フラーAndroidエンジニア座談会
さまざまなスマホアプリを世に出しているフラーには、それらを手掛ける、頼れるエンジニア陣がいます。
今回はその中のAndroidエンジニアチームに、フラーのエンジニアリングの特徴や職場環境の特色、社内文化などについて、率直に語ってもらいました。
フラーとフラーのAndroidチームについて
氏川(カバー写真左):
今日はよろしくお願いします。
もちろん普段いっしょに働いてはいますが、こういう場なので改めて最初に、Androidエンジニアとしてのバックグラウンドという視点から、軽く自己紹介しましょうか。
私は前職からAndroidエンジニアをしていました。で、妻の地元であり、自分も大学時代を過ごした場所である新潟にIターンをしたくてフラーへ入社。もう1年と9ヶ月前ですね。
フラーでもいろいろなプロジェクトでAndroidアプリを担当しています。
奥澤(カバー写真中央):
僕は今まで何社かでAndroidアプリを担当していて、フラーにはちょうど一年前に入りました。同じく、Androidの案件をやっています。
田口(カバー写真右):
僕は新卒で入った会社でAndroidアプリを一年半ほど担当し、そのあとはちょっとアプリ開発からは離れまして。
で、転職をして、またアプリ開発に携わるようになりました。ただ、それはあまりガッツリというわけではなく……。
それからフラーに来て、本格的にAndroidエンジニアに舞い戻った形になります。
フラーには、入って八ヶ月くらい経ちました。
氏川:
田口さんがフラーに入ったのは、Androidをまたやりたくて?
田口:
うーん……どうしてもAndroidがやりたい! というわけではなかったですね。どちらかというと、Androidアプリ開発が目的ではなく、フラーに入りたくて転職して来ました。
氏川:
お、じゃあせっかくなのでちょっと深堀りして……なんでフラーに入りたいと思ったんですか?
田口:
なんか面接みたい(笑)
氏川:
大事な話だから!(笑)
田口:
僕は最初、首都圏でIT系の会社に就職して、そこから家庭の事情などで新潟にUターンをし、同じくIT系の会社に入りました。
ですが、入ったはいいものの最初の会社とはかなりギャップがあったというか……やっぱり首都圏と地方では、同じIT系の企業でも、やれることがかなり違くて。
最初に入った会社でやっていたように、またしっかりモバイルアプリの開発がやりたいなあと思うようになりました。
とはいえなかなか新潟にはそういった会社もなく、どうしようかなと思っていたところ、長岡花火をきっかけにフラーを知りました。
転職したいなと思っていたタイミングに、「首都圏にある企業と同じような仕事が新潟でできるのはいいなあ」という思いが重なって、それでフラーへ来ました。
氏川:
なるほど、ありがとうございます。
奥澤さんはどうですか?
奥澤:
僕はいろいろ転々として来ました。自分の中で、自分にとってカルチャーの合う会社がなかなか見つからなくて。
氏川:
そこら辺は、ぜひぜひ前記事をご参照いただければ……ですね!
せっかくなので、田口さんにもうちょっと聞いてみたいですね。実際入ってみてどうですか? 新潟にUターンして感じていた、首都圏の企業とのギャップは、フラーでは埋まりましたか?
田口:
そうですね、埋まったと思っています。
前職は、傾向として必ずしも、新しいものをどんどん取り入れようという風潮ではなかったので、まずその点、フラーは真逆なイメージです。
技術を磨く場として、フラーの環境にはかなり満足できています。
フラーは、アーキテクチャの観点で、案件ごとにバランスを見つつも比較的、新たに取り入れられるものは取り入れつつ進めているという印象があります。チャレンジできている、というか。
奥澤:
僕も、フラーは新しい技術はいろいろ取り入れられているなと感じています。
もちろん、いつも必ず最新の技術ばかりを使っているというわけではないですが、最新ならそれでいいというわけでもない。
フラーのエンジニアは、きちんと案件ごとに最適なものをきちんと選定している印象です。
新しい技術を取り入れながら、古い技術も必要に合わせて新しい技術に……というか、より良い技術に置き換えていこうという形に、比較的できているので、そういう意味でエンジニアとしてはいい環境だなと思います。
(手前の奥澤は柏の葉本社から、モニター画面内に写っている氏川と田口は新潟支社からオンラインでインタビューを実施)
氏川:
わたしもまったく同意見ですね。それってなんでそうなったんだろう、自然に根付いたんですかね?
