【ご当地MAUランキング】首都圏1都3県・フード&ドリンクカテゴリ編 地域のユーザー割合が高いアプリの特徴は?
フラーが手がけるアプリ市場分析サービス「App Ape(アップ・エイプ)」では新たに、都道府県別・市区町別などエリアに特化したデータの分析が可能となりました。
そこでApp Ape Lab編集部は、「フード&ドリンクカテゴリ」における首都圏1都3県(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県)の「ご当地MAU(月間利用ユーザー数)ランキング」を作成しました。(データは全てApp Apeによる推計、対象はAndroid)
アプリのデータを紐解くことで見えた、一つの地域の側面について考えました。
※調査データやアプリ名は2023年9月時点での調査結果です。
フード&ドリンクカテゴリのMAUランキング(全体)
2023年9月のフード&ドリンクカテゴリのMAUランキングを見ると、「マクドナルド」や「ケンタッキーフライドチキン公式モバイルアプリ」など全国展開するファストフードチェーンが上位に入ったほか、レシピ系アプリやデリバリー系アプリがランクインしました。
店舗数やサービス対象地域、サービス利用者の裾野の広さが大きく影響した形です。
[首都圏1都3県]フード&ドリンクカテゴリのMAUランキング
首都圏1都3県を対象にした「ご当地MAUランキング」(※)を見てみると、全体のランキングとは少し異なる結果が見えました。
東京:食べログが上位にランクイン
利用ユーザーに占める東京都在住者の割合が一定以上のアプリを抽出。そのうち、東京都在住者のMAUが最も大きかったのは、「マクドナルド」でした。
2位には飲食店レビューがメインの「食べログ」がランクインしました。多様な外食レストランがひしめく東京都だけに、レビューのニーズも他の地域に比べて高いことがうかがえます。
埼玉県:ご当地外食チェーン+中堅ファストフード
利用ユーザーに占める埼玉県在住者の割合が一定以上のアプリを抽出。そのうち、埼玉県在住者のMAUが最も大きかったのは、「すかいらーくアプリ」でした。
また、埼玉県など首都圏を中心に展開するイタリアンレストラン「オリーブの丘」や、埼玉県に25店舗を有する菓子、惣菜チェーン「フロ プレステージュ公式アプリ」がランクインしており、埼玉県内での店舗数の多さが影響している様子がうかがえます。
千葉県:ファミレス系が上位にランクイン
利用ユーザーに占める千葉県在住者の割合が一定以上のアプリを抽出。そのうち、千葉県在住者のMAUが最も大きかったのは、ファミレス系の「ココウェブ〜ココス公式アプリ〜」でした。
2位に「オリーブの丘〜イタリア食堂〜」、3位に「ビッグボーイ〜ハンバーグ・ステーキのレストラン」とファミレス系が上位を占めました。
6位には千葉県に本社を構える「すし銚子丸」がランクイン。こちらでも地域内に店舗数が多く地域に根ざした業態のアプリがランキングに入る傾向が読み取れました。
神奈川:食べログ、デリバリーアプリが上位に
利用ユーザーに占める神奈川県在住者の割合が一定以上のアプリを抽出。そのうち、神奈川県在住者のMAUが最も大きかったのは、ファミレス系の「すかいらーくアプリ」でした。
2位には「食べログ」、そして3位に「出前館」、4位に「Uber Eats」とデリバリー系が相次ぎランクインしました。デリバリーのニーズが他の地域に比べて高い可能性が伺えます。
アプリのデータから地域が見える
今回のランキングは、各地域のMAU割合が一定以上のフード&ドリンクカテゴリのアプリを対象に抽出したものであり、抽出条件を変えることでさらに別の視点や気付きがデータから得られる可能性が高いと筆者は見ています。
アプリから見えるユーザーの同質性や、ご当地ならではの地域性を発見するため、データをさらに探索していきたいと思います。
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