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3年連続でストアカテゴリ内1位を獲得! 長岡花火公式アプリの内側

おかげ様で長岡花火公式アプリは3年連続、App Store旅行カテゴリにて無料ランキング1位、Google Play旅行&地域カテゴリにて急上昇ランキング1位を獲得しました。
メンバー一同、大変誇らしく思っています!

前回の記事に引き続き、長岡花火公式アプリについて、開発メンバーに話を聞きました。

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スマホビジネス共創事業部
秋田浩孝

━━フラーでのお仕事内容と、今回の長岡花火公式アプリでの立ち位置を教えてください

秋田:
Androidエンジニアをしています。
3つ4つプロジェクトを兼任してコードを書いており、それらとは別の案件1つでコードレビューもしています。
長岡花火では、Androidエンジニアとしてマップ機能の追加とデザイン改修の実装を行いました。


━━マップ機能について詳しく教えてください

昨年までの長岡花火公式アプリでは、パンフレットに載せられた会場案内図を画像データとしてアプリ上に表示する機能がありました。
花火大会中は周囲が暗くて紙のパンフレットは見えにくいため、この機能は便利だったのですが、今回はそれをさらに発展させた形です。

マップ機能ではアプリ内に表示されたグーグルマップ上で、自分の現在地に加え、長岡花火期間中に使用できる各種施設の場所を確認できます。もちろん、これらは普通のグーグルマップでは見ることのできないものです。

たとえば、
・仮設トイレ
・駐輪場、駐車場
・観覧席の入り口
・物販テント
・喫煙所
・AED
などです。

トイレであれば、男女別なのか兼用なのか、和式だけかどうかもわかります。多機能トイレであったり消毒液が用意されていた場合、そのことも表示されるようになっています。

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駐車場は、駐車可能台数や予約の必要性などに加え、駐車率情報も取得できます。特に満車かどうかは、アイコンを見ればすぐにわかるようになっています。

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また、大会期間中は地元民ですら「ここが駐車場になっていたとは知らなかった!」というような臨時駐車場が作られるんですが、このマップ機能ではそういう場所も確認できます。


━━駐車率情報というのは、どうやって取得しているんですか?

駐車場の警備員・誘導員の方が30分間隔くらいで目視チェックして、フラー社員を含めた運営スタッフが詰めている小屋へ連絡を下さいます。

古典的な人力手法ではありますが、必ずしも常に最新の技術を使わなければいけないわけではありません。この場合、例えば新たにセンサーなどを設置しなくとも、警備員・誘導員の皆様が常に駐車場にはいらっしゃいますので、そういった方々に協力を仰ぐのがベストと判断しました。
このように、クライアント様と協力して、いろいろなやり方でアプリの質を高めています。


━━ほかに、マップ機能で特徴的な部分はありますか?

道路混雑情報表示機能ですね。昨年のデータを使用し、マップ上の道路に「この時間はこの道路が混んでいますよ」という情報を表示しています。

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遠方からの方々もたくさんいらっしゃいますので、駐車場情報と併せ、少しでもスムーズに会場とご自宅の行き来ができるよう、私たちのアプリでサポートできたら嬉しいです。


━━デザインを改修したというお話について、詳しく教えてください

全体的に構造を見直して、関係の深いものが近くに来るようになど、全面改修を行いました。
フラーは創業当初から、デザインもアプリの機能のひとつと位置づけ、とても重要視しています。


━━その中で、こだわったことはありますか?

グーグル標準の最新マテリアルデザインに準拠させたことです。具体的には、マップで駐車場をタップした時、駐車場の詳しい情報が下からせり上がってくるところですね。

実は、工数的に重かったので実装は見送ろうかという話になりかけたんです。ただ、このデザインを作ってくれたデザイナーにとって、これがフラーでの初めての仕事で。
「だったらやっぱり見送りたくないな」と思って、ちょっと頑張って実装しました。

実際、無意味に画面遷移などを挟むのはユーザーに優しくないので、今回の形にできたのはすごくよかったと思っています。


━━開発チームの仲の良さがうかがえるエピソードですね。チームの動き方や雰囲気はどうでしたか?

