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App Ape活用事例インタビュー:リンクアンドコミュニケーション 注目度が増すヘルステック分野の躍進企業が取り組むデータ活用のリアルとは?

株式会社リンクアンドコミュニケーションは、自社が開発・運営するAI健康アプリ「カロママ プラス」のユーザー理解とさらなる新規ユーザーの流入を図るため、アプリ分析サービス「App Ape(アップ・エイプ)を利用しています。

App Apeから導き出されるデータを用いた目標設定や施策の意思決定のほか、データや指標を社内の共通認識の醸成に活用。会社全体の戦略策定にも活かしています。

ここ数年で存在感が高まるヘルスケア分野において、データを駆使した事業展開で強みを発揮するリンクアンドコミュニケーションに、データ活用の実状とApp Apeの効果的な使い方について伺いました。

App Apeの詳細はこちらから

株式会社リンクアンドコミュニケーション 代表取締役社長
渡辺敏成(わたなべ・としなり)氏
プロフィール:一橋大学卒業後、味の素にて商品開発・マーケティング、ケアネットにて医師向けコンテンツ事業の統括を経て、2002年にリンクアンドコミュニケーションを創業。「世界中の誰もが、自然に健康になれる社会を創る」をミッションに掲げ、ライフログを活用したデジタルヘルスの進展を目指す。全国の企業約6000社以上の健康経営をサポートしている。

株式会社リンクアンドコミュニケーション 事業開発室兼 PRチーム
平石義人(ひらいし・よしひと)氏

プロフィール:立命館大学卒業後、ゲーム会社を経てサイバーエージェントに入社。新規ゲーム開発・運営、Amebaマンガ業務を経験後、2018年9月より現職。AI健康アプリ「カロママ プラス」の新規流入(広告・ASO等)、アプリ内でのキャンペーン施策立案・実施等のユーザグロースを担当。会社の掲げる目標数値を達成することが自身のミッション。

ヘルステックデータから生まれる3つの価値

ーー御社の事業やビジネスモデルについて教えてください

渡辺:私たちが手がけるビジネスモデルはいわゆるBtoBtoCモデルです。
健康保険組合や健康経営に取り組む企業、コンビニやスーパーマーケットなど小売業がtoBのお客様です。その先で「カロママ プラス」を使うユーザーがtoCのお客様です。

現在はtoBの中でも、企業向け健康経営ソリューションに力を入れていますが、今年から来年にかけては「カロママ プラス」を軸に、コンビニやスーパーなどのお客様へのアプローチを強化し、ビジネスをさらに拡大していこうと取り組んでいます。

カロママ プラスのご紹介

コンビニやスーパーマーケットが「カロママ プラス」を活用したマーケティングやプロモーションで成功をおさめるには、アプリを使うtoCのお客様にこれまで以上に満足して使ってもらい、ユーザーの裾野を広げていく施策が重要になります。

そんな今後の期待が高い事業で、実際にアプリを使うtoCのお客様の新規流入施策を担当しているのが平石です。

平石:私の役割は大きく分けて2つあります。

1つ目は、アプリへの新規ユーザーの流入です。
AI健康アプリ「カロママ プラス」を新しいユーザーに使っていただくため、アプリのスクリーンショットのクリエイティブや、アプリ紹介ページ内の文言を最適化するいわゆるASO(アプリストア最適化)を担当しています。

もう1つの役割は、コンビニやスーパーなど、クライアント企業のキャンペーン施策の支援です。どのようなキャンペーンがいいのか、どんなアプリユーザーに訴求すれば良いのかなど、クライアント企業に伴走しながらご満足いただける施策の提案を行なっています。

ーーデータから価値を見出すために、日々どのようなことに取り組んでいますか?

