盛らない写真共有アプリ・BeReal、どんなユーザーが使ってる?一番使われる時間は?
ハイパーカジュアルゲームアプリを手掛けるVoodoo(ブードゥー)が買収を発表した、写真共有アプリ「BeReal」。いわゆる“盛らないSNS”として若年層を中心に利用者を増やしています。
従来のSNSや写真共有アプリと異なる枠組みの中で急成長したBeRealは、どんなユーザーがどのように使っているのでしょうか?アプリ市場分析サービス「App Ape(アップ・エイプ)」のデータを使ってさまざまな角度から探りました。
BeRealの利用者数は半年で倍増
BeRealの月間利用者数(MAU、iOS・Android合算)の推移を見ると、2024年1〜6月の半年間でほぼ倍増。Google PlayとApp Storeの無料アプリランキングの順位をみても、この1年は10位圏内をほぼ維持しており、アプリ使用が定着している様子が見て取れます。
性年代別のユーザー割合は?
2024年6月のMAUに占める性年代別のユーザー割合を見ると、10代が実に76.7%、20代が20.0%となっており、若年層のアプリと言っても過言ではない状況となっています。
相性の良いアプリは?
これほど高い割合で若年層が利用しているアプリということは、BeRealの利用動向を深掘りすれば今の若者の行動様式や消費の志向などさまざまな示唆が見えてくるということでもあると筆者は考えました。
そこで、App Apeの「同時利用アプリ分析機能」を用いて、BeRealのユーザーが併用している割合が高い一定規模以上のMAUのソーシャルネットワークカテゴリのアプリを抽出。併用率が高い順に見ると、「Instagram」「X」「Threads」に続き併用率が高いのが位置情報共有アプリの「whoo your world」でした(対象はAndroid、期間は2024年6月)。
同様にショッピングカテゴリーを見ると、「Amazon ショッピングアプリ」に次いで併用率が高かったのが越境ECの「SHEIN」でした。
さらにゲームカテゴリーを見ると、「ディズニーツムツム」「ブロスタ」「モンスターストライク」の順に併用率が高い結果となりました。
これらの傾向を探ることで、若年層の行動様式を垣間見ることができそうです。データの詳細はぜひお問い合わせください。
もっとも利用が多い時間帯は?
BeRealの時間帯別利用率を見ると、かなりばらつきがあることがわかります。(2024年6月)
参考にXの時間帯別利用率を見ると、平日と休日、休み時間と勤務時間など生活時間の区切りに伴う利用の変化がよくわかります。
一般的なSNSアプリと異なり、ランダムな時間に通知が送られその場で写真を撮って共有するというBeRealならではの特殊な利用形態が利用率のばらつきに大きく作用しているのは間違いないでしょう。
一方で、時間のばらつきがあるものの、夕方から夜にかけての時間帯に多くのユーザーがアプリを開いている様子も見て取れます。その点においては、人々の生活時間と大きく連動していると言えそうです。
アプリのデータから見えるもの
BeRealのアプリのデータを読み解くことで、人々の生活や消費の傾向や、アプリそのものの特徴・利用形態を垣間見ることができました。
一連のアプリのデータの読み解きは、App Apeを用いればそれほど難しいものではありません。
それぞれのビジネスや目的に近いデータを探索的に紐解きながら見えてくるヒントや示唆を生かすことで、これまでとは違った視座から世界が開けるかもしれません。
ーーー
App Apeサービス説明資料
お問い合わせはこちら