Lemon8が目指す、「好き」を見つける場作りとユーザー目線のコンテンツの生み出し方とは?【App Ape Award 2021 熱狂アプリ賞受賞インタビュー】
アプリ分析サービス「App Ape(アップ・エイプ)」で蓄積するアプリの実利用データをもとに、2021年に人気や話題を集めたアプリを称える「App Ape Award 2021」のApp of the year部門サービスカテゴリで、ByteDance株式会社のライフスタイルアプリ「Lemon8」が「熱狂アプリ賞」を受賞しました。
そこで、App Ape Lab編集部はLemon8のクリエイターパートナーシップ部門に所属する白井由貴さんに特別インタビューを実施。魅力あるアプリ作りや成長をもたらすための施策、コンテンツプラットフォームとしての展望について伺いました。アプリ運営のトッププレイヤーが語る熱狂をもたらす秘訣をぜひご覧ください。(敬称略)
パーソナライズがつくるLemon8の「熱狂」
ーー熱狂アプリ賞受賞おめでとうございます。Lemon8について、白井さんの担当業務を交えてお聞かせください。
白井:この度は「Lemon8」が選ばれたとのこと、大変嬉しく思っております。
私たちが運営する「Lemon8」は、ライフスタイルに関係する様々なアイデアや情報を共有するアプリです。
ユーザーが投稿する多彩な「ためになる情報」をカテゴリごとにまとめています。ビューティー関連の「コスメ」「ヘアアレンジ」「ファッション」のほか、「カフェ巡り」「グルメ」「インテリア」など多彩なコンテンツが揃っています。
メインユーザーは20代から30代の女性です。
所属するクリエイターパートナーシップ部門は、コンテンツ、そして投稿する方々を増やすための施策を打ち出すチームです。その中で私は主にコンテンツを投稿するクリエイターをスカウトし、トレンドやコメント・閲覧数のつきやすい編集、データ分析などについて情報提供したりアドバイスしたりすることで、ユーザーが楽しめる投稿を増やすお手伝いをしています。
ーー今回、受賞された「熱狂アプリ賞」は「合計起動回数の成長率」を基準としています。実際にLemon8のユーザーが「熱狂している」のはどのような部分だと思いますか?
Lemon8は独自のリコメンド機能によって、情報が集約されているだけではなく、見たいコンテンツを探しやすく、自分が興味関心のあるジャンルや”好き”の「周り」をどんどん自然に教えてくれるアプリになっています。
さらにアプリのリリース後、とにかくスピーディーに企画を打ち出してコンテンツや投稿してくれるクリエイターさんの拡充に努めました。
その結果、デイリーで情報やトレンドを知りたいときに開くサイクルが生まれたことが「熱狂」の要因だと自負しています。
ユーザーがそれぞれの「熱狂」を発見・発信
ーー日々利用されるサイクルを生み出すアプリに成長させていく上で、特に意識して行った広告やマーケティング施策があれば教えてください。
白井:広告については一概にはいえないのですが、ターゲット層である20代から30代の女性が利用するサービス内でのWeb広告やSNS広告などを中心に、色々な面に出稿しました。
Lemon8のアプリ内施策という観点では、キャンペーン施策を複数並行して走らせるなどして利用するきっかけを作ることを意識しました。
2021年12月には人気ファッション誌「CanCam」とのコラボライブ配信を行うなど、積極的にターゲット層へ向けた認知の場を設ける新しい取り組みにも挑戦しています。
ーー「熱狂」につながるアプリ内施策やコンテンツの拡充はどのように進めましたか?
白井:アプリの立ち上げ期で成長していくフェーズと認識し、データに加え、ユーザーやクリエイターの声をもとにあえてジャンルやコンテンツの幅を狭めることはせず、さまざまな施策を広く実施しました。
より良い施策を量的に展開していくうちにコンテンツの質も洗練され、ユーザーがターゲット層とコンテンツがあっている状態を創り出せていると思います。
Lemon8にマッチするインフルエンサーやクリエイターも積極的にスカウトし起用しています。直近ではファッションモデルの谷まりあさんをアンバサダーとして迎えました。
ユーザー・クリエイターが推せる「熱狂を加速する機能」をつくる
ーーLemon8と他のコンテンツ系アプリとの違いはどんな部分でしょうか?
