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【インターンシップレポート】柏の葉を題材にしたフラーのデザイナー向け短期インターンシップ2023夏をレポートします!

2023年夏、フラーは今年もデザイナー志望学生向けの短期インターンシップを開催しました。

このnoteでは10日間に渡って開催されたインターンシップの様子をレポートします。


インターンシップ概要

フラーは2019年から、デザイナー向けインターンシップを開催してきました。その中で大事にしてきたことは大きく2つあります。

ひとつは、“生の課題”に向き合うこと。初めて実施した2019年から、ご協力いただく自治体が実際に抱えている課題を一貫してテーマ課題として取り扱っています。

もうひとつは、“接点をつくること”。フラーのものづくりはクライアントやチームがあり、そこに関わる人たちの話を聞いたり体験したりしながら創っていきます。そのため人との接点をこれまでのインターンシップでも多く設定していました。

2023年夏のインターンシップの課題は、フラーのオフィスがある柏の葉キャンパスエリアです。

柏の葉キャンパスエリアの街づくりに取り組む三井不動産からお話を伺うなど、街づくりにおけるリアルな課題解決に向けデザインの視点からアプローチしました。

フラー柏の葉オフィスのまわりのようす

三井不動産は『柏の葉スマートシティ』として柏の葉キャンパス駅周辺エリアの街づくりに取り組まれています。

今回のインターンシップでは柏の葉の街の一員として、駅前のららぽーと柏の葉や調整池を整備して誕生したアクアテラス、つくばエクスプレス高架下にあるかけだし横丁を中心とした「商業施設による賑わい創出」にテーマを絞って街の課題について考えます。

学ぶのは、フラーデザインの真髄

今回のインターンシップでは、「本当にいいモノを創れるようになるための、一貫したデザイン」を学ぶ内容になっています。

フラーのデザイン組織は、”本当に必要なモノ”を創ることに向き合い続けています。

課題を的確に「理解」して
そこに対しどう「設計」して
どのように「表現」するか。
そして、それをどうやって「伝える」か。

インターンシップでは柏の葉キャンパスエリアが抱えるリアルな課題を題材に、実際にアプリ画面をデザインするところまでを行いました。体験設計だけでも表現だけでもない、幅広い視点で、より実践に近い形でデザインを学ぶことができる内容となっています。

本当に必要なモノを創るための10日間

最初の2日間はオフラインで顔を合わせて

今年のデザイナー向けインターンシップはオフラインとオンラインのハイブリッド形式で開催しました。

はじめの2日間はフラーの柏の葉オフィスに足を運んでもらい、参加するインターン生6名とメンターの社員全員が顔を合わせるオフライン開催です。

はじめましての緊張を解くように、オリエンテーションから始めました。

CDO櫻井さん(画面向かって左)
今回運営を担当したデザインマネージャーの古賀さん


メンターを担当したフラー社員4名からも自己紹介。
インターン生は全国各地から集まりました。
初めての顔合わせなので、インターン生はみなさん緊張した面持ちです。
デザイナーでもある社長の山﨑さんからも挨拶がありました。写真奥はデザイナー採用担当の佐藤さんです。

オリエンテーションのあとは、1日目のメインイベントであるフィールドワークです。三井不動産の金田さまから説明を受けながら、いっしょに柏の葉キャンパスエリアを歩きました。

柏の葉エリアの街づくりを担当する三井不動産の金田さま。駅前のららぽーと柏の葉やかけだし横丁などの商業施設の紹介からフィールドワークは始まりました。
かけだし横丁の先に広がるのは柏の葉イノベーションキャンパス地区。公・⺠・学がそろう柏の葉ならではの街づくりが伺えます。
緑も多いアクアテラス。柏の葉で暮らす人が散歩で訪れるエリアです。犬を連れた人も多くいます。
国道16号線に面した『KOIL 16 Gate by Mitsuifudosan』。千葉県産の農産物を扱うお店やカフェやベーカリーなど地産地消をテーマとした店舗などが並びます。

集まったインターン生は全員ほぼ柏の葉キャンパスエリアとの接点がない状態でした。初めての街を実際に自分の足で歩き、見て感じる情報を集めていく工程は普段のフラーの取り組みにも通じる部分です。

しっかりメモを書き留めたり写真を撮ったりしていた姿が印象に残っています。

フラーデザインでは、理解する力、設計する力、表現する力、伝える力、この4つの力を大事にしています。今回のインターンシップでは4つの力について適切なタイミングで講義の時間を設定しています。

フィールドワークから戻ったタイミングでは、“理解する”についての講義がCDO櫻井さんからありました。柏の葉キャンパスエリアを実際に見て歩いて話を聞いた後で、どのように理解していくのか、ユーザーを理解することの大切さ、理解を深めるための方法などについて伝えたことで、インターン生も課題に取り組む実感をより感じられていたようです。

その後、三井不動産の担当の方から柏の葉キャンパスエリアの話を伺ったり質疑応答をしたりして、この日は終了しました。

2日目もフラー柏の葉オフィスに集まり、講義や作業を中心に進めました。

この日は“設計する”についての講義からスタート。コンセプトの決め方やストーリーの立て方を中心に伝えました。

その後はメンターと共に作業を進めたり、柏の葉エリアで暮らす社員に話を聞いたり、オフラインならではの方法で時間をたっぷり使いました。

その後、メンターと進めるオンライン期間へ

3日目からはSlackやzoom、Figmaを中心としたオンラインでの取り組みに移りました。各々のアプリのアイデアをあらかじめ準備されているコンセプトシートとストーリーシートに落とし込んでいく作業を進めます。

