分が見て"ここに入ろう"という気持ちになった広告を、今度は自分が作るって。

……自分にとって新潟に帰るというのは、ずっと考えてはいたものの、正直を言えば、叶わない夢だと思っていたことなんです。
それが、あの広告を見たことで変わった。働く会社が変わって、労働環境も変わって、住む場所も、来年の4月に変わります。
あの新幹線広告は、自分にとっては、人生が大きく変わったきっかけです。

デザインを任されたことについて、すごく嬉しかったのですが、嬉しいだけでは正確じゃないですね。なにかすごく、運命的なものを感じました。

——今年のデザインについて、こだわりなどを教えてください

小野田:
昨年のものは、情緒的な雰囲気を出して、萬代橋の前で写真を撮って、ザ・新潟といった仕上がりです。
あの感じを残しつつ、でもまったく同じテイストではなくて、今年は今年で、ちょっと違った印象を作れるといいなと思っていました。

僕は、移住というのは、ネガティブな気持ちでしてはいけないものだと思っています。夢破れて……みたいなものには絶対にしたくない。
そんな想いから、重々しくならないように柔らかさを意識し、今年は、よりポジティブなイメージにまとめています。

やはり、移住をお考えの方は、潜在的にはたくさんいらっしゃると思います。
そして、年末年始などの長期休暇の後は特に、そういった自分自身の生き方についてなどを、改めて考えるタイミングでもあるかなと。
その意味で、年始に合わせたフラーの新幹線広告はとても意味のあるものだと思いますね。故郷から東京に戻ろうとしているけど、戻らずに故郷で働くのもありなんじゃないか……なんて思う人は、絶対にいます。
そんな人たちの背中を押してあげられる広告になればいいなと思います。

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(2021年1月の一ヶ月間、掲載される予定の上越新幹線広告。
小野田さんがデザインを担当)

上越新幹線以外にも新潟県内で年始CMが放映される予定なのですが、実はCMの中に、上越新幹線の広告クリエイティブや、それを私がデザインしている最中の様子が盛り込まれているようなんです。自分自身が露出することは普段はないため気恥ずかしい気持ちもあるのですが、記念になったかなと。
また、『新幹線広告・CMのメイキング動画』も社内の同僚が作ってくれまして、いい思い出になりそうです。

2021年 新潟ローカル新春TV-CM


2021年上越新幹線広告メイキング映像

——最後に、転職をお考えの皆さまへメッセージをお願いします

小野田:
今はコロナ禍があり、僕が転職を考えていた頃とはまた状況が大きく変わりました。
大企業でさえリモート前提になるなど、ほんとうに、自由に働く場所を選べることがスタンダードになってきています。
そういうことを考えると、転職にはいいタイミングに思えます。

僕はもともと東京にこだわりがあって住んでいたんですが、長く居るうちに、それが薄れていきました。
そして、自分がこの先、どこに家を建てて家族と家庭を築いていきたいのかを考えたとき、故郷が一番しっくりくるかなと。

故郷に帰りたい気持ちがあって、帰るきっかけにも出会えたのに、このまま東京にずっと住んでいたら後悔することになる。僕はそう思って、今回の決断をしました。
同じような気持ちをお持ちの方々には、ぜひご検討をおすすめしたいです。

また、なにも故郷に帰ったり地方に移住したら、絶対そこにずっといなければいけないわけでもありません。それこそ働き方が自由になってきたので、合わなかったらまた東京に戻るという選択肢もあっていいのではと思います。

人生を後悔しないためにはどうしたらいいか。それを一番に考えてトライしてみるのを、おすすめいたします!

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