【フラーインターン2019:最終日】ついに、アプリ完成!一週間をとおして、学生が得たものとは?
-----------
この記事は、インターンに参加してくださっている豊田高専三年生・成田琴美さんにお書きいただいています。
-----------
8月24日、ついにインターン最終日。
開発チームの6名と、ライターチームの私は、本インターンシップの集大成である最終成果発表に臨みました。
会場は、新潟テレビ局の皆さんや、南魚沼市の職員の方々でいっぱいに。
さらには、函館高専や長岡高専の先生、フラー人事の川野さんや共同代表櫻井さんにもお越しいただき、たくさんの方々がみている中、6日間の成果を報告しました。
「ITの力で、南魚沼でのUIターンを促進するアプリ」をテーマに、2チーム各3名が、6日間進めてきた開発作業。
ときに壁にぶつかりながらも、必死に頭を働かせ、手を動かし、助け合いながら進んできました。
現在のところ、今回出来上がったアプリが世の中に出回ることはありません。
しかし、各々の技術と想いが詰まった唯一無二のもの。
そんな努力の結晶を、ぜひご覧ください!
はじめに、ディレクター丸七さん、デザイナー奥村さん、エンジニア重田さんで構成されたチーム『UIJeen』が提案したのは、こちら!
南魚沼での生活をリアルに想像できる転職アプリ、『mun』。
このアプリでめざすのは、南魚沼に定住したい30代前後の人を応援すること。
そのために、三つの特徴があげられています。
一つ目は、初期設定を簡単にしたこと。
テキスト入力ではなく選択式にすることで、簡単に自分の情報を登録。
これによって、働きながら転職活動をしたい人でもサクサクと隙間時間で探せます。
二つ目は、南魚沼のキラビトを紹介すること。
キラビトとは、仕事もプライベートも、自分の好きなことを、好きな人と、好きな場所でしている人のことをさします。
初期設定で入力した情報によって、ユーザーに近いキラビトを紹介。
実際の仕事やライフスタイルを載せることで、南魚沼でのリアルな生活を想像できます。
三つ目は、DM(ダイレクトメッセージ)で、企業とやりとりができること。
他の連絡手段を介さないことで、一つ目でも挙げたように、転職したい人がサクサクと手順をふめます。
そして、今後の展望として掲げているのは、キラビトに惹かれて移住した人が、またキラビトとなり人を惹きつけ、キラビトが増えていくというサイクル。
最後には、「なってみませんか?ナンギョの人に」という言葉で締めくくりました。
この発表を受け、観衆からは「UIターン希望者の情報を把握できるものはないから、これからもやっていってほしい」や、「お金につながりそう」などの、アプリのこれからを期待する意見が。
また、「キラビト情報の更新のために、会社側の登録ページがあるといい」などの、具体的な案の提案も見られました。
次に、ディレクター大場さん、デザイナー吉田さん、エンジニア森田さんで構成されたチーム『ABCDUIJ』が提案したのは、こちら!