奥澤:
『フラーの思う良い技術を採用する』だけの裁量を、お客さまからきちんと得られているからかなあと思ってます。
氏川:
たしかに、お客さまから信頼して任せていただけている感じですよね。
そういった環境のフラーですが、田口さんはフラーに来て、ご自身の技術レベルが上がったという実感はありますか?
田口:
Androidに関しては、モダンな技術をしっかり学べて成長できていると思っています。
氏川:
成長できているのは、要因としてはどんなことが大きいと思います?
田口:
そうですね……うーん……
奥澤:
僕から見た印象では、田口さんは一回コードレビューで指摘を受けるとその後にそれを必ず活かしているところがとても良くて、それが大きそうだなと。
田口:
ありがとうございます。そうですね、なるべくそれはスタンスとして意識しています。
それから、フラーが使っているアーキテクチャやライブラリを見たとき、前にいた職場とは大きなギャップがあるなとすぐにわかったので、気合を入れ直したところがあります。
今まで使っていなかったもの、やったことのないことばかりだったので、チャレンジャーの気持ちで、学ぶ姿勢で入ろうと。
氏川:
僕から見ても、奥澤さんが言っていたように、田口さんはコードレビューで受けた指摘をしっかり理解するようにしていて、それが身になっていると感じます。
田口:
……自分のこと良い感じに言いすぎたかな(笑)
氏川:
そんなことない(笑)
奥澤さんの方の話もぜひちょっと。
奥澤さんは、リファクタリングについてすごく熱量があると感じています。あれってどうしてなんですか?
奥澤:
よく言われます(笑)
理由は、メンテが不可能なプロジェクトをメンテしたくない、という気持ちが一番大きいです。
プロジェクトを良くする努力を怠っていると、ある日突然メンテが不可能になる、なんてことが起こりうると思っています。それは、引き継ぎのタイミングかもしれないし、積もり積もって本当にある日突然やってくるかもしれない。
そういうことが起きないようにして、プロジェクトを正常に推進するために、リファクタリングはしていかなければならないと思っています。
フラーに入るまでのキャリアの中で、苦い経験をしたこともあるので、二度と同じ過ちは繰り返さないように……。
氏川:
すばらしいと思います。私も奥澤さんほどではないのですが、同じように思っています。
フラーやAndroidチームの文化について
氏川:
フラーの文化について、良いなと思っているものはなにかありますか?
奥澤:
Androidについて言うと、「プロジェクトの技術的な方針は、担当しているエンジニアがきちんと決められる」という点が良いなと。
氏川:
あ、それはありますね。全員がAndroidアプリに関するプロダクトリードですよね。
奥澤:
ですね。
それからコードレビューにおいて、他のAndroidエンジニアとディスカッションをするのですが、基本的にはお互いに自分が良いと思ったことを伝え合って、それをしっかりプロダクトに取り入れていける点も良いなと思っています。
田口:
担当じゃない案件でもレビューをして、改善点をお互いに指摘していけるところも良いですね。
指摘の仕方にしてもみんな、受ける側が受け止めやすいように、提案としての言い方を心がけているので、雰囲気も柔らかいですし。
奥澤:
それからみんな、主体性がありますよね。ここをこうしたらプロダクトが改善できるよね、ということをそれぞれが自分で考えて、積極的に意見し合う感じ。
氏川:
たしかに実際、田口さんもまだ入られて八ヶ月ですけど、関わっているプロジェクトで積極的に意見を出してくれています。
田口さん的にはどうですか?
田口:
評価制度に透明性があることが、主体性を促していると感じます。
エンジニアの場合、フラーではお互いの評価がオープンになっていてお互いに確認できるので、成長を煽られるというか、チャレンジする気持ちになれるというか。だからこそ、主体的にどんどんやっていこうという気持ちになるのかも。
氏川:
なるほど、たしかにそうですね。
ちょっと話を戻しますが、ちなみにフラーでは、コードレビューにおいて業務委託の方々にも参加してもらっています。その点についてはどんな風に感じてます?
