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あえて都心とはすこし離れた、IT企業の「人に優しいオフィス」、フラー柏の葉本社をご紹介!

フラーは2021年現在、柏の葉本社と新潟本社の、二本社体制で事業を展開しています。
新潟本社は2020年11月に新潟県新潟市へ、そして柏の葉本社は、2014年10月に千葉県柏市の『柏の葉キャンパス』駅最寄りへ設置されました。

フラーというIT企業が、あえて都心とはすこし離れた柏の葉という街に本社を置いたのは、どうしてなのか。それから、以降長く柏の葉に居続ける中で、実感したメリットは何なのか。
そして、コロナ禍も含めた世の中の激的な変化を経て、現在の柏の葉本社はどんなオフィスとなっているのか。
フラー副社長に、話を聞いてみました。

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櫻井 裕基(さくらい ひろき):
1989年生。新潟県出身。国立長岡工業高等専門学校卒業後、千葉大学工学部デザイン学科へ編入学。2012年にフラーに参画し、2014年1月に取締役、2019年6月に副社長に就任し、現在は取締役副社長兼CDO(最高デザイン責任者 Chief Design Officer)。ユメは世界一働きやすい会社を創ること。

━━早速ですが、かつて本社の設置場所として、柏の葉という街を選んだ理由を教えてください。


フラーは最初、茨城のつくば市の一軒家からスタートしました。それから守谷市へ移転したのですが、人数がどんどん増えてきて、また引越しする必要が出てきた。

守谷市もとてもいい街で、引越し先の候補はいろいろありました。ただ、今我々がいるこのKOILを、たまたまメンバーのひとりが見に行く機会があって、「あそこは良さそう!」と。
改めて、当時社長だった渋谷(現会長)も見に行って、「ここにしよう!」と決めました。

具体的な一番の決め手は、成長に合わせてスムーズに増床できるという点。
事業が成長すれば、人は増えます。でも、やっぱり引っ越しはコストがかかるので、なるべく避けたいですよね。その点KOILなら、人が増えても同じ施設内での増床で対応できる。それが大きな魅力でした。
実際、2回ほど増床しました。最初の3倍くらいの面積に増やして、そのあとまた3倍
くらいにして、と。

それから、KOILでは、周りのオフィスに同じく起業した人たちも多く、彼らと交流できることも魅力でした。建物自体、違うオフィスの人たちとの交流を促進する作りになってることもあり、実際にいろいろ話をすることができています。

柏の葉という街について言えば……正直、最初はオシャレすぎると思いました(笑) 男性比率も当時は高く、いわゆる男臭いチームだったから、「こんなにオシャレなところに来ちゃまずいんじゃないか」って(笑)
無事になじむことができてよかったです。住んでみたら、意外になじむものですね。

一方で、東京都内にという選択肢は、最初からなかったですね。
都内に近すぎず遠すぎずという、この立地こそがベストだと思っています。

コロナ禍でまた状況は変わりつつありますが、それでも、いまだビジネスの機会が多いのが都内であるのは、間違いありません。ですが、東京都内にオフィスを構えるのは、満員電車の問題ひとつとっても、やはり、あまり快適じゃないなと。
対して柏の葉は、自然も身近なのびのびとした環境ながら、ちょっと足を伸ばせばすぐに都内へも行ける位置にあります。すごくちょうどいい場所だなと思いますね。

通勤では満員電車に乗る必要がなく、かつ、気軽に都内へ行けてチャンスをつかめる。これは、ものづくりの面から見ても営業の面から見ても強みですね。

━━IT企業として、実際に何年も柏の葉に本社を置いて活動してみて、今改めて感じるこの街の魅力とはなんだと思いますか?