それぞれがシートを準備して、次に全員が集まったのは5日目の中間発表会です。

中間発表会ではコンセプトシートとストーリーシートをそれぞれ発表します。

三井不動産の方の他にもフラーのディレクターやエンジニアも参加してフィードバックをするのでインターン生は少し緊張した面持ちでしたが、多面的なフィードバックをもらうことでイメージがより膨らんでいたようです。

中間発表後はアプリ画面のデザインを進めるため、“表現する”と“伝える”についての講義がありました。伝えたのは、デザインする上でのヒントやデザインするアプリについて人に伝えるために気をつけたいこと。フラーデザインでもいつも大事にしていることです。

講義の一部

講義が終わったあとは、6日目から最終発表会までそれぞれの作業時間に入ります。

中間発表と講義のあとに土日があったので一人で考え込んでしまっていた人もいましたが、週明けにメンターと話すとイメージが明確になっていった様子も見受けられました。時間が経つにつれてメンターとのコミュニケーションにも慣れてきたようです。

最終発表会

10日目の最終日は、いよいよ最終発表の企画プレゼンです。

コンセプトシートとストーリーシート、そしてアプリの画面デザインを発表します。15分の発表と10分の質問&フィードバックが持ち時間です。

一番最初に発表したカンさんは、新生活を始めた人向けに柏の葉のコミュニティプラットホームを提案。イベント参加などで人々のつながりの促進を目指しました。

続いて伊賀さんは、親子で楽しむウォークラリーアプリで駅周辺以外のエリアへのおでかけ機会の創出に目をつけました。

高橋さん。子どもにいろんな経験をしてもらいたいと願う親に寄り添い、子どもの興味や関心ごとに紐づく体験やイベントを伝えるアプリを提案しました。

前田さん。柏の葉の犬と暮らす人が多いところに注目して、駅前だけではない散歩スポットの紹介や散歩ログが見られるアプリを提案しました。

佐藤さん。柏の葉エリアで暮らす実感を持ってもらうために提案したのは、地図をカードゲーム感覚で見るアプリでした。

最後は吉田さん。自分の健康も気になってきた30〜40代の愛犬家に向けて、愛犬と飼い主のタスクを設定。柏の葉での健康的な生活支援を提案しました。

最終発表にも三井不動産とフラーのメンター社員に加えてディレクターやエンジニアが参加しました。

フィールドワークで柏の葉を案内してくださった三井不動産の金田さまからは、いろんな人がいてこその街づくりだと改めて思ったこと、今回のインターンシップを通じていっしょに街づくりをしている実感が湧いたとのコメントいただきました。

さらにフラーのディレクター組織を束ねるデジタルグループ長の林さんからはアプリの企画やユーザー体験、ビジネス観点について、統括マネージャーでAndroidエンジニアの秋田さんは実際に実装するエンジニア視点でフィードバックがありました。後日VPoPでiOSエンジニアの古林さんからのコメントフィードバックもあり、デザインとはまた違った視点での“本当に必要とされる”デジタルプロダクトづくりを学べる機会となったのではないでしょうか。

最終発表会を終えて緊張が解けたあとは、メンターの社員とインターン生だけでの総評やポートフォリオレビュー会などを行ないました。

普段学校で学んでいるだけでは触れ合う機会の少ない仕事としてデザインに取り組む社員とデザインや就活の話をしたことが有意義な時間に繋がっていたらうれしいです。

最後はzoomで記念撮影をして終了しました。

Slackでのコミュニケーションもフラーらしく

最後に少しだけ、インターン中の様子を伝えさせてください。

オンラインの期間に入ってからは、基本的にSlackでのやりとりになりました。

フラーは普段から離れたプロジェクトメンバーと仕事をすることが多いので、Slackのやりとりも多くなります。今回のインターンシップではそんないつものフラーの様子が見られる時間にもなっていたと感じています。

オンライン期間中はメンターの社員から毎朝コメントがありました。オンライン期間が始まったので、普段フラーで使っているSlack絵文字もたくさん追加されました。

作業チャンネルではメンターとのやり取りをしていました。作業についてはzoomを繋いでやりとりもしていたので、Slackでは一言のアドバイスがよく見られていました。

最初はオンラインでのやりとりは少し不安もあったとは思いますが、オンラインに慣れているフラー社員から声をかけるなどコミュニケーションを気軽に取れるようにする雰囲気が今回のインターンシップではさらに感じられました。

おわりに

今回のインターンシップを通して、フラーのものづくりを少しでも体験してもらえていたらうれしいです。

そして柏の葉の街について深く考える機会にもなり、フラーも柏の葉の一員として存在していることを改めて実感しました。三井不動産のみなさま、ご協力いただきありがとうございました。

フラーでは今後もインターンシップの実施を予定しています。今後の実施や募集時期などはフラーのコーポレートサイトやSNSでお知らせしますので、お待ちいただけたらと思います。

過去のフラーのインターンシップについては「#フラーのインターン」でまとめています。

また、フラーでは新卒・中途問わず一緒に働くメンバーを積極採用中です。
ご興味お持ちいただけましたら、お気軽にご連絡ください。


最後までお読みいただきまして、ありがとうございます!もっと詳しくフラーを知ってみませんか?