渡辺:私たちが手がける
ヘルステックの事業は、健康データを駆使して人々に価値を提供する営みに他なりません。私たちの場合、その営みは大きく3つに分類できます。

1つ目は、ユーザーの身長や体重などのバイタルデータから、行動や食事などの生活習慣に関わる情報をアプリを通じて収集・蓄積し、健康に関するアドバイスをユーザーへお返しする、いわゆるBtoC的なデータ活用の姿です。ヘルステック企業のデータから価値を生み出す最もベーシックな形ですね。

一方、アプリのデータを集団的に分析し、ビジネスパートナー企業などへ提供することで健康経営やマーケティングに活かしていただくのが2つ目のデータ活用です。

運動や食事などユーザーの生活習慣データに、そのユーザーが所属する企業や健康保険組合などの組織で保有・蓄積されている健康診結果や勤怠情報、小売店での購買データなど、さまざまな視点で収集されたデータと掛け合わせることで、会社や組織自体の健康経営を実現することをお手伝いするーー。私たちが手がけるBtoBtoCの事業ならではの姿です。

3つ目は社会に対してのデータ価値の提供です。特にこのコロナ禍で積極的に取り組みました。

コロナに伴う緊急事態宣言で人々のインドア・巣篭もり志向が高まっていた2020年4月から、当社は他の研究機関や企業に先駆けてデータを集計し、運動量がどのように変容しつつあるのか等の調査結果を続々と公開しました。

反響は非常に大きく、テレビや新聞、雑誌、ウェブメディアなどあらゆるメディアで私たちのデータをご紹介いただきました。

このデータの紹介をきっかけに、京都大学大学院 近藤研究室(医学研究科社会疫学分野)との共同研究を論文発表するなど新たな取り組みも広がっていきました。

社会にデータの価値を提供することで、人々の豊かな生活を育み企業としての社会的な責任を果たすことにもなると考えています。

日々のトレンド把握、施策の可否判断にデータをフル活用

ーーApp Apeの導入の決め手は何でしたか?

平石:アプリデベロッパーとして、自分らが必要としているデータを納得感のあるプライスで活用できることが大きな決め手となりました。

ーー実際にApp Apeのデータを日々どのように使っていますか?

平石:まずスポット的な活用方法としては、社会の大きな動きについて社内外で話が上がった時に関連しそうなアプリを検索したり、トレンドランキングやDAUランキングを見たりしています。

App Apeトレンドランキングのイメージ

例えば、ある会社で健康アプリを運営していて、そのアプリの運営が実際にうまくいっているのかどうかをApp Apeで調査します。「カロママ プラス」のデータと比較して、MAUや新規流入の獲得状況を推定するといった分析にも使っています。

アプリ比較機能もよく使っています。競合となるアプリを比較機能でまとめて保存し、他社と自社の相対的な数値の違いを確認し、新規流入の施策のヒントや足がかりを探しています。

App Apeアプリ比較のイメージ

そのほかにも、新規ユーザーが流入して翌月どれくらい残存・継続したのかといったリテンション率のデータなど、新規流入に役立つ糸口をApp Apeから探っています。

ーー具体的にどんな風にデータを見ていますか?

平石:まずは自社の新規流入に紐づくユーザー動向に関係するデータを分析します。

例えば、自社アプリのダウンロード、登録者数、DAU、MAU、リテンション率を把握します。その上で、他社との相対的なギャップがどれくらいあるのか、App Apeのデータで分析しています。

競合と比べてどの位置にいるのか、競合よりも優位になるためにはどんな施策をどれくらいの規模や期間で行えば良いのか、あとどれくらい新規ユーザーが流入すれば競合よりもさらに良いポジションにつけるのか、どれくらいの広告予算を投じたら良いのかーー。

App Apeを通じて自社と他社のデータと比較することで、仮説を立てたり、施策の実施の可否を判断したり、広告予算を判断したりしています。

また「目標の設定」にもデータを活用しています。自社がベンチマークとしている他社アプリの数値にこれ以上近づける必要があるのか、実現可能性はあるのか、この数値を上げるのであれば他の施策で他の数値を上げた方がいいのではないかーーといった形で、次の施策の目標を設定する際の妥当性を判断する際にもデータを活用しています。

全社でデータを見ることで「数値への共通認識」が生まれた

ーー渡辺社長はどのように使っていますか?

