最上流からのデザインを徹底体験!サービス設計の流れが掴めるフラーのオンボーディング課題
数多くのデジタルプロダクトを手がけるフラーは、社長・副社長がともにデザイナー出身。創業以来、エンジニアリングだけでなく、デザインの力も大切にしています。
そんなフラーでは現在、デザイナーを積極募集中!
そこで今回は、フラーのデザイナーチームではどんなオンボーディングが行われているのか、実際にそれを受けた新規入社のメンバーに、話を聞いてみました。
——簡単な自己紹介をお願いします
菅野:
2021年12月入社の、デザイナーの菅野です。
フラーに来るまでは、上から降りてきた仕様に合わせてモノを作る仕事が多かったのですが、「もっと上流工程から参加したい」「ユーザーインタビューや現地調査をしながら、何が課題なのかを自分で体験し、理解した上で制作したい」と思って、それができそうなこの会社へ転職してきました。
——今回のオンボーディングの内容を教えてください
菅野:
ペルソナやカスタマージャーニーの作成まで含めた、0からのサービス設計に挑戦しました。具体的な課題については、トレーナーとして付いてくれたメンバーが、実践的なデザイン制作に挑戦できる学習サービス『Cocoda Training』から、ちょうどいいものを探してくれました。
結果、選んでいただいたのが、「タクシーの相乗りシェアサービス」です。今回は、このサービスについてスマホアプリのUIを創りました。
——作業はどのように進めましたか?
菅野:
ペルソナやカスタマージャーニーの設計は、前職ではディレクターの仕事で、デザイナーが触れる領域ではありませんでした。だから今回、自分としては初めての挑戦だったので、そこにまず時間をかけましたね。
また、トレーナーさんと相談しながら進めていく中で、「男女で使うのは難しい部分もあるよね」という話になり、せっかくなので元のお題を参考に、サービスコンセプトやロゴまで創ってみることになりました。
より『0からの設計』になりましたが、女性限定と振り切ったことで視点が絞れて、逆に作りやすくなったかなと思います。そしてもちろん、これまでそういったコンセプト設計もやったことがなかったので、より良い経験になりました。
期間で言えば、まる二ヶ月くらいです。実際のフラーの業務では、そこまで時間をかけることはないようですが、今回は経験を積むという意味で長めに取り組みました。
トレーナーさんとは、最初に密に色々お話をして、そのあとは基本的に週1か2くらいで1on1で相談をさせてもらいました。
——レビュー体制はいかがでしたか?
菅野:
基本的にはトレーナーさんに見てもらいながら、タイミングが合えば、他のメンバーにも意見を聞きました。機能やデザインについて、さまざまなレビューをいただけて嬉しかったです。
なお、実は「コンセプトやロゴから創っちゃったら?」というのは、社長からレビューでいただいた提案です。
社長がデザイナーというのは、同じデザイナーとして頼もしく感じます。今までの会社も理解のある経営陣でしたが、やっぱり、どこにどのくらい時間や労力がかかるかについて、具体的にはどうしても伝わりきらないところがあります。
その点、フラーは社長が現場で手を動かしていた人なので、同じ視点が持てるなと。
レビューで「こうした方がいい」とはっきり伝えてくれたのも、ありがたかったです。
フラーでは、実際の案件でも、すべてではありませんが積極的に社長と副社長がデザインレビューをしています。デザイナーでもある二人がそうすることからは、「デザインの質を落とさない」という会社としての強い意識を感じます。
——オンボーディングを終えてみて、どのような感想を持ちましたか?
菅野:
ペルソナ設計などの部分は、まさにフラーに入って挑戦してみたかったことそのものです。
それを、実際の案件に入る前に模擬課題で経験できたのはすごくよかったと思います。やっぱり「案件に入って、自分はちゃんとできるのかな」と不安に感じていた気持ちはあったので。
意識したいなと改めて感じたのは、多くのレビューをもらうことの大切さです。人の数だけアイディアや視点があるので、いろんな人の意見を聞くことは、良いサービス作りにつながるなと実感しました。これからもしっかり続けていきたいです。
また、ペルソナなどを自分で設計することについて感じたのは、そのあたりの情報をただ指示として与えられるよりも、グッとデザインが創りやすくなるんだなということ。ユーザーさんに関することを自分で調べて考えてその上で創るので、より感情移入できます。
ちなみに今、実際の業務でも、ユーザーさんの声を集めてどこに課題があるか確認することをやっています。
——今振り返って、もし「あそこはもっとよくできたな」と思うことがあったら教えてください
菅野:
アプリ内での検索の仕方については、「あれでよかったのかな?」と思っています。発表会では「いい」と言ってもらえたのですが、自分の中ではまだ納得しきれていません。今でもまだ、「もっといいものがあったかも」と考えてしまいますね。
また、「アプリストアに並んだときパッとしないかも」というレビューも、具体的な改善点と共にいただきました。作り方も見せ方も、もっと工夫できたなと思います。
これからも実力を上げていって、自分自身でモヤっとしない、より納得できるものを作っていきたいです。
——フラーの環境はいかがですか?
菅野:
入社前に期待した通り、上流からプロジェクトに参加できる、デザイナーとしてスキルアップのできそうな印象です。
スキルアップの話で言うと、他のメンバーから多くを学べる会社でもあると思います。フラーは、デザイナーだけでなく、他の職種との交流も多いので。
今回も、さまざまな職種の方にさまざまな意見をいただきました。また、レビュー以外でも皆さん普段から気さくに話しかけてくれますし、色々教えてもくれます。
そこには、お互いの意見を尊重し合う文化がきちんとあるのを感じます。だから逆に、自分がこれから他の職種のメンバーへ意見を言うことがある際にも、言いやすい雰囲気だなと。
もちろんその時には、皆さんが私にそうしてくださったように、伝え方を工夫していきたいです。
——最後に、これから挑戦していきたいことを教えてください
菅野:
やはり、今回の課題のような、0からコンセプトづくりをする案件をぜひやってみたいです。
そのためには、企画力やディレクション能力、プレゼン能力、マーケティングの知識などデザインスキル以外にも必要なものが多くなります。
まずはデザイナーとしてデザインのスキルを伸ばし、それを武器にしつつも、いつかデザイナーという肩書では収まらない、ジェネラリストと言えるような多面的に活躍のできるデザイナーになりたいです。
以上、2021年12月入社の菅野さんでした!
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(インタビュー・校正:平山、写真撮影:島)