奥澤:
業務委託としては今、技術レベルの高い方々に来ていただいており、外部の知見をしっかり導入できているので、とてもいいことだと思います。
氏川:
単純に、業務委託の方って技術的に強い人が多いですよね。
僕がいいなと思っているのは、フラーでは業務委託の方々もガンガン意見を言ってくれること。そして、社員の方もそれを聞く姿勢があること。
というかもう、プロダクトがより良いものになりさえすれば、誰の発言だからとかそういう過程はどうでもいいとみんな思ってる感じ。それはとても良いなあと。
奥澤さんなんか特に、業務委託の方々と熱の入ったディスカッションしてますよね。
奥澤:
そうですね。GitHubのプルリク上で激しいご指摘いただいたりもしていますが、プロダクトがそれでよくなると思っているので、前向きなことだと考えています。
氏川:
いただいた提案について技術的なジャッジをきちんとしなきゃいけないという大変さはありますが、提案がないより全然良いですよね。
田口:
新しい提案を拒否しない雰囲気があるので、メンバーそれぞれが、やりたいなと思ったこととかやるべきと感じたことをしっかり意見できる雰囲気があると感じます。
氏川:
他に何か、良いことで思いつくものありますか?
奥澤:
職種に縛られず意見を言えるところは挙げられるかなと。
Androidエンジニアは、Androidやエンジニアリング以外のことに口を出すな、ということにはなっていなくて、たとえばプロダクトのデザインについて、「Android的にはこうした方が」とか「ユーザーとしてはこうした方が」とか、意見ができる。
単純にAndroidに関することだけのアプリ開発をしていたときよりも、『ものづくり』をやれている感じは強いですね。
氏川:
たしかに。
僕はデザインの仕事をするのが好きなので、デザイナーとプロダクトについてフラットに話す機会のあるこの会社の環境は、とても良いと感じています。
良いところを聞いたので、では、反対に課題に思っていることって何かあります?
奥澤:
AndroidとiOSアプリエンジニア間の技術交流が少ないことですね。個人的にはiOS側のコードを読もうという努力はしていて、地味に進めたりしているのですが、会社としての取り組みはあまりないので。
氏川:
なるほど。そのあたりの話は、人が増えてきたことで目立つようになってきた印象です。
田口さんはいかがですか?
田口:
工数管理的なところは課題かなと思っています。
方針を自分で決められるのはいいのですが、新しい技術を導入するのであればその分の導入工数について、案件を進める上で通常かかる工数との兼ね合いを考え、トータルで管理をしなければいけません。
その点、改善の余地があるのかなと思います。
氏川:
なるほど、難しいところですが……でも、その通りだと思います。
技術的な挑戦を無邪気にしすぎるのはよくないですよね。コスパが取れているかどうかは、常に測ってなければいけません。
それはもうある種、エンジニアにとっては永遠の課題でもありますね。
田口:
あとは、プロジェクトの体制作りについて、まだパターンがしっかり出来上がっていないところでしょうか。
フラーは今、新規メンバーをどんどん募集していて組織が拡大中です。そういう状況なので、プロジェクトの体制作りも毎回試行錯誤していて、まだ会社としてパターン化ができていない印象が。
氏川:
それはありますね。
僕はもう、今フワッとしている部分は、しっかり固めた方が良いと思っています。
というか今まさに、そのあたりの仕組み作りをやっているところなので、これから良くはなっていくかなあと。
マネージャー陣で「標準化していこう」という話をしています。
なので、スクラム開発やルール・パターン作りの経験があって、それを新しい場所でもやりたい方なんかに、入ってきてもらえたら助かりますね。
今後について
氏川:
Androidエンジニアとして、これからの目標は何かありますか?
奥澤:
クラッシュフリー率99.99%!
ちょっと難しいところもありますが……(笑)
氏川:
お、良いですねえ。クラッシュを千分の一以下に留める、と。
田口さんはどうですか?
田口:
使えるアプリを作りたいです。使える、というのは、本当にユーザーの皆さんが利用しようと思えるものという意味で。
今までの経験で、せっかく作ったけどあまり使ってもらえなかったアプリなどはやっぱりあったので、ユーザーの皆さんに「いいもの」として自然に入れてもらえ、使ってもらえるものが作りたいですね。
そのために、そういったアプリを実際に作っている会社として、フラーへ入ったところはあります。
氏川:
めっちゃ良いじゃないですかそれ!! 対談して良かったなぁ。ありがとうございます。
自分は、リーダーになったので、前の話にもありましたがルール作りなどを進めてプロジェクトやチームを安定させていきたいと思っています。
とは言え、コードは書き続けていきたいです。Androidエンジニアとして、より楽しくなってきたところなので。
フラーはそういう両立を許容してくれる会社だと感じていて、実現できそうだなと前向きに考えています。
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以上、フラーAndroidエンジニアチームの皆さんでした。
フラーでは現在、Androidエンジニアを積極大募集中です! すこしでもご興味お持ちいただけましたら、お気軽にご連絡ください!