まず、先ほどの"都内に対するちょうどいい立地"がひとつ。

それから、柏の葉が、現在進行形で都市開発をしている街であることもメリットだと感じています。街が進化しているところを、まさに間近で見られるわけです。我々のIT業界も、進化し続けなければいけない場所。そういう意味で、勉強にも刺激にもなりますよね。

加えて、柏の葉はスマートシティとして、先進的な試みをたくさんしている街でもあります。たとえば、交通機関のサブスクリプションや、自動運転のバス、公道での電動キックボード解禁など、様々な実証実験が行われています。
この街に住んでいるだけで、こう行った機会が身近にあるんです。これも魅力ですね。

私生活の部分でも、都内でしか味わえないことと、自然豊かな場所でしか味わえないことの両方が、この街にはあります。
そういった意味で、子育てにも向いています。柏の葉は、子育て世代を応援する街、という面も推し出しているんです。街には比較的若い人が多いし、子どもも多い。自分の周りを見てみても、フラーメンバー含め、子育て仲間がたくさんいる。
この点については、オフィス移転の際に意図したことではないのですが、今にしてみれば、すごくよかったことだと思います。

━━2021年3月現在のレイアウトと、そのこだわりについて教えてください。

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まず、ここが業務スペース。これは、フリーアドレスと固定席両方があります。
コロナ禍があって、オフィスに来る日来ない日、よく来る人あまり来ない人様々になったので、席に対する考え方を変えました。その結果が、このフリーアドレスと一部の固定席です。
基本的にはみんなフリーアドレスで、職域上固定席が望ましい一部のメンバーだけ、固定席で作業をしています。

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それから、個人で集中できるようなスペース。電話などもここで。

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会議室は二つ、大きなものと小さなものがあります。

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ランチスペースももちろんあります。

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そして畳スペース!

ざっくり言うと、以上のような構成になっています。
昔からそうなのですが、現在のオフィスも、基本は手作りです。自分たちで作ってきた机などを利用して、自分たちでレイアウトを組んで作りました。

こだわりとして、物理的なところではまず、あまり壁を作らないようにしています。そうしてオフィス全体の見通しをよくすることで、他のメンバーの様子が自然に目に入り、交流のきっかけになるかなと。例えば、コーヒーを飲んでいるメンバーが見えたら、自分もいっしょに——とか。

それから、設計の思想としては、オフィスのメインとなる機能を今までの「仕事する場所」から、「交流する接点」にシフトさせました。家では体験できないことができる場所、となるように。
フラーのこの現オフィスは、オフィス勤務と在宅勤務、その二つの働き方が共存することを前提にしています。作業するなら家でもできます。でも、ちょっと話をしたいとか、ちょっとご飯に行きたいとか、コミュニケーションを取りたくなったら、オフィスに来てもらいたくて。

……今はコロナ禍でなかなか難しいところもありますが、オフィスそのものは、みんなの居場所の一つとして、これからもちゃんと保持していきたいと考えています。

また、フリーアドレスにしてみてよかったことの一つとして、同じプロジェクトにアサインされたメンバー同士で、一緒に仕事がしやすくなったなと思います。「今日は隣でやりますね」と、気軽に近くで作業ができる。自分も、デザイン作業をやるときなど、その利点を活かしています。
そういった面でも、使いやすいオフィスになりましたね。

個人的に一番気に入ってる場所は、ランチテーブルです。なぜかと言うと、あそこは位置的に、他のスペースに行く際かならず通ることになるから。
つまり、いろいろな人とのちょっとしたコミュニケーションを取りやすい場所なんです。人と話すことが好きな僕にとっては、お気に入りの場所です。

━━オフィスは「交流する接点」とのことですが、オフィスとコミュニケーションについて、フラーにはどんな想いがありますか?


フラーは、なにより『ヒト』を大切にしている会社です。
なので、積極的にコミュニケーションも取ることもできるし、集中することもできる、それぞれの求めるコミュニケーションが叶うような、居心地のいいオフィスにしたいという想いがあります。

合理的な考え方はいろいろあるんでしょうが、フラーはあくまで『ヒト』が中心。だからたとえば、畳スペースをなくす方向に考えたことなんて一度もないです。
あそこではゲーム大会をやったりしますが、それができないオフィスは、フラーとしてはちょっと違う気がして。

世の中には、そしてフラーにも、いろいろな人がいます。それに寄り添えるオフィスであるように、いろいろな人に優しい居場所であるようにと思っています。
そういった意味では、綺麗すぎない、かっこよすぎないことも意識していますね。それらよりも、温かみがあって、人当たりの硬くない、柔らかい空間づくりをこれからも心がけていきたいです。

大切なのは、『ヒト』の働き方の変化に、オフィスの方を合わせていくこと。フラーでは、オフィスありきではなくて、『ヒト』ありきです。

(文章:平山、写真:島、安岡)

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