ひとつの投稿あたりの「情報量」が多いことだと思います。
例えば、おすすめの飲食店の紹介コンテンツひとつとっても、Lemon8の投稿は「食べ物の写真」だけではなく、お店の情報や営業時間などを細かく入れるクリエイターが多いです。
投稿を見た後にウェブなどであらためて検索しなくていいようひとつの投稿で情報の密度や深度を担保し、「Lemon8を見ればわかる、完結する」という状態を作ることを多くのクリエイターが意識しています。
こうしたクリエイターが情報を編集しやすくしたり、投稿を見たユーザーにとってより分かりやすいコンテンツとするため、常にヒアリングをして実際の機能開発やアプリ改善に反映しています。
ーークリエイターの意見はどのようにアプリに影響していますか?
クリエイターからは主に機能についての意見が多く、新機能の開発などに生かしています。クリエイターのアイデアを反映し、より多くの情報を簡潔に盛り込むための便利な編集機能を増やすなどして、独自性である「情報量」を充実させることにつなげています。
例えば、クリエイターの声を生かして最近搭載した「自動の画像切り抜き」は、対象の被写体だけを切り抜いて背景などを合成できる画期的な機能です。クリエイター目線を生かしたとっても便利な機能ですので、ぜひ利用して良さを実感していただきたいですね。
ーーコンテンツを見るだけでなく、投稿を「つくる」側の編集に関わる機能を積極的に追加しているのはなぜですか?
編集から投稿というゴールまで、Lemon8を利用するユーザーがアプリ内で完結できることを意識しているからです。
私たちは投稿において「映える」というのは、必ずしも「綺麗さ」だけが重要と考えていません。その時の思い出や残したいものを大切に保管できることも、ものすごく重要なのです。
便利で使いやすい編集機能を増やし、アプリ内で完結できるようにすることは、そんな思い出や残したいものを残すためにユーザーが投稿するきっかけになると考えているのです。
実際に使ってくれているユーザーやクリエイターの声を反映していくことで、人に教えたくなるような「推せる機能」をどんどん追加していきたいです。
いつの間にか「沼ってしまう」、情報と好きが集まるアプリに
ーーLemon8をどのようなアプリにしていきたいか、今後の展望をお聞かせください。
まずはターゲット層であるトレンドを作っていく若い女性が流行や「好き」を積極的に発信する場にしていきたいです。
見ることでユーザーのためになる独自コンテンツを増やす仕組みを作るほか、Lemon8で「トップクリエイター」を生み出していきたいです。
ネクストステージとしては、年代に限らず多様なUGC(ユーザー生成コンテンツ)が集まる場にしたいと考えています。
ダイバーシティ化して多様なコンテンツが集まった先に、「気づいたら沼にハマっていた」となるようなアプリにしたいです。
そのためにも「いつの間にか見ている」「ちょっと投稿してみよう」と思える仕組み作りに注力して行きます。
ーー最後にこれから「Lemon8」を利用する皆さまにメッセージをどうぞ
Lemon8が強みとするナチュラルなリコメンドに触れて「好き」をたくさん見つけていただけたらとっても嬉しいです。
また、私たちはLemon8を多くの情報とトレンドが集まっていて、誰かの「好き!」がいつでもある場所にしたいと思っています。
ですので、性別関係なくどんどん投稿してチャレンジしていただきたいですね!
熱狂アプリ部門受賞「Lemon8」について
Lemon8(レモンエイト)の名前の由来は「Lemonade(レモネード)」からきています。爽やかなレモネードのように、新鮮でポジティブな価値観の共有を出来るアプリであることをイメージしています。数字の「8」は「∞(infinity=無限)」を象徴し、無限のコンテンツで毎日の生活に実用的で楽しい、新しいアイデアを提供するプラットフォームを目指しています。Lemon8では、クリエイティブなライフスタイルやポジティブで多様な価値観を共有する、活気溢れるコミュニティとして、等身大の暮らし、また一歩先のあこがれを見つけることができます。
Lemon8のTwitter:https://twitter.com/Lemon8_Japan
Lemon8のInstagram:https://www.instagram.com/lemon8_japan/?hl=ja
Lemon8アプリダウンロード:
iOS :http://bit.do/fFWW7
Android :https://bit.ly/30D2Bqz
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