渡辺:一番最初に見るのはやはりアプリ比較ですね。アプリ比較の機能を使ってヘルスケアのアプリをtoB向けとtoC向けの2つのアプリグループにまとめ、定期的にダッシュボードを開いて見ています。業界の現在の状況を掴むためのモニタリングに活用している形ですね。

ヘルスケアを中心にアプリのトレンドを把握するために、各種ランキングもチェックしています。ヘルスケアはもちろんのこと他のtoC領域のアプリがどのようなステータスなのか、どんな成長曲線を描いているのかをApp Apeのデータで捉えるなどして、来期以降の戦略を策定するための参考にしています。

少し複雑なデータを取りまとめてトレンドを見たいといった個別の相談にも、カスタマーサクセスの担当に対応してもらえるので非常にありがたく、助かっています。

ーーApp Apeを導入したことでどんなポジティブな変化が生じましたか?

平石:App Apeを導入したことで、他の社員とデータについて議論する際の「数値への共通認識」を作ることができたことが大きな変化だと実感しています。

例えば、社内の議論でアプリの翌月の継続率について具体的な数字が示された際にも、App Apeのデータで他社アプリなどの数値の“相場観”を捉えた上で議論をすることで、アプリ運営をしていないメンバーも、データへの共通認識を持って建設的な議論をすることができています。

これは、社外のお客様とのコミュニケーションにも当てはまります。アプリの運営におけるベンチマークとするべき数値やトップアプリの動向、他社の平均的な数値などをApp Apeの数値を元に共有した上で、「カロママ プラス」の強みや立ち位置を根拠を持って説明できることは大きな武器になっています。

ーーカスタマーサクセスから提供している月次レポートや個別データ対応などについては、どのようなご感想をお持ちでしょうか?

平石:まずは、対応が早くて助かっています。最近もデータの定義について質問したり、アプリの比較コレクションを作る際のコツや、興味ある分野の関連アプリを紹介してくれたりと提供いただく情報の幅も広いですね。

カスタマーサクセス担当者から毎月送られてくる月次アプリレポートもよく見ています。その月にユーザー数が伸びているアプリをピックアップし、その要因などを分析しているレポートなのですが、自社の取り組みに活かせそうだなと思ったレポートを他のメンバーにも送ってアプリに関するトレンドや知見を共有しています。

App Apeのカスタマーサクセスが発行している月次レポート

デザインの良し悪しを丁寧に言語化

ーーApp Apeのご利用をきっかけに、フラーは「カロママ プラス」のアプリストア向けスクリーンショットのデザイン作成もご一緒させていただきました。こちらについてはいかがでしょうか?

平石:まず、スクリーンショットを作る前の段階でアプリのデザイン分析をしてもらったのですが、これが本当に勉強になりました。デザインの良し悪しを丁寧に言語化して説明していただき、私たちもデザインの話をする際はこういう視点でこういう言葉を使うべきだなと思いました。

実際のスクリーンショットの納品物はやっぱりプロに依頼するというのはこういうことだなと、思わず唸りました。デザインパターンは2案のうち1つを選ぶ予定だったのですが、結果的に両方とも採用することになりました。

渡辺:ちなみに、2案とも採用したら良いじゃないかといったのは私です(笑)。

データからさらなる価値をお客様や社会に還元

ーー今後「カロママ プラス」を軸としたビジネスをどのように展開していきますか?

渡辺:BtoBtoCの事業としてユーザーの生活に関わるデータを連携し、アプリを基軸とした健康サポーターとして価値を提供するためのプラットフォームがようやくでき上がったのが現在地です。

ここからこのプラットフォームを活かし、いかに広く展開していくのかが大きなポイントとなります。

特に鍵を握るのは、コンビニやスーパーといった小売業との連携です。身近な職場と食に関するリテール・小売との接点をアプリで創出することで、仕事場でも生活の領域でも利用してもらえるアプリになり、データからさらなる価値をお客様や社会に還元できると考えているからです。

小売業との連携を念頭に置くと、やはり小売のお客様となるアプリユーザーを増やすためにtoC的なサービスやアプローチが重要になってきます。そういう中でアプリの運営の成否は非常に重要です。App Apeのデータを活用しながら、さらにアクセルを踏んでいきたいです。

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