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「過去への恩返しと、未来への危機感」ドリブンの、フラーの教育貢献

2011年の創業以来フラーは、さまざまな形で教育機関と連携し、通年での授業を開講するなど学校現場での人材育成につながる活動を続けています。

では具体的に、過去に行われた、また現在行われているフラーの教育貢献はどんなものがあるのか。また、フラーがここまで積極的に教育貢献を行う理由はなんなのかについて、まとめてみました。

教育貢献事例まとめ

・ 沖縄高専

 

沖縄高専とフラーの教育連携は、2013年にインターン生をフラーで受け入れたことをきっかけにスタート。在校生を対象としたキャリア講演会も実施しています。2021年には沖縄高専の卒業生が中心となり、沖縄サテライトオフィスを開設。地元で働く場所を創出しています。


・ 筑波大学

筑波大学とフラーの産学連携の取り組みは2013年に始まりました。同大研究室出身のメンバーが中心となり、アプリ分析サービス「App Ape(アップ・エイプ)」で蓄積する膨大なスマホ利用に関するデータを分析。学術研究の視点で見たデータの意義や活用の方策を共同研究としてまとめたり、データを生かしたApp Apeの機能開発などに取り組んでいます。

・ 長岡高専

長岡高専とフラーは2017年、最先端IT技術およびアントレプレナーシップ教育の実践に向けた包括的連携協定を締結したことをきっかけに、教育連携の取り組みをスタートしました。現在では年数回の特別講義に加え、フラーのエンジニアが週1回、通年でプログラミングについての授業を実施しています。また、会長の渋谷は母校である長岡高専の客員教授に就任し、高専生のキャリア教育を目的とした講義を開いています。

・ 立教大学

立教大学とフラーは2017年から産学連携の取り組みを開始しました。 App Apeで蓄積するアプリの利用データを「LDASU」と定義。社会調査とモバイルライフログデータを掛け合わせて社会の実相をより鮮明にするために研究を毎年しています。特に大学院の研究者によるデータを活用した論文は、学会等でも高い評価を得ています。

・ 函館高専

函館高専とフラーは2019年から教育連携の取り組みを開始しました。先進的IT教育及び起業家育成のためのアントレプレナーシップ教育、函館地域の水産海洋工学や観光分野等に関する学術研究への相互協力、地域社会の発展への貢献を目的として、包括連携協定を締結。年数回アプリ制作についてのワークショップを実施しています。

・ 鈴鹿高専

鈴鹿高専とフラーの教育連携の取り組みは2021年に開始しました。これまでにフラーのデザイナーによるデザインに関する講演会を実施したほか、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進についてのワークショップも開催しています。

・ 苫小牧高専

苫小牧高専とフラーの教育連携の取り組みは2021年に開始しました。最先端IT分野の教育及び起業家育成、苫小牧地域の観光分野などに関する学術研究のさらなる推進を目的とした包括連携協定を締結。情報技術にまつわる授業やキャリア講演会をこれまでに実施しています。

フラーが教育貢献を行う理由

 インターン生受け入れや共同研究だけでなく、講演会や通年での授業開講など、フラーが非常に積極的・継続的に教育貢献を行う理由、それは、初期においては「個人的な恩返し」が最も大きなものでした。

 フラーは特に創業者が全員高専出身で、社内にも多くの高専出身者がいる、高専と縁深い企業です。そういった背景から、メンバーそれぞれがそれぞれの出身高専になにかできないかと考え、教育貢献が始まったケースが多くあります。

 また、どこか特定の高専だけでなく、高専界隈全体への恩返しとして、全国各地の高専を対象とした大規模キャリアイベント『高専キャラバン』も、2012年、2020年、2022年にそれぞれ実施しています。

 このような「個人的な恩返し」の気持ちや文化は、今も確たるものとしてフラーの中にあります。
 しかし、教育貢献を行う理由としては、現在、同じくらい大きなものが新たに生まれています。

 それは、人材不足を抱えたIT業界への強い危機感です。

 すでにIT人材不足は業界内のみならず世間的に広く語られており、フラーも実際に事業活動を行う中で、折に触れ実感しています。
 その上、本格化したDXの流れなどもあり、これからもIT産業は大きな成長が予想されます。つまり、人材不足はさらに深刻化していく形です。

参考:2030年に最大で約79万人のIT人材不足(経済産業省2019年3月試算 https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/houkokusyo.pdf

 このような状況になってしまっている以上、教育機関だけでなく、人材を採用させていただく企業一つひとつが積極的に教育貢献をしていかなければ、業界自体がいずれ立ち行かなくなる。最前線で事業を行うIT企業として、フラーが覚えているのはそういった強い危機感です。
 綺麗事ではなく、業界に差し迫る危機への対処として、それぞれの企業が動くことが求められていると、フラーは考えています。
 そして、その中でも特にフラーは、これまで教育に深く実践的に関わってきた経緯から、大きな貢献ができるものと自負しています。

 フラーの現在の教育貢献は、「母校・地域・界隈への恩返し」「人材不足という差し迫った社会課題の解決」という2つの理念のもと行われており、これからも積極的に展開をしていく予定です。

フラーにとってすでに生まれているメリット

 フラーが教育貢献を行う根本的な理由は、先に挙げた2つです。これらは、短期的に自分たちにその恩恵が返ってくるものではなく、また、返ってくることを目的や前提とはしていません。

 しかし、結果としてすでにフラー自体に生まれつつある効果もあります。それは、学校現場でフラーの名前をより知ってもらえるようになったことです。

 特に、高専においては通年での授業の開講、全国規模でのイベント(高専キャラバン)開催など、頻度の高さやインパクトの大きさに優れた事例があることによって、同規模同業種の他企業よりも、多くの方々にご認識いただけている状態です。

 熱意ある学生の皆さまに、将来の選択肢の1つとして知っていただくことは、フラーとしても、選んでいただけるようこれからもより良いものづくりを行う企業であろうと、改めて身を引き締めるきっかけになります。

 フラーはこれからも、学生の皆さまにとってロールモデルの1つとなれるよう、ミッションである「ヒトに寄り添うデジタルを、みんなの手元に。」を胸に、ていねいで誇りあるものづくりを続けていきます。


最後までお読みいただきまして、ありがとうございます!もっと詳しくフラーを知ってみませんか?