フラーには現在、柏の葉オフィス(千葉県柏市)と新潟オフィス(新潟県新潟市)、秋葉原オフィス(東京都千代田区)があり、今回の長岡花火公式アプリのアップデートには、新潟オフィスのメンバーが多く参加していました。
その中で、私は数少ない柏の葉側のメンバーでしたが、コミュニケーションで困った記憶はありません。Slackでダラダラ話したり、常に大きなモニターを一台繋ぎっぱなしにしていたのが大きかったと思います。
どちらのオフィスにもいないリモート参加のメンバーも特に困っている様子はなく、全体的に、場所にとらわれない開発ができていたと思います。

雰囲気で言えば、やっぱり新潟オフィス側のメンバーからは、地元の大きなイベントに関わる案件ということで、高いモチベーションを感じましたね。
でも、自分もモチベーションでは負けていなかったと思います。長岡花火は去年、自分がフラーに入って初めて関わったプロジェクト。少し特別ですから。

他のプロジェクトと比較しても、Slackの流れが活発だったように思います。これはテックリードの伊津さんに、なんというか、優しいお父さんのような感じがあって、気軽に質問しやすい空気があったからかなと。


━━秋田さんの思う、フラーのエンジニアの特徴はなんですか?

先ほどの話と同じになるのですが、わからない時にお互い聞きやすい雰囲気があることですね。前職と比べてみたとき、はっきりそうと感じます。
あとは、新しい技術に貪欲なこと。単純に本で勉強するだけでなく、良いと思えば実際のプロジェクトへ投入していく姿勢があります。

また、相互レビューは徹底しています。これもとても良いと思っていて、単純に片方に何かがあった時に引き継ぎやすく、他の人のコードに触れるのは勉強にもなります。

それから、大企業ではエンジニアは最終的にはマネジメントをさせられることになるかもしれませんが、フラーは、エンジニアを続けたい人はエンジニアのままでいられます。
もちろん、マネジメント・ディレクションをやりたいというのであれば、そちらへの道も用意されています。伊津さんがまさにその例ですね。


━━今回の案件で、問題点などは何かありましたか?

開発期間が正直ちょっとタイトだったので、そこが大変でした。また、元々は他のメンバーと分割して作るはずが、事情により自分が一人で担当する形になってしまったことも要因としてあります。
ただ、事情で抜けてしまった他のメンバーのコードレビューをしていたおかげで、引き継ぎ自体はスムーズに済ませられました。この点はすごくよかったと思います。


━━秋田さんは、そもそもどうしてフラーへ?

フラーとの最初の出会いは、もう6年前になる高専専攻科の頃のインターンです。新しいことをやっているベンチャーに魅力は感じたんですが、反面、「何もできない自分では、この会社にはついていけない」と思って、入社は考えませんでした。
というか、その時は正直、プログラミングも嫌いでした……。


━━とてもイキイキとプログラミングの話をされている今の姿からは意外ですね

小さなころからPCは好きで、100円ショップで売っているゲームを買ってきてはのめり込み、タイピングゲームなんかのおかげで小学二年生でタッチタイピングもマスターしました。
それが高じて津山高専の情報工学科に入学……したのですが、授業でやったプログラミングが楽しくなくて。
思った通りに動かないと、すぐに「もういいや」と諦めてしまった。受け身でやっていたのがよくなかったのかもしれません。

それから「地元で働けるから」くらいの理由で、高専の推薦を使って大手企業にシステムエンジニアとして入り……そこでちょっと大変な目に遭いまして。

あるクライアント様のツール管理画面をPHPで作ることになったのですが、担当が私一人だったんです。さらに、周りに作り方を教えてくれる社員が誰もいない。
たった一人でものを作らなければいけない状況は、本当に厳しかった。協力会社の社員さんにメールをしまくって、質問責めにしながらなんとか必死にプロダクトを作り込むしかなかった。

でも、動かないと思っていたプログラムがついに動いた時、初めてプログラミングを面白いと感じました。大変だった分だけ、魅力にはまった。
以降、仕事はどんどん面白くなりました。


━━なのにその会社を辞めてしまってフラーに来たのは、どうしてですか?

仕事は楽しいし、充実していました。でも、直属の上司が働く姿を見て、数十年後に自分がこのポジションになるのかと思った瞬間、急に「やめるなら今しかない」と思ってしまったんです。

そこで真っ先に思い浮かんだのが、フラーだった。インターンの時は自分に自信がなかったけど、仕事に揉まれてプログラミングが好きになった今ならやっていけるはずだと思って。
もう次の日には、繋がりのあったフラーの社員にラインでメッセージを送っていました。


━━フラーで働く上での目標はなんですか?

デザインまでできるAndroidエンジニアになることですね。私の印象なんですが、Androidエンジニアはデザインに凝る人があまりいないような気がして。そこを狙いたいんです。

でも、今みたいにひたすらプログラミングを追求しているのも楽しいです。神様に祈る時間があったら自分で全部デバッグしたいな、なんて思うくらいには。


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お読みいただき、ありがとうございました。
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