2023年最新版・TikTokで「いいね」がつきやすい時間帯は? App Apeのデータで明らかに
若者を中心に急速に普及した動画プラットフォーム「TikTok」。近年では幅広い年代に受け入れられ、企業にとっては「TikTok売れ」という言葉に象徴されるような数多くのビジネスチャンスを、個人のクリエイターにとっては新たな飛躍の機会を生み出しています。
TikTokはユーザーに最適な動画をレコメンドする「おすすめフィード」に強みがありますが、企業や個人のクリエイターがより多くにユーザーに動画を届けたいと考えた時、主にフォロワー向けに初動の視聴が見込める利用者数が多い時間帯を把握することは、ビジネス・マーケティングやファン創出の観点で極めて重要です。
日本国内におけるTikTokの時間帯別利用者数の傾向と、「いいね」や「セーブ」といったアプリ内でのエンゲージメントが高まりやすい時間帯について、アプリの“視聴率”を推定するアプリ分析サービス「App Ape(アップ・エイプ)」のデータから紐解きました。(数値は全てApp Ape推計、iOS・Android合算)
TikTokは4年でMAU3.6倍に
App Apeによると、TikTokの2023年3月の月間利用者数(MAU)は前年同月に比べ87.7%増加しました。前年同月比較が可能なデータで最も古い19年4月に比べると3.6倍となりました。オンラインの動画コンテンツへのニーズが一気に高まった様子が伺えます。
23年3月の性年代別割合を見ると幅広い年代にアプリが浸透している様子がよく分かります。
TikTokが一番見られる時間帯は?
所持者数に占める各時間の利用者数(HAU)の割合を算出した時間別利用率を見ると、下記の傾向が読み取れました。
平日は3つのピーク。特に夜間の利用が多い
平日は朝7時、正午、夜間(16時~24時)の3つのピークが発生しています。特に最も大きなピークは夜間で、20時~22時が最もアクティブになっています。
これらのピークは朝夕の通勤時間帯、昼のランチタイム、夜のリラックスタイムといった余暇時間や隙間時間に重なっています。
動画やゲーム、コミックといったエンタメ系アプリの典型的な利用パターンで、TikTokもこのパターンに当てはまる形です。
土日は朝から夜まで恒常的に利用がある
土日の利用率を見ると、朝8時から24時まで恒常的に利用が続いていることが分かります。
時間に余裕がある休日はどの時間帯もTikTokの“ゴールデンタイム”と言えそうです。特に20時〜22時の利用率が高いのは平日と変わらない傾向でした。
こちらもエンタメ系アプリの典型的な利用パターンと重なります。
深夜から早朝は低調
一方で、深夜1時〜朝6時は利用は比較的低調となっています。
もちろんこれは睡眠をとっている人が多い時間であることが一番の理由でしょう。平日と土日では大きな差異はありませんでした。
ユーザーに合わせた投稿時間の工夫を
TikTokの利用率をApp Apeで分析した結果、平日と土日で利用時間帯に違いがあることが分かりました。
具体的には平日は朝7時、正午、夜間(16時~24時)の3つのピークがあり、特に夜間の利用が多い一方、土日は朝から夜まで恒常的に利用が続いており、時間に余裕がある休日にはどの時間帯でも利用が増える傾向があります。
これらの時間帯別の利用の傾向を生かし、自身のフォロワーの特性やビジネスで訴求したいユーザーペルソナに合わせてTikTokの投稿時間を工夫することで、これまでの施策た取り組みにプラスして価値ある動画投稿をより多くのユーザーに届けることができるはずです。
また、コロナウイルスの5類移行で人々の意識が内から外へと向き始める中、これらの利用動向は今後変化する可能性もあります。
利用者のライフスタイルに合わせたサービスや動画の提供を続けていくためにも、さまざまなデータや情報を注視し最適化を図っていくことが今後も重要になるのは間違いなさそうです。
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