IT企業がなんでSUVを社用車にしたの? その走破性、要る?
フラーはこのたび、新たな社用車としてTOYOTA『ヤリス クロス』を導入しました。
大人気車種のヤリス クロスですが、街乗り以上のこともこなせる性能を持ったこの車を、IT企業が社用車として所有するメリットはあるのでしょうか?
これは導入を決めた人間の趣味なのではないか。
そんな疑問に衝き動かされたフラー広報部は、導入に大きく関わったと目されるフラー自動車部部長に、話を聞いてみました。
——フラーではどんなお仕事を担当していますか?
木下(フラー自動車部部長):
セールスグループのデータ分析担当として、クライアントさんに寄り添った、スマホアプリについての調査業務などを行っています。
他には、社内のデータ周りの整理や、『日経MJ』さんでスマホアプリの動向についてのコラムの連載もしています。
——ヤリス クロスというのは、どんな車ですか?
木下(フラー自動車部部長):
TOYOTA製のSUV※1で、最近すごく人気の車です。今、新車で購入すると、納車待ちが相当長いと思いますよ。
SUVらしくまさに「なんでもできる」という車で、どこでも行けるし荷物もたくさん詰めます。街乗りも快適ですが、アウトドアでも力を発揮する車ですね。
ハイブリッドで低燃費、オプションによっては自動運転を含めた最新の機能もたくさん積まれています。
現在、世の中全体でSUVというジャンルそのものがとても人気ですが、その中でヤリス クロスは特に評価が高い車ですね。
日本では、第30回(2021年次)のRJCカーオブザイヤーを、ヤリス/ヤリスクロスが受賞しています。
(※1:Sport Utility Vehicle。走破性や収納力が高く、街乗りに加えてアウトドアやレジャーなど多目的に使えるものを指す)
——IT企業が社用車として使うには、ややオーバーな車では? 趣味で決めました?
木下(フラー自動車部部長):
違います、聞いてください。違います。
導入の経緯からお話しすると、まず、それまでリース契約で長く使っていた社用車が更新の時期になったんです。自然と、じゃあ新しい車に変えようかという話にもなって。
そこで、我々自動車部に、フラーのCFOが「どんな車がいいだろうか」と相談しに来てくれました。
そのとき、最初は一般的な街乗りコンパクトカーが第一候補として挙がっていたんですが、……ちょっと面白くないなって(笑)
いや、この「面白くない」というのは、すごく大切な話なんです。というのも、僕らの社用車は、業務だけで使うものではないから。
もちろん業務でも大活躍していますが、それ以外にも温泉部・登山部・釣り部などのアウトドア系部活動でも活用されているし、各メンバーがプライベートでレンタルして使うことだってよくあります。
(登山部、活動の様子)
そうすると、いわゆる普通のコンパクトカーだと、ちょっともったいない。ワクワクする時間に使うのであれば、やっぱり遊び心のあるプロダクトがいいなと。
というか、普段の業務に使うときのことを考えても、同じことは言えると思っています。遊びの時間でも業務の時間でも、ワクワクできる要素は多い方がいい。
そんな気持ちがあって、ヤリス クロスを提案しました。
なので、個人的な好みを押したわけではないですよ!(笑) 自分の趣味を押し通すなら、SUVよりもスポーツカーを提案しています!
——ヤリス クロスにはあっさり決まりましたか?
木下(フラー自動車部部長):
そもそも正直、提案した僕の方もさすがに最初は冗談半分ぐらいだったのですが、今お話ししたような魅力やメリットを語っているうちに、CFOが本当に迷い始めて……。
そうしたらもう、こっちとしては「あれ? こ、れ、は……もうちょっと押したら本当にいけるのでは! よし!」と(笑)
で、ことあるごとにプッシュしていたら、本当にヤリス クロスになりました。
(納車時の木下氏。やり遂げた笑顔がまぶしい)
いやー、しかしヤリス クロス案が本当に通るとは……。この会社入ってよかったと思いました(笑) こういう提案にオッケーが出るのも、フラーのいいところです。
とにかく、社用車を使うことになるメンバーみんなに、「乗っていて楽しい」と感じて欲しかったんです。そのためにベストな選択肢だったと思っています。
また、この車を選んだ理由は他にもあります。
まず、フラーはアプリの会社なので、せっかく車に乗るなら、業界で標準的なコネクテッドカー※2を体験すべきだと思ったんです。
(※2:インターネットに常時接続され、各種ICTサービスを活用できる車)
それから、単純にヤリス クロスが今、とにかく人気の車だということも決め手の一つです。プロダクト創りに携わる人間として、今市場で歓迎されているのがどんなものか、自分自身で体験で知ることにはすごく価値がありますから。
一般的なコンパクトカーよりも値段自体は高いですが、性能や満足度、得られるものを考えると、コスパが悪いとはまったく思いません。メンバーみんなに、損は絶対させないつもりです。
——具体的に、フラーでは社用車はどのような使い方がされていますか?
木下(フラー自動車部部長):
業務で特徴的なのは、柏の葉・新潟間の拠点移動によく使われることでしょうね。新幹線の場合もありますが、まとまった人数のときには、みんなで車で行っているんです。
だから、自動運転機能はすごく助かりますね。レーンキープや追従を勝手にやってもらえるのは楽です。
また、普段、みんなでお昼ご飯を食べに行くときにも使われます。
私用では、社員は、グーグルカレンダー上で予約することで使えます。結構使われている印象ですね。荷物の大きい買い物をするだとか、休日に家族で遊びに行くだとか、用途は様々です。
その他、先に説明した通り部活動でも使われます。
フラー柏の葉オフィスには都内からの転職者も多いんですが、その場合、みんな自家用車を持っていないんです。柏の葉は基本的に車がなくても生活できる街ですが、たまに困るときもあります。そういう時に、私用でも使える社用車制度はマッチしている印象ですね。
逆に新潟本社勤務のメンバーは自家用車を持っている人が多いので、社用車の需要はあまりないようです。
——もう実際に乗ってみましたか?
木下(フラー自動車部部長):
自分の所属する登山部の活動で使ってみました。
いい意味で走りのクセがないですね。自分はちょっと、ハイブリッド車独特の回生ブレーキの強さがあまり好みではないのですが、ヤリス クロスにはそれがないのが特に良かったなと思います。かなり自然なフィーリングです。
車内スペースも余裕がありますね。五人で乗っても広々で、荷物を載せても楽です。アウトドア用途だとこれは助かります。
シートを真ん中だけ倒せるので、入れようと思えば釣竿などの長物も入るのも便利です。
そして自動運転! 常に渋滞しているような大きめの国道で使ってみたのですが、本当に、ハンドルを握ってブレーキに足を置いておくだけです。何も疲れない。
一緒に乗った他のメンバーも、これには感動していました。すごく便利ですね。
(ヤリス クロスと、いい笑顔を浮かべる登山部メンバー)
他にも、細かいところにいろいろな工夫を感じました。
たとえば、横車線の車が近づいていると、サイドミラーのランプが点灯してくれて教えてくれるんです。あれは地味にありがたかったですね。おもてなしに溢れた車だと思います。
また、やはりアプリの会社としては、Apple CarPlayやAndroid Autoに対応しているのも注目のポイントでしたね。フラーは、創り手としてまず自分たちがユーザーとしてサービスやプロダクトを体験することを重視しています。なので、こういう風に体験できるのは良いことです。
総合的に、やはりすごく良い車だなと。メンバーみんな、乗ってみたら感動してくれると思います。
——ちなみに、自動車部はどのような活動をしている部活ですか?
木下(フラー自動車部部長):
始まりは、社内の車好きが突発的に集まって出来た部活です。人数は現在、10人程度ですね。
活動内容は、車に関することなら様々で、わかりやすいところではみんなでドライブに行くとか。自分の車だったり、自分の好きな車を各々レンタルしてきたり。
なお、自動車部のドライブは一人一台です。普通に一台にみんなで乗ることもできますが、やはり、そこはあえて。
また、みんなで車の試乗に行ったりもします。実際、そこからの流れで車を購入したメンバーもいます。
それから、中古車の雑誌を見て「自分ならこれを買う」の白熱した議論をしたりも(笑)
——最後に、木下さんの愛車はなんですか?
木下(フラー自動車部部長):
今はHondaのS660 Modulo X Version Zに乗っています。生産終了に伴う特別モデルです。
S660は、まさに『ガチの車好きが作った車』というイメージのもので、最初のモデルが発表されたとき、ここまでの車はこれからはもうなかなか出てないんじゃないかと思ったくらいです。
それが生産終了と聞いて、これは乗っておかなきゃダメかなと思ってディーラーに行ったら、2時間後には買ってました(笑)
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(文章:平山)