南魚沼でのスノーアクティビティを、もっと楽しくするためのアプリ、『SNOWLOG』。
このアプリでまず目指したのは、「南魚沼でのスノーアクティビティ」を好きになってもらうこと。
そのために、三つの機能が搭載されています。
一つ目は、市内のゲレンデの詳細情報を表示する機能。
これは、南魚沼でのスキーのプランを決めるときに使われます。
詳しい情報がわかりやすくまとめられているので、市内のスキー場を簡単に比較できます。
二つ目は、混雑情報を表示する機能。
市内のスキー場の混み具合を、一時間ごとに知ることができます。
南魚沼市はスキー場が密集しているため、一日で複数めぐることも。
そんなときこの機能を利用すれば、穴場のスキー場とも出会えるかもしれません。
三つ目は、チェックイン機能。
今までに市内のどのスキー場に何回行ったのかを、記録できます。
行くたびに色が変わっていく達成感を得られたり、SNSでシェアすることで話題の共有につながる場合も。
そして、今後の展望として掲げたのは、「南魚沼でのスノーアクティビティを含めた暮らし」を好きになってもらうこと。
そのために、以下の機能の追加を挙げています。
・スノーリゾートのアルバイト求人
・南魚沼でのスノーアクティビティを楽しんでいる人による魅力の発信
・南魚沼市内で使えるクーポンを発行
『SNOWLOG』の発表を受け、観衆からは「アプリを使用したら、スキーの利用券がもらえるなどのサービスがほしい」や、「ウェブからアプリに誘導すればインストールされやすいのでは」など、ユーザー目線からのコメントが多くみられました。
最後に、ライターチームとして、私が成果発表を。
今までに投稿した4つの記事それぞれをつうじて、学んだことや成長したことを振り返りました。
最後にサプライズとして発表したのは、インターン生それぞれに対する私からのメッセージ。
同じインターン生として、そしてみんなの声を聴いて伝えるライターとして、必死にがんばるみんなの姿をずっと見てきました。
私のメッセージを受けた開発チームの方々から、「泣きそうになった」や「温かい気持ちが伝わって本当にうれしかった」などのお言葉をいただき、私自身もじんわり心が温まりました。
開発チームの皆さん、本当におつかれさまでした。
最終成果発表の後には、関係者全員での打ち上げで大盛り上がり。
また、メンターの方々からインターンシップをまとめた動画と修了証のサプライズも。
会場は、震える声とあふれる涙でいっぱいでした。
最後は、全員フラーTシャツを着て、満面の笑みで。
インターンシップが終わって一日たった今、参加学生に全体をとおしての感想を尋ねました。
「デザインをするうえで意識することがわかった」や、「プログラミングがやはり楽しかった」など、自分の役職に対しての発見があった人が、多く見受けられました。
また、「こうなりたい、ああなりたいと思える人といっぱい出会えた」や、「南魚沼の人も、メンターの方も、インターン生も、みんないい人。最高!」など、人との出会いが強く印象に残った学生も。
そして学生のみんなが、「次会う時までに、絶対にパワーアップする!」や、「骨太なエンジニアになるために修練を重ねる」など、自身のこれからに向けて、熱い気持ちを燃やしていました。
南魚沼からの帰り道、人でいっぱいの池袋駅。
そこで私の頭をよぎったのは、南魚沼に果てしなく広がる田んぼの黄緑と、高くそびえたつ山の緑。
カタカタとキーボードの音のみが響く朝、笑い声に囲まれて食べたお昼、将来への不安を真剣に語った夜……など、インターン中の輝く思い出で、私の頭はいっぱいになりました。
そのときはじき出された二粒の水滴は、見上げた灰色の空からではなく、複雑な私の気持ちから。
もう私は、南魚沼のことも、フラーのことも、関わってくださった皆さんのことも、大好きになっていました。
インターン中には、悔し涙と寝たつらい夜も。
それも含め、私の中のあたたかく輝く記憶となりました。
好きなことを好きな人とできるのは、こんなに幸せなことなのか、と。
でも、あのあたたかく輝く記憶に浸っているだけではいけないと思います。
私たちは一歩踏み出し、これからは自分の力でやっていく必要がある。
インターン中に得た、確実な技術、ともに語り合った仲間、弱さをさらけ出し受け止めてくださったメンターの方々の存在は、いつまでも私たちの根底に残っていく。
その支えがあるから、私たちは安心して、新しい世界にはばたいていけるのではないでしょうか。
最後になりますが、『フラーインターンシップ2019 南魚沼夏の陣』で、私たちを支えてくださったフラーメンターの方々、南魚沼みらい塾の倉田さん、南魚沼市職員の皆さん、その他大勢の方々に、心からのお礼を申し上げます。
貴重な体験をさせていただき、本当にありがとうございました。
インターンシップは終わりましたが、私たちの未来はこれからです。
それぞれの道を一生懸命に進んでいきます。またどこかで会